外付けディスクからの起動成功 (KVM 11)

いろいろ試行錯誤の結果,うまくいきました.仮想マシンのKernelでvirtio_scsiが必要です.Kernelに焼き込んでも良いのですが,一応initrdにしました.例によって,依存のある他のmoduleを順序正しくloadする必要があります.とりあえずうまくいったのはこの順番でロードしました.

virtio.ko
virtio_ring.ko
virtio_pci.ko
virtio_scsi.ko

virtio_pciが必要なのかどうかは解りません.まあ,動けば良いんです^^;

virt-managerで既存のディスクとして,ホストで見たとおり,/dev/sde等として追加登録します.

ゲスト(仮想マシン)のkernelがvirtioをサポートしていれば,2番目のディスクならば/dev/sdbとして見えます.あとは,fstab等の修正をすれば良いわけです.

この起動可能な外付けディスクは,一部設定を変えれば,仮想マシンでなく,実マシンのboot driveとしても使えますね.

これで可能性が非常に広がりました.

NBDはけっこう危険 (KVM 9)

KVMのディスクイメージをホストやその他のマシンでマウントしていじることができます.そのために,nbdというKernel moduleと,qemu-nbdというツールが必要です.

どうしようもなくなった仮想マシンを修復したり,実機をクローニングして仮想マシンに仕立てるようなときに非常に便利です.しかし,どうしたことか,これらを使ってマウントした仮想マシンのディスクイメージにrsync等を使って大量にファイルの読み書きをかけると,Kernel panicに陥る可能性が非常に高いです.

ということで,いつ止めても良いようなWork Stationでいじるのが無難と思います.わが家にはそういう遊軍マシンがないので^^; メインのサーバー兼ルーターがWSも兼ねていて,何度か止めて案配悪かったです.

やっぱり実マシンのLinux WSは必要ですね^^;;

KVM

クラブのサーバーのディスクが飛び,修復はしない方針にして,会員サービスの受け皿をどうするか相談したり,考えたりしました.

無料でそこそこのレベルのサービスが受けられる,会員ホームページやMLについては,Googleのサービスを使用することになりました.クラウドでもあり,アウトソーシングでもありますね.

では,会員限定の情報やファイルの蓄積をどうするか.これについては,ながねん,便利に利用してきたWikiをどうしても立ち上げたいです.そのためには,自前のサーバーを立ち上げるか,安いレンタルサーバーを利用するかのどちらかにするかということになります.

前のサーバーを置いていた施設の責任者から,そこで運用しているサーバーでKVMを走らせているが,CPUロードやディスク容量がそれほど大きくなければ,クラブのサーバーもひとつの仮想マシンとして動かしてもいい,という話があったので,うまくいくかどうか解りませんが,とりあえずそっちの方向で行ってみることにしました.

私の方で,ディスクイメージを準備して,大家さんに送り,走らせてもらう,という段取りです.

KVMはこれまでやったことがなくて,あちこちで情報を集めて,必要と思われるソフトは準備できました.

そしてKernelモジュールも用意したんですが,

modprobe kvm-amd

とやっても,エラーが出てしまいます.

結論から言えば,BIOSのVirtualizationをEnableにしなければいけないのです.BIOSにVirtualizationなんてスイッチがあったことを知りませんでした.まあ,見てはいたんでしょうが,これが自分にとって必要になるとは思わず,目に入らなかったんでしょうね.

これで,めでたく,

virt-host-validate
  QEMU: Checking for hardware virtualization              : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/kvm                      : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/vhost-net                : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/net/tun                  : PASS
   LXC: Checking for Linux >= 2.6.26                      : PASS

となりました.アウトソーシング,クラウドに加えて仮想化です.実現すれば,他の無線クラブにはない,ICTの先端技術がすべて導入されます^^;

いよいよ,ディスクイメージ作ってSlackwareをインストールしてみます.

OKと思ったら外に出られない (Kernel 3.17)

Wacomのモジュールもbuildして,このサーバー/ルーター機からは外につながるし,家庭内LANからサーバー/ルーター機にもつながるし,めでたしめでたし,と思ったら,家庭内LANから外に出られません^^;

iptables -Lで様子を見ようとしたら,iptablesが古いと言われ,まずそのupdateからです.既にGITレポジトリーから読み込むようにしてあったので,git pull して,configureしてmake; make installでオッケーでした

しかし,これでも外に出られません.ipt_MASQUARADEが見つかりません.結論から言えば,この辺もkernelのソースのツリー構造が変更になったようで,offになっていました.

MASQUARADE関連を”m”にして,buildし直して,外に出られるようになりました^^;

オプションなどは省略^^;

Kernel 3.17

メインサーバーのKernelを3.17に上げました.特に大きなトラブルはありませんでしたが,Wacomのタブレットが最初,認識されずに少々焦りました.どうも,WacomドライバーのKernel treeの中での置き場所が変わり,オフになってしまったようで,”m”にしてbuildしなおして,

modprobe wacom

としたら,あっさり認識されました

nVidiaの Accelerated driver も既に3.17対応となっていました.

めでたしめでたし.

もちろん,次の起動からは自動的に組み込まれるはずです.