日本には一時期ビザの関係でイラン人が多くやってきて,今でも,日本で暮らすイラン人は少なくないと思います.
個人的には,十数年前,シンガポールの学会のランチで,イラン人研究者と話をしたことがあります.あまり口数が多くないタイプの人でしたが,他の国の人たちに対してよりも,私を日本人と知って,緊張を解いて話してくれたという印象が残っています.
イランとアメリカとの緊張がかつてないほど高まっています.イランは現在の体制が成立して以来,尋常でない反米意識を持ち続けていますから,アメリカ・EUとの核合意を本当に守っているか疑念が無いわけではないですが,今回の緊張の高まりは,トランプ政権が核合意からの脱退を一方的に決めたのが発端となっていますから,責任はアメリカにあると言えると思います.
そのアメリカのトランプ大統領ともイランとも,わが国の首相は,良好な関係を保っていると自負し,この緊張がピークになる直前に両国の首脳とも会談しているんですから,今,何にもしないとしたら,政治家としてどうなんでしょう.
最悪の事態となれば,民間人に多くの犠牲が出ることは間違いありません.兵士が死ぬのだって,悲しいことです.そうならないことを切に願っています.
相互にビザ不要だったためと記憶しています.