青春カセットデジタル化プロジェクト

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内容

WordPressに収録するにあたっての序

若い頃はカセットテープで音楽を聞くのが生活の一部でした.しかし,自分のPC, クラウド内の写真や文書を探してみても,関連した既述や写真はほとんど残っていません.

たぶんZope,後にPloneベースだったCOREBlogに多くが記載されているのだろうと思いますが,もはやPloneも進化して開発終了したCOREBlogを動かすことはできません.

と思ってあきらめかけましたが,COREBlogより前,PukiWikiにBLOG風Webページとして書いていた頃の記事の中に見つけました

せっかくなのでWordPressに再録することにします

大学生時代から就職して未だ独身の頃(1970年代後半〜1980年代後半)に,FMエアチェックして,カセットに録音した音楽約2000曲をMP3化して,iTunesにライブラリとして保管しています.

青春カセットデジタル化プロジェクト (2002年5月5日(日))

 子供たちの入学・進学に伴い,模様替えや身辺の品物を整理していますが,学生時代から独身の頃までに主にFMから録音したカセットテープが捨てるに捨てられず,ディジタル化(mp3)して,とっておこうというプロジェクトです.

 若い頃感動した曲を聴くと,それなりに懐かしかったり,新たに感動したりします.

 この作業をし始めた頃(たぶん5月5日夕刻),たまたまTBSのパレスチナの現地レポートを見て,こんなにひどい目に遭っている人たちがいるのに,こんなおセンチなことをして喜んでいていいのかと,恥ずかしい気持ちになりました.しかし,だからといって,未練なく,カセットテープを捨てることもできず,選択肢はないので,作業を続けています^^;

 具体的な作業手順は,まず,RoxioのCD Spin Doctorでディジタイズします.使用カセットデッキは,Sony 333ESLです.昔から気の利いたカセットデッキが欲しくて欲しくてしかたなくて,10年くらい前でしょうか,奮発して買ったのですが,既にそのころは個人的にもメディアはほとんどCDに変わり,まともな稼働実績はあまりありません.あだ花というやつです^^; 今回の作業が最初で,たぶん最後の本格稼働になるでしょう.

 私がカセットにFMエアチェックした音楽を録音していた時期(1980〜1990頃)は,日本のカセットテープが革新的に進歩した時期で,初期のテープと,終わり頃では,録音レベルが相当違います.したがって,ディジタイズする際のレベルも,時々あまりにも高すぎたり,逆に低すぎることがあって,最初からディジタイズし直すこともあります.

 ディジタイズしたあと,曲ごとに分割します.CD Spin Doctorの自動分割ではうまくいかないことが多いので,手でします.

 ここで,いったんCD-RWに焼きます.CD Spin Doctorのトラック情報から,直接iTunesでmp3に変換するのはできないようです.まあ,10倍速ですから,カセット片面分3〜5分くらいで,仮に直接iTuneに持っていけたとしてもロスタイム的には大きくありません.

 次に,G4のCD/DVD-ROMドライブに差し直し,iTunesでmp3化します.この間次のディジタイズ作業に入ります.

 一番最初の頃のテープが二回ほど,物理的に切れました.これは,買った当時から不調のスコッチのものです.同じジェネレーションで,他にDenon, TDK, Sonyのテープがありますが,走行はなめらかで磁性体のはがれ落ちもなく,感心させられます.

 ディジタイズ時のレベルが過大/過小だったり,Dolby ON/OFFを間違えて,やり直すことがあるので,総合すると,作業時間はカセットの録音時間の約2倍かかります.

カセットデジタル化進捗状況 2002年5月13日(月)

 なかなか,タフな仕事ですが,家にいるときはなるべく作業をすることにしています.既に,8日経ちました.昨日の夜までに約40巻,のべ540曲,総演奏時間48時間分のディジタイズが完了しました.録音レベルの多少の大小とかもありますが,サチらなければよしとすることにしました.

 概算ですが,残り3/4です.よく録ったもんです^^;

 この作業をしながら無線局の運用をすると,微妙にノイズが入ることがあるので(何しろ送信機と1mと離れてないし,線がつながってますから^^; ),無線のアクティビティー(運用の頻度)は非常に低いです.

カセットデジタル化完了 2002年6月22日(土)

 その後も地道にディジタイズ作業を行い,昨日の夜,ついにすべてのカセットのMP3化が完了しました.総曲数1963曲,総時間はまる7日に数十分足りないほどで,MP3のデータサイズは11GB強となりました.仕事のほうでもこれだけ地道にできれば,もっと出世していたかも^^;

 ディジタイズ中はMacのマシンパワーがかなり食われますし,足元にカセットデッキを置いて窮屈な状態で,それが1か月半も続いたので,けっこうつらかったです.また,無線の運用をすると,周波数やその他の状況によりノイズが入ることがあったので,無線の運用も控え気味でした.

 ディジタイズした曲をぼちぼち聞いてみて,確認ができたら,カセットテープを処分します.

その後 2006-01-28

早いもので,カセットをPCに取り込む作業をしてから3年半が経ちました.期待していたRio S50はあっという間に戦力外通告となりました.データ転送が非常に遅いという欠点もありましたが,使う機会もあまりなかったのです.

音飛び

最近,主にiTunesで聞いていました.聞いてみると,ところどころ,音がほんの少〜しですが飛んでいます.飛ぶか所は,1曲に1か所あるかないかで,時間の単位にして,数十ミリ秒でしょう.

何かしながらBGMとして聞いていると,気がつきませんが,好きな曲で,集中して聞いていると,「転んだ」感じがわかります.たぶん,ディジタイズ時に,システムの都合で起こったものと推測されます.

どうしても,好きな曲で,許せないと思った何曲かのデータは,ディジタイズし直しました.

でたらめな曲名

この他の気がついた問題点としては,けっこうでたらめな曲名が多いことです.その後,オリジナルのCDなどを買って判明しました.

私は比較的時間に余裕のある大学生時代に,FM誌からじっくり書き写していましたから,エラーがないとは言えませんが,見つかったエラーのごく少数の割合にしか関与していません.

例えば, “Grease Piece”が,「グリーンピース」とか, “Squid”が「スクライード」などと,全く意味不明な誤り方をしているのです.およそ,番組表を作った人や校正者に多少の英語能力があればこんなエラーはしなかったでしょう.それにしても,スクライードっていったいなんなんでしょ^^;

復刻CD

このカセットライブラリーの曲で,特に好きな曲の復刻CDを探して購入するというのも,その後もときどきしています.

しかし,これはあまり成果が上がっていません.

というのは,探し出して買っても,カセットライブラリーと音質がさほど変わらないのです.そして,アルバムには,たいてい私のカセットライブラリーにない曲もいくつか含まれていますが,こういうのは,たいていあまりできの良くない曲です^^;

つい最近では,前々から気になっていた,Fuse One / Fuse (Amazonに飛びます) を買いました.どうも,手持ちのライブラリーの音は,高音の抜けが悪くて,魅力を半減させていると感じていました.

気にはなっていましたが,これまでの経験から,復刻版を買ってもたいして音はよくないと思い,のばしのばしにしていましたが,次男が欲しいCDがあるけれど,シングル版なので送料無料にならないから,というので,これを機に一緒に買うことにしました.

しかし,今回も,目立って音質がよくなったわけではありません^^;

反対に,我ながら,若い頃の自分のカセットへの録音技術やその後の保管には感心しています.

Notes:
1. PukiWikiは感心することに,今日でも動くのです.プライベートのWikiとして利用しています.
2. 残念ながら写真は一切ありませんでした.
3. オリジナルの “序”
4. 2023/03/29注: TC-K333ESLでしょう.
5. 2023/03/29注: テープに “録音” されている “レベル” の事を言おうとしているのだと思います.厳密には再生される信号レベルのことです.
6. 2023/03/29注: 当時使用していたPower Mac G4.
7. 2023/03/29注: 飛びません.Discogsの情報はこちら
PukiWikiは感心することに,今日でも動くのです.プライベートのWikiとして利用しています.
残念ながら写真は一切ありませんでした.
オリジナルの “序”
2023/03/29注: TC-K333ESLでしょう.
2023/03/29注: テープに “録音” されている “レベル” の事を言おうとしているのだと思います.厳密には再生される信号レベルのことです.
2023/03/29注: 当時使用していたPower Mac G4.
2023/03/29注: 飛びません.Discogsの情報はこちら