つくば駅周辺の衰退

昨日,何か月ぶりかにつくば駅界隈に行ってきました.車で周辺を走り抜けることはしばしばありますが,駅周辺に用事で出かけたのは,昨年の10月以来のようです

行く度にいくつかの商業施設が撤退しています.ライトオンが本社・本店を移転,ロッテリアが撤退というのは,事前に知っていましたが,周辺も活気がありませんでした.

ダイワロイネットホテルのテナントだったSMBCつくば支店も駅前から撤退して,改装中でした.移転先は研究学園駅近くということです.

用務のあと,ちょうど昼食時となったので,どこで食べようか探し回り,つくば駅前の商業施設Q’tのフードコートにあるステーキ店にしようかと仮に決めて,その店で唯一使える電子マネーであるSUICAにステーキ代分をチャージしました.しかし,先週からあまり胃腸の調子が良くなく,値段もかなり高めで,もったいなく感じたので,もう少し今の自分の体調や食欲に合い,リーズナブルなものが何かないかともう一巡りしたところ,居酒屋で600〜800円でランチをやっているのでそこに入りました.

650円の鶏と野菜の黒酢あんかけ定食にしました.まあ,特別美味しくはありませんでしたが,野菜が多かったのでよしとします.

今どきの居酒屋は,席ごとが高いしきりに囲われているので,いったい広い店内にどれだけ客がいるか解りませんが,ほとんど他の客の気配がしませんし,店員も,私以外,もうひと組(会話も聞こえないのでそちらも一人客)のみに接客しているだけでした.

支払は,EdyかiDが使えると言うことなので,iD (Apple Pay)でキャッシュレスにできました.

ということで,この居酒屋のリーズナブルなランチセットは(店自体も^^; )いつまで続くか解りません.

まあ,素人目にも,つくば駅周辺の開発の仕方は失敗だと思います.大都市の中心部のように商業施設を高密度にしたのが,車中心の地方の人々の生活に全くマッチしなかった.おおもとの都市設計が,半世紀も前なので致し方ないところはありますが.

後発の研究学園駅周辺は,広大な地域に,広々とした駐車場をもつ大規模な商業施設分散させて,発展を続けています.SMBCのつくば支店がつくば駅近くから,研究学園駅近くに移転したことが,両駅周辺の栄枯盛衰を象徴しています.

写真のGeotagで確認しました.
残額が帰りのバス代+α程度しかなかったため.

年寄りは生活水準下げろキャンペーンが始まった

これまでも都合の悪い国会内外での発言や資料をないことにしてきた現政権が,「老後の生活に2000万円必要」という金融庁の報告書をなかったものにしようとしていますが,さすがに,都合良く物忘れしてきた国民もこればかりは忘れることはないでしょう.

そこで,御用マスコミや提灯持ち識者,与党の地方議員がはじめたのが,「年寄りの生活に月25万円も必要なかろう」,というキャンペーンです.

金融庁の報告書は,モデルケースとして月々25万円生活費がかかるが,年金支給額は20万円なので,いくつまで生きると2000万円必要になるというような,明快なものです.

で,御用・提灯持ちマスコミ・識者・与党系地方議員が始めたのが,高齢者の生活費が月額25万円も必要か,という根拠のない主張です.

筆者は,目前の「老後」に備えて,支出の詳細な分析を始めたところですが,25万円もかなり難しいと感じています.

「高齢者の食費が6万円もかかるか」と発言した与党系議員がいるそうですが,1人1食300円で十分な食生活が維持できるわけないでしょう.庶民としての生活経験がないからそういう発言が出るわけで,言うんだったら自分で月6万円で十分満足のいく食生活を実際にしてから言ってもらいたいものです

(筆者の場合)食費の次にウエートを占める光熱水料を減らすとなると,風呂と洗濯は2日に1度にするなどが必要となります.これでは憲法で保障されている健康的で文化的な最低限度の生活が送れなくなります.

筆者が幼少の頃は,風呂は銭湯通いで,それこそ2日に1度くらいだったと記憶していますが,生活水準は1度上げたら下げられませんし,入浴の頻度を下げなければならないなんて,もはや先進国ではありません(筆者の幼少期,日本は先進国ではなかった).

月々の生活費以外に,年に1度必要な社会保険料やその他の税,そして数年に1度,冠婚葬祭や家内外の補修,大型家電や自家用車の買い換えなどといった突発的な出費が必要となります.これらもならして,月々の経費に上乗せする必要があります.

今後も,与党系議員や提灯マスコミ・御用識者が声を高くしてくると予想される「年寄りは生活水準を下げろ」キャンペーンに断固抗う所存です.

余談

この報告書はいろいろ興味深いデータが載ってます.特に目を引いたのが,世代別世帯収入のグラフです(p9).

それによると,2014年における65〜74歳の世帯(主)の収入は約460万円となっています.噂には聞いてましたが,今の年寄りの年金水準は非常にというか異常に高いですね.

年金機構から来るはがき^^; の予定年金額と,自分で積み立てた個人年金を足して,家人が今のバイトを続けたとしても到底この額におよびません.

余談2 〜勘違いしている人が多い〜

それから,2000万円の件をいろいろ勘違いしている人が多いようですが,この試算のモデルケースはかなり恵まれた条件です.厚生年金がかなりいい条件でもらえ,持ち家でローンは完済ということです(また,光熱水料や国民健康保険税が比較的安い大都市圏在住と推測されます).

これらの条件から外れたら,もっと必要です.場合によってはそれこそ何倍も.

高齢者の生活の多様性も踏まえて,1000〜3500万円必要という試算もあるようです.しかし,0〜3500万円ではない.どうしたって,最低千万オーダーの金がないと,老後は生きられないって事のようです.

もちろん,節約を趣味にする人にしてみれば6万円はたやすいレベルかも知れませんが,普通は無理です.
これは地方都市に住んでいるため,上下水道料金が高く,ガスもLPGで割高となっているという事情があります.
本来,老後のための蓄えは,突発的な出費のためにあるはずで,経常的な生活費で食い潰さないといけないというのでは,もはや先進国の社会保障の体をなしていません.

国がキャッシュレス本気なら影響与えやすいところからしろ

キャッシュレス派でも現金払いせざるを得ないシチュエーション

まあ,上記の記事そのまんまなんですが,本気でキャッシュレスを推進したいんなら,医療機関や地方自治体あたりから,本格的にキャッシュレス化していくべきでしょう.

私も何度か確認して馬鹿見ましたが,医療機関でクレジットカードが使える表示をしているのに,保険外診療のみが対象だというのは,契約上どうなんでしょう,すくなくとも,消費者を混乱させ,がっかりさせるという意味ではよくないです.

ドミナント戦略推進者は人にあらず

コンビニのオーナーたちの苦境は,ずいぶん昔から聞いてはいましたが,今回,24時間営業を拒否したセブンイレブンのオーナーに対して会社側が数千万円の違約金を要求して,社会問題となり,社長の辞任にまで発展し,メディアも問題を大きく取り上げるようになりました.

いろいろ問題がある中で,やはり最大の問題はドミナント戦略ですね.これは,タクシーの規制緩和に伴う台数増加と同じで,店やタクシーを増やすと,全体の売上げは上がって会社は儲かるが,個々の店やタクシーの売上げは下がり,オーナー・運転手は苦しくなるという封建的な仕組みです.こんな,非人間的な戦略を推し進めるやつらは,地獄に落ちるしかない,と思わせるほどのひどい戦略です.

あとは,基本的にロイヤルティの取り過ぎですね.

あんまりひどいので,消費者としてどうにか対応したいのですが,不買運動しても,オーナーたちも困ることになるので,困ったもんです.

英語は,”royalty”で,かなで書くとき「ロイヤティ」以外しようがないのに,日本のメディアはみんな「ロイヤリティ」といいます.

コンビニの深夜営業を是認する異常な人々

大きな話題になり,社長の交代まで波及した,セブンイレブンの24時間営業拒否店舗の案件に関連して,マスコミは街行く人に,コンビニの深夜営業や24時間営業の是非についてインタビューすると,まず最初に紹介されるのが,深夜営業がなくなると困る,という意見です.

何人かの意見を紹介する場合も,深夜にコンビニが営業していると良いという意見がたいてい半数かそれ以上です.

うちの近所のスーパーの1つが10時開店で,さすがに他のスーパー並みに9時開店にして欲しいと思ったことはありますが,コンビニとは言え,午前0時〜6時の間の営業に必要性を感じたこと,というか,利用したことは記憶の限りありません.

ただし,海外に行って,時差の影響で変な時間に目覚めて,現地のその時間帯にコンビニやスーパーで買い物をしたことはあります^^;

インタビューの話に戻りますが,深夜に営業している方が良いという人も,そのニュアンスをよく吟味してみると,いざというとき,深夜に開いている方が安心だ,と取れるものが少なくありません.そりゃ,長い人生,まれには深夜に利用したいということが,あるかもしれないけど,そんな何年かに1度あるかないかの「安心」のために開いていて欲しいなんていうのが,きつい深夜労働を強要する合理的な理由になるでしょうか.

良識ある人なら,「そりゃいつでも開いていれば安心感はあるけど,厳しい深夜労働をする人のことを思えば,深夜に営業していなくても大丈夫」と答えるでしょう.

なぜ,NHKをはじめとするマスコミが,コンビニの深夜営業を是認する意見が多いような印象操作をするのか理解に苦しみます.