1番の情弱

ニュースなどで,「街の声」を聞くことがあります.客観性や統計的な意味が担保されないもので,テレビ局の都合の良い意見や感想だけ放送している,完全な印象操作のツールですね.

スマホ決済,キャッシュレスや,ネットバンキング等の街の声では,「個人情報漏洩などセキュリティーが心配で使っていない」という声が必ず紹介されます.これを見聞した,スマホ決済等を日常的に使いこなしている人たちは,笑ってみていると思いますが,こうした漠然とセキュリティーが心配な人たちの期待を裏切らない心配を裏付ける事件が度々起きます.

今回のドコモロ座の事件に関しては,1年以上前に同じ手口の事件(リンク切れ)があったと聞き,呆れるばかりです.

漠然とした不安のため使わない人々は,正しく恐れているということです.

パチンコ店の換気は良いらしい

パチンコって行かない人は全く行かないですから,3密の巣窟みたいに言われていますが,実態はどうだか,よく解らない人のほうが多いんじゃないでしょうか.

かくいう私も若い頃好奇心で何度かパチンコ店に入ったことはありますが,今では他にやることが全くなくても選択肢に入らないと思います😓

最近,パチンコに行った人の話を聞くと,パチンコ店はもともと客がタバコを吸う前提で設計されているから,ものすごく換気が良いそうです.

また,検索で見つけたこの記事はパチンコを推奨する立場のサイトのものですが,換気量について具体的に書かれていています.

記事にあるように,パチンコ店内で大声で会話する人もいないでしょうし,対面せず横を向いて並んで座っているわけです.実際,私の知るところでは,これまでにパチンコ店がクラスターになったという報道はないです.

一方で複数のライブハウスやカラオケのできるバー・スナックなどでクラスターが発生したことを考えると,3密(密集・密閉・密接)というより,

  • 大きな声を出す
  • 換気が良くない

の2点が重要な要素なのではないかと思います.

もちろん,医療機関や福祉施設でのクラスター発生は,

  • 直接・間接的な接触

による感染が主なのでしょう

パチンコ店の換気については自治体の現場担当者も当然知っているはずです.そうこう考えると,弱者切り捨てが得意技の首長たちの仮想敵に仕立て上げられた感があります.

なぜ自分では全く関心もなくどうなっても知ったことではない😓パチンコ店について考えたかというと,「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」に通じるところがあると感じたからです.

結局は従来の3密に大声(深い呼吸)が加わっただけ😓

チケット販売代行会社の無策

チケット販売代行会社にしてみれば,委託されたチケットをなるべくコストをかけずに短時間で売りさばいてしまえばいいわけです.買い手が誰であろうと.

転売を許すと,転売をする人(反社会的組織が多いことは容易に想像できます)はリスクは負いますが儲かります.チケットを欲しい客は,本来よりも無駄に高い値段で買わされ,しかもその差額が反社会的組織の収入になる(≅反社組織を助長する)可能性があります.興行者の収入は変わりませんが,反社組織の収入を間接的に支えることになります.

チケット販売代行会社は,売上げは変わりませんが,さっさと売れればコストが減って儲かります.転売OKな世界では,チケット販売代行会社も winner なので,余計に金をかけて転売対策をする気にはなりにくいのは解りますが,それで企業としての社会的責任は果たせるんでしょうか.

業界のことは詳しいわけじゃありませんが,大学時代に友人がチケット販売代行会社のことを話題にした頃から,積極的な対策を取ったというニュースは長い間見たことがありません.

反社組織の収入源になるのが明白なのに長年企業責任が問われてこなかったと言うことは,表裏の政界工作をうまく続けてきたということでしょうか.

今日のICT技術を活用して,企業の社会的責任を果たすべく本気で考えれば,転売のできないチケット販売は十分に実現可能だと思います.

日本のインターネット環境の脆弱さが露呈

あいかわらず,「日本すごいぜ」系の番組は一定の支持を得ているようですが,今回の新型コロナウィルス騒ぎで,わが国において,リモートで就労したり,就学したりするための環境の不十分さ(インフラというより利用者側の問題かも)により,通勤・通学という感染リスクを解消できず,大きな懸念材料になっていますね.

なんでもなかったときに,事業継続計画(BCP)の一環として備えておくべきだったと思います.

参考記事

ID/パスワードでセキュリティが十分と考える最低な会社

実は私も,十分ややこしいパスワードを作り,使い回しさえしなければセキュリティ対策は十分と,長年考えていました.

しかし,7payの事件でNHKの取材に応じた被害者は,(たぶん私と同レベルに^^; )セキュリティー意識が日頃から高く,今回クラックされたパスワードは,これまで使い回したことがない十分複雑なパスワードであった,と証言しています.

複雑なパスワードを使えば十分と思いつつも,実力のあるハッカーが,狙い撃ちしたら,破れないサイトはない,ということも,ハッキングのコンテストなどの記事をいくつか読んで知っていました.

そうなんです.十分ややこしく,使い回していないパスワードは,レベルの低いハッカーが行う辞書攻撃には十分なんですが,高度なハッカーの狙い撃ちには,全く意味がないということなんです.

そんなことはたぶん専門家ならずいぶん前から解っていたと思うのですが,特に金に汚いICT系サイトなどは,金のかかるサイト側の対策は取らず,一方的な規約によって,利用者に全部責任を押し付けるようになってしています.金融系の多くは保証する範囲が広くまだましのようですが.

これらを考え合わせれば,IDとパスワードのみで認証するサイトであれば,それだけで,運営側の落ち度であると断ずることができます.

なんか,関連のニュースを見聞すると,集団訴訟が起きても良いくらい被害が広がっているようです.

「ユーザーIDとパスワードだけで認証するサイトは,セキュリティ対策が不十分で,被害が出た場合の責任は全てサイトの運営側にある」という画期的な(というか当たり前の)判決が早く出ないかなと思います.法曹界も科学オンチな人が多いようで,あんまり期待できませんが^^;

また,最近広がりつつあるQRコード決済の会社にも,利用者に責任を押し付ける低レベルなところがあるそうなので,調べて解約することにします.