副作用の被害者が救われなければワクチン接種は広まらない

さすがに毎日のように,テレビからかみ砕いた説明が聞こえるので,ワクチンというものがどういうものなのか解ってきました.逆に,今まで全然解ってなかったのだということも解りました😥

個人的には,ワクチンの効果何十%というのが,ワクチンを接種した人100人がウイルスにさらされた場合そのうち何人が発症するか,というわかりやすい話ではなく,ワクチンを接種した人n人とワクチンの代わりに偽薬を接種した人n人がその後そのウイルスによって発症した比率であると知ったことが一番大きな収穫かもです😥

考えてみれば,被験者を無理やりウイルスに晒すわけに行きません(イギリスではこれからそういう実験をするらしいですが😥)から,こういう統計を取るしかないですが,例えば,80%の場合,ワクチンを接種したからといって8割が安心,という単純なことではないけど,だいたい8割は大丈夫なんだろうなと思うしかないです.

ワクチンの効果が仮に50%だとしても,国民の健康の維持に責任のある政府にとってはどしどし推奨すべきと考えるでしょう.なんたって1度か2度の注射で,以後の医療的な負担が半分になるわけですから.

こうしたワクチンにはたいてい副作用が付きものです.重篤な副作用に現れる割合は,もちろんワクチンの種類によりますが,何万人に一人とか何十万人に一人といわれます.

こうした副作用に見舞われた人を医療的,経済的に手厚くケアしたとしても,全体として政府の負担は,ワクチン接種をしないよりも少なくてすみます.

しかし,重篤な副作用にあたった人にしてみれば,0.1%でも,0.001%でもなく,100%です.しかも,「因果関係が科学的に証明されていない」として,補償の対象外とされることも少なくないようです.科学的に証明できないのは医療政策の責任でしょう.完全な弱者切り捨て政策です.

時系列的な因果関係があれば,科学的に明確に因果関係がないことを示せる以外は補償するくらいの対応にしてくれないと,安心できません.

エボラ出血熱,SARS,MERS,COVID-19ばかりでなく,今後も人類は感染症と戦っていくでしょうから,有効な対抗手段であるワクチンによる副作用の被害者を分断・切り捨てするような政策を続けていては,効果を十分に発揮できません.

Notes:
1. 実際には,有効な人数がともにn人にはならないので,比率を比率で割るんでしょうけど.
2. 子宮頸がんワクチンなど.
実際には,有効な人数がともにn人にはならないので,比率を比率で割るんでしょうけど.
子宮頸がんワクチンなど.