RPi3でRTSPを見る: displaycamerasはNG

当初の目的は,遊んでいるRaspberry Pi 3 Model B (+)で,監視カメラのReal Time Streaming Protocolの画像を見る,なんですが,Manjaro ARMのKDE Plasma DesktopをインストールしてVLCを動かす,と,個人の嗜好に思いっきり引きずられてしまいました😓

シンプルに, “RPi3でRTSPを見る” という目標へ一番近そうなのは, GitHubの “displaycameras” を試してみる,だと思うので今度はそれをやってみます.

インストール不可

一言で言えば,「古すぎて話にならない」です.

displaycameras自体,3年も前のalpha版が放置状態です.そのdisplaycamerasがRTSPを見るために使うのがomxplayerで,こちらはさらにその数年前に開発が止まってます.サイトのREADME.mdの冒頭には,

Note: omxplayer is being deprecated and resources are directed at improving vlc.

とあります.そう,今日的には,RTSPを見るのにVLCを使うのは一番正しい選択です.そのVLCのRTSPが,Debian系で機能を止めているのだから,やはり,Debian系以外のdistroを使う,というのはこれまた正しい選択でした.

もう一つ選択肢があるとしたら,Raspberry Pi OS上で,自分でVLCをbuildする,ということになりましょう.

RPi3でRTSPを見る: Reboot 5 まとめ

Raspberry Pi 3 Model B (+) (RPi3(+))にて,RTSPを見るプロジェクト,一応成功して終了とします.

RAM 1GBモデルでないと多分無理だと思います.

使用するdistroはManjaro ARMで,その “KDE Plasma Desktop” のRapsberry Pi 4版です.問題なくRPi3(+)にインストールできます.micro SDカードは32GBのものを使用しましたが,16GBでも大丈夫だと思います.

設定では,起動時にSDDM (greeter)は使わず直接ログインするようにしたほうがいいと思います.

swapについては,デフォルトのままで1.3GBのzramが設定されるのでこれが丁度いいと思います.

初期設定が完了して起動して,Wi-Fiなどネットワークへの接続設定が完了したら,パッケージのupdate/upgradeが必要ですが,これはかなり時間がかかるので,root権限で,

pacman -Syu

をかけて一晩ほったらかしたほうがいいと思います.

このあと好みでいくつかソフトをインストールすればいいですが,systemdで動くものが増えると,メモリーが圧迫されるので,本来の目的であるVLCを動かすことの支障にならないよう,追加アプリは程々にしたほうがいいと思います

そして,

pacman -S vlc

で,vlc本体と必要なライブラリーなどをインストールします.

これでGUIのVLCまたは,CUIのcvlcを動かせばよいわけで,Real Time Streaming Protocol (RTSP)の画像を見ることができます.

冒頭で「一応成功」としたのは,CPUの冷却が必ずしもうまくいっていないためです.

写真左の黒いケースは,パッシブなヒートシンクとケースが一体化したもので,安定していますが,右側のプラスチックケースの中に組み込んだ,中国製強制空冷装置は,ケースの外に排熱できないためあまり効果的ではありません.

新たにパッシブなヒートシンク一体型のケースを買えばいいんですが,中国製強制空冷装置への投資が全く無駄になってしまうので,しばらく考えます😥

RPi3でRTSPを見る: Rebootシリーズ

まとめページ

筆者は,システムの監視用に, “gkrellm” をインストールして自動起動するようにしています.

RPi3でRTSPを見る: Reboot 4 なんとか目途

ようやくゴールが見えてきました.以下,特に断りがなければRaspberry Pi 3 Model B (+)(RPi3(+))の話です.いつものように全部当社調べですが,今日現在,以下のようなことが分かっています.

  • Raspberry Pi OS, Debian ARM, Ubuntu ARMの配布するVLCは,Real Time Streaming Protocol (RTSP)を見られなくしてある
  • Manjaro ARM xfceは,スクリーン表示が何らかの原因で一度消えると,マウスやキーボードを操作しても画面が復活しない.画面が消えた状態でもシステムは生きていてsshで外部から接続できるが,rebootしても画面は復活しないので,poweroffして,電源をoff/onする必要がある(後の注(2022/9/6): 本件解決しました).
  • Manjaro ARM KDE Plasma Desktopは,1GB RAMのRPi3(+)に32GBのmicro SDカードで十分動く.
    • Swapはデフォルトでzram 1.3GBとなり,これがちょうどいい.
    • スクリーンが消えても,マウス操作で復活する(それが当たり前なんだけど😥)
  • VLCのCPU負荷は,モニターサイズに依存していると思われるが,横1080〜1280のモニターなら,120〜250%程度に収まる
  • CPUの冷却は,ケースのおまけに付いてくる,チップの上に貼るヒートシンクによる自然空冷では不十分で,大型ヒートシンク(ケース一体型)が,安定性を含めて 一番良さそう
ケースのおまけに付いてきたヒートシンクたち

今のところ,新規にManjaro ARM KDE Plasma Desktop版を32GB micro SDカード上にインストールしたRPi3 (+) でVLCを動かして,監視カメラのrtsp画像を表示することに成功しています.コマ落ちも多少ありますが,十分実用に供すると思います.

これまで,Raspberry Pi 4 Model B (RPi4)に接続したSSDをboot用/root用としてManjaro ARM KDE Plasma DesktopをWSとして熟成してきたシステムがあり,そのrootドライブの中身が20GB程度なので,これをSDカードにコピーしてRPi3(+)で起動しないか,つまり,Manjaro ARMの全部載せをRPi3(+)で動かそうという欲張った試みを昨日からやってますが,これがなかなかうまく行きません.

今,思いついたうちの最後の設定の試みをしていて,これでだめならあきらめます.

RPi3でRTSPを見る: Rebootシリーズ

2022年8月11日
その部分のソースのライセンスを問題視しているようです.他のディストリビューターは気にしてないから見られるようです😥
Screen SaverとScreen Lockもオフしても消えるので原因がよくわかりません.
もちろんファンで吸排気するケースも熱的には十分ですが,この手のファンは寿命がけっこう問題になります.

死んでないだけ状態

明石家さんまの名言に「生きてるだけで丸儲け」っていうのがありますが,暑すぎて,生きているといえるパフォーマンスが全く出ません.死んでないだけの状態です.

死んでないパフォーマンスとしてやっているのは,Raspberry Pi 3 Model B (+)へのManjaro ARM KDE Plasma Desktopのセットアップです.

何度も一からやり直して,ようやく良い感じに仕上げる手順が解ってきました.

Raspberry Pi 3 Model B (“+”なし)のほうのBluetoothが機能しないので,Raspberry Pi OSをインストールして様子を見ようとしているところです.

RPi3でRTSPを見る: Reboot 3 難航中

その後難航しています.その主な理由は2つあって,

  • Manjaro ARM xfce版が安定しない
  • CPUの冷却問題

です.Manjaro ARM xfceは,rtspを見ることができるVLCが利用できるdistroの決定版と思ったんですが安定してくれません.VLCを動かしていても動かしていなくても,ちょっと目を離すとスクリーンが消えていて(映像信号が来ていない),キーボードやマウスを操作してもロック解除の画面が出ません.

スクリーンセーバー機能をOFFにしても状況が変わらないので,スクリーンロックもOFFにしてみましたが,何も変わりません.

スクリーンが消えた状態でも,sshで他のマシンからつながりますので,生きてはいるのですが,その状態でrebootをかけても画面表示が復活しません.

そこで,これはxfce版がぶっ壊れていると判断して,RAM 1GBのRapsberry Pi 3 Model B (+)には厳しいと思いつつもManjaro ARM KDE Plasma版のインストールをはじめました.

CPUの冷却問題については,まず前提を書きますと,CPUの温度が85℃未満ならば良いのです.しかし,CPUの温度は刻々と変化しますから,安定動作を望むならばVLCでrtspをモニターした状態で,80℃以下に保つことが必要と思います.

先日購入した,強制空冷のガジェットをRaspberry Pi 3 Model Bに装着してうまい具合にRaspberry Piのオリジナルのケースに収めることができました.

ケースに収めた状態で,VLCにてrtspの監視カメラのストリーミング映像を見ていると,効果絶大と思った強制空冷の効果も限定的で,じりじりCPUの温度が上がり,25分後には80℃を超えてしまいました.

考えてみれば,いくら強制空冷といっても空気がケースの中でぐるぐる回っていては,温度が上がって行くのはあたりまえです.そこで,ふたを外したら,70℃前後で安定するようになりました.

強制空冷の場合,ケースの穴にファンが付いて,確実に吸排気できるタイプ(あるいは,Ice Towerのように,ケースがないタイプ)でないとだめなようです.ただし,Raspberry Piのケースに付いているファンは必ず遠からず止まりますので,その際はおそらくケースごと交換となります.

そこで,パッシブで大きなヒートシンクはないかと探せば,ケースをヒートシンクにしているタイプがいろいろあります.そのひとつをAmazonの出店者から買いました.

xfceに見切りを付けて,KDE Plasmaをインストールし始めたところで,まだVLCの連続テストはできていませんが,ケースが良い感じに暖まっているところを見ると,放熱もよくなされているのだと思います.

RPi3でRTSPを見る: Rebootシリーズ

Raspberry Pi財団に寄るのか,日本のディストリビューターの1つRSオンラインに寄るのかは不明.