ウェスト

そう言えば,現役時代というかまだ若手の頃,職場内の英語研修がありました.いくつか印象に残っていることがあり,そのうちいくつかは後の英語の実践に役立ちました.

そのひとつが,「 “w”の発音を強めにする」というアドバイスです.日替わりで5人の講師から授業を受け,講師は皆さん個性的だったのですがそのうちどの講師からこのアドバイスを受けたかは記憶があいまいです.

受講生が順番にテキスト(たぶんロールプレーのようなもの)を読まされることはよくありましたが,一人の受講生の読みに対して講師が “w”の音が弱すぎると指摘しました.概して日本人の英語では “w”が弱いことがあるから意識的に唇をすぼめて強め(英語の “強め” は “長め” でもあります)に発音すると良いというアドバイスでした.

以後心がけていますが,逆に他の(日本)人が発音する “w” の弱い(=短い)発音が気になります.

特にNHKのアナウンサーです.彼らの「ウェスト」 (“west”) には心をかき乱されます.

原稿に「ウェスト」と書いてあれば,たぶん彼らは “ワ,ウィ,ウ,ウェ,ウォ” は皆同じ長さで読むと訓練を受けてきたからだと思います.だったら「ウェスト」と書くのをやめて「ウエスト」と表記した方が,日本で教えている英語講師やその講師から受けたアドバイスを守る(元)受講生の心の平穏が少しは取り戻せるのにと思います.

たしか,3週間か4週間の合宿でした.
必然的に “ウ”が短くなるし,唇をすぼめる音は日本語にはない.

早く終わらないか4月

私は上記の記事の「先輩」そのものです.最近テレビではNHKのアナウンサー以外の人は首相を含めて皆,[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]といいます

正しい[二カ゜ツ\][シカ゜ツ\]というイントネーションで教育を受け,そのイントネーションに慣れ親しんで使い続けてきたものにとって,[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]は聞くのが辛いです.

まあ,4月が終われば聞く機会も減るでしょうからがまんしますが,とっとと4月が終わらないかなあと思います.

NHK放送文化研究所の記事は2001年のものなので,それから20年以上経って[二\カ゜ツ][シ\カ゜ツ]が蔓延してしまいました.

孝行のしたい時分に親はなし

僕が一番嫌いな故事のひとつです.もとは川柳らしいです.となると,今日主に用いられている押しつけがましい用法を作者は想定してなかったでしょう.恩なんてものは押し付けたり,そうしたことをするように人にいうようなものじゃありません.原作者に成り代わって恩の押し売りをする人に「孝行をしたくないのに親がいる」と言ってやりたいです.

自分が親になって思うのは,子供なんて生きていてくれれば十分孝行です.経済的に自立してくれたり,自分の家族を持ったりしたら孝行この上なしです.

それをさらになんだかんだ親(の側の立場)から注文付けて孝行しろとは厚かましいにもほどがあります.

ダブル・ビー・シー

またこの憂うつな季節がやってきました.民放のスポーツアナの知性の感じられないしゃべりは基本的に嫌なんですが,まあ全般としてはがまんしましょう.

それでもどうしてもがまんできないのが, “WBC” を「ダブル・ビー・シー」と言うアナウンサーです.民放のスポーツアナの数人に一人が, “W” を「ダブル」といいます(当社調べ).

困ったもんです.

例について枚挙にいとまはないですが,一番強烈だったのは,就任直後にロンドンオリンピックの柔道会場に現れたフランスのオランド大統領(当時)を国際映像がズームアップするんですが,実況アナウンサーがその人が誰だか解らず,一切触れなかったことです.
二人に一人という観測もあります.

マザコン

そういえば,権力に寄り添う姿勢の著名弁護士が,権力やそれに寄り添うカルトを擁護する立場から安倍元首相暗殺に関して,「二世信者マザコン論」を展開して,カルト被害者,当の二世信者や彼らを支援する人たち,そして一般の常識ある人々から大いにひんしゅくを買ったことは記憶に新しいです.

以下,あくまで当社調べに寄ります.

マザコンを最低のものという文脈での彼の発言(あの番組のその発言,たまたま視聴してました😓)の背景には,たぶん,彼自身がマザコンで,それを外向きには否定するために,他者のマザコンを強く攻撃したのではないかという推測が成り立ちます.

なぜ,日本ではそこまでマザコンが足蹴にされるんでしょうか.それは,「マザコンは最低」というのが日本の女性たちのほぼ統一見解だからだと思います.

しかし,世界の大学ランキングで常にトップ争いをしているハーバード大卒で,東京工業大学の非常勤講師を務めたパトリック・ハーラン氏は「欧米の男子は皆マザコン」と発言しています(引用・参照できる出典はありませんが,ネット検索すれば同様の言説は多数見つかります).

実際,ドキュメンタリーを見ても,ニュースで紹介されるちょっとしたエピソードを見ても,フィクションを見ても,欧米系の男性は誰も彼も日本の基準で言えば間違いなくマザコンです.

一方,日本でもドキュメンタリーを見ても,ニュースで紹介されるちょっとしたエピソードを見ても,フィクションを見ても,日本の母親たちの子供(男児)に対する接し方は,マザコンを育成しているとしか見えません.

自分の子はマザコンに育て,他人である男性のマザコンは毛嫌いする.一見矛盾しているようですが,他人のマザコンはその他人の母親に支配されているわけですから,表裏一体なのです.

以上,あくまで当社調べです.