孝行のしたい時分に親はなし

僕が一番嫌いな故事のひとつです.もとは川柳らしいです.となると,今日主に用いられている押しつけがましい用法を作者は想定してなかったでしょう.恩なんてものは押し付けたり,そうしたことをするように人にいうようなものじゃありません.原作者に成り代わって恩の押し売りをする人に「孝行をしたくないのに親がいる」と言ってやりたいです.

自分が親になって思うのは,子供なんて生きていてくれれば十分孝行です.経済的に自立してくれたり,自分の家族を持ったりしたら孝行この上なしです.

それをさらになんだかんだ親(の側の立場)から注文付けて孝行しろとは厚かましいにもほどがあります.