虐待の話に心が痛む

児童虐待が深刻な問題となっていますが,その虐待をなんとかしのいで成人しても,そのあとさらに苦しんでいる人が少なくないという問題について,先日のクローズアップ現代で取り上げていました(「虐待後」を生きる ~癒えない“心の傷”~).

そりゃ,理不尽な暴力を受け続け,命の危険に曝され続けて育った人が,成人になったからって「普通の人」になれるわけはありません.

特にこの番組で印象に残った,というよりも,思い返すだけで胸が締め付けられるのは,虐待の経験を語る活動をしている橋本隆生さんの,幼い頃,2才年下の弟がふろ場で折檻されて浴槽に浮いて死んでいたという話です.

かわいい盛りに,自分が理不尽な折檻をされていることも判らず,たぶん「ごめんなさい,ごめんなさい」と言いながら死んでいったんだと思います.