名簿が流出したB社ですが,のべ1億件って,全部のデータを5回とか繰り返し持ち出したんでしょうね.名簿業者も,怪しい情報だし,後半は重複だらけだから,思い切り買いたたいたんでしょう.テレビに出てくる「元名簿業者」は,一人あたりのデータは数百円と言いますから,2000万件の有効なデータは何十億円にもなるはずです.
容疑者とされるSEが手にしたとされる250万円は,人生を棒に振るのに十分な金額でしょうか.そのSEにそれがわからなかったとは思えないです.わかっていても墜ちていく,そこの心理に関心があります.
その件はおいといて,B社の態度は不誠実きわまりないと思います.うちでは長女がほぼ小学校入学時からこの3月の高校卒業までの12年間B社の通信教育を利用してきました.上得意客ですよ.容疑者とされるSEは,今年の6月までの一年間にわたって情報を持ち出していたと報道されていますから,犯行が行われていた9か月の間は長女は現役で,データはしっかり登録されていたはずで,結果的に持ち出されているはずです.
にもかかわらず,詫び状の一通も来ません.世間の噂でも,現役の受講生への割引で済まそうとしているようで,それを裏付ける対応だと思います.
「情報」が社の運営の根幹であるにもかかわらず,その扱いや,後処理でその情報に関わることをないがしろにしたら,その社の明日はないでしょう.