お仕着せルーターにLANをつなげばLAN内のIPv6対応機器全てにグローバルなIPv6アドレスが降ってきますので,楽ちんです.
Nuroのお仕着せルーターは,初めて使った時は不自由さも感じましたが,IPv4のポートフォワーディングや,IPv6のバケットフィルタリングはUIがあまりエレガントとはいえませんが,設定したことの反映がLinuxのiptables, ip6tables (あるいはfirewalldかも)のコマンドがイメージできて,その部分だけは自前のルーターで設定したとしても同じかなと思います.
お仕着せの不自由さに比べ,IPv6の使い勝手の良さが大きく上回ります.
メール送信は苦戦
その一方で,メール送信では苦戦しています.Nuroはメールアドレスをくれません.ということは,POP3もIMAPもSMTPもありません.
今どき,ダイナミックIPのサイトから,パスワード認証なしでメールを受け付けるSMTPの窓口などありませんから,デフォルトのsendmailの設定では,メールがどこにも出ていきません.
DNSのMXレコードで出てくるサイトにつないでも反応しないところが多いのはけしからんですが,SPAM対策でしょうがないのかもしれません.MXレコードがなんのためにあるのか意味不明です.
仕方ないのでGMailと,iCloudにapp passwordを設定して接続することにしました.こちらの情報を参考にしました.
- ローカルからのメールをgmail経由で送信する(sendmail編) (dondari)
この点については,前のプロバイダーを含む,メールアドレスをくれるプロバイダーが楽です.認証は必要にしても,あらゆるメールを全部プロバイダーのMTAに送り込んでしまえば済みますから.
Fast.comはあてにならない
Nuroは,スピードに関しては一番のセールスポイントにしているだけあって,文句はありません.たまに,20時〜22時くらいに150Mbps〜300Mbpsに低下することもあります.1度だけ100Mbpsを割り込んだことがあります.しかし,夕方から深夜まで低速状態が常態化して,10Mbpsを割り込むことも珍しくなかった前のプロバイダーと比較すれば天国です.
また,いままでスピードの測定に使用していたfast.comはあまりあてにならないように思います.ルーターから上流のダウンロード側は2Gbpsですが,ルーターから測定に使用しているPCは1000Base-Tですので最高で1Gbpsのはずです.しかし,しばしば1Gbpsを越えます.今朝は1.6Gbpsなんてとんでもな値が出ました😓
たぶん,1Gbpsあたりではあまり正確に測定できないような仕組みなのかもしれません(あるいは全スピード領域で60%くらい盛っているのかも😓).
そういうわけで,IPv6, IPv4の両方のスピードが測れるiNonius Speed Testを利用しています.上記,1.6Gbpsが出たのとほぼ同じ時刻の,iNoniusによる結果です.きわめてまともな値です.
ウチのプロバイダ(某ケーブルテレビ)はIPv6アドレスについては,現行のサービスの提供を止めて新サービスに切り替えるとアナウンスしてから1年以上過ぎていて,使えないままで放置状態です。
まあここはサポートに「申し込んだのにIPv6のアドレスが付与されない」と問い合わせると「そんなもの必要なのか?」(意訳ではなくほぼ原文通り)と返すところなので,そういうものかも知れません。
JG3QQK/Kimuraさん,コメントありがとうございます.
かえすがえすも,残念なプロバイダーですね.IPv6の最大の存在意義はサステナビリティーだと思うので,「おまえの企業にSDGsは必要ないのか」というのが,等価な返しの質問かもしれません.JG3QQK/Kimuraさんのサイトを垣間見るところ,そんな話が通じるレベルの相手ではなさそうですが😓