努力は報われる(自己責任論2)

「努力は報われる」という言葉は,よく聞く言葉で,特に教育の場や競技の鍛錬の場では金科玉条になっているんじゃないかと思います.実際,いろいろな分野で「成功」した人は,人並み以上の(場合によっては常人には考えられないような)努力をした人が多いです.

しかし,成功した人の努力をしのぐ努力をしたものの成功しなかった人は成功した人よりも多くいるということも事実です.

やっかみだといわれると思いますが,成功者の一番の要素は「運」だと思います.成功した人のインタビューや自伝で,まれに多分謙遜のつもりで「運がよかっただけだ」という(書く)人もいますが,それは謙遜ではなくて真実です.

それはさておき,この「努力は報われる」という言葉は残酷な言葉です.この言葉の対偶を考えると,「報われないものは努力ではない」となりましょうか.もとが,論理的ではないので,この対偶も正しいのかよく解りませんが,人並み以上の努力をしながら報われない人には残酷な言葉であることは間違いありません.

2 thoughts on “努力は報われる(自己責任論2)”

  1. ゲイツやジョブズも産まれてくるのが10年早い、もしくは遅ければ同じような成功は出来てなかったでしょうし、就職時期がバブル時期とバブル崩壊直後でも努力では埋められない差があったでしょうから、産まれた時代も運と呼べるかもしれませんね。
    これから格差が固定されていくとどのレベルの家庭に生まれるかで決まってしまいそうな気がします。
    虐待をうけて成人できない子供もいるわけですし、やっぱり人生はギャンブルなのでしょうか。

    1. たかはしさん,コメントありがとうございます.
      どうしても,生まれながらにしてと言う運というか不条理はあると思うのですが,それを少しでも解消する社会の仕組みになって欲しいと思います.どうもその逆の方向に進んでいるようで残念です.

Comments are closed.