端的に言うと,「この制度では残業代が出なくなることは保障されますが、成果に応じた賃金が支払われることは、まったく保障されていません。 」ということのようです.
マスコミも,対象の視聴者のレベル下げているんですから,分かりやすく説明して欲しいものです.
横断歩道での一時停止は善意ではなく義務 (Powered by WordPress)
なんか,マスコミの論調を見ていると,「1期4年で国民に失望させない政策を,国民皆が期待している」ということを共通認識にしているように読めます.そして,多くの国民は実際にそう思い込まされています.
自民党が半世紀以上続けている政治を修正するのに4年でできるんでしょうか.仮に今の指導者,マニフェストのまま議席が増えたとして,できる政党があるんでしょうか.既存政党にかかわらず,できるんならどうすればいいか具体的に示して欲しいものです.マスコミでも有識者でもいいです.
国民が1期4年で逆転満塁さよならホームランを期待するようだったら,永久に政権交代はできませんし,逆転満塁さよならホームランのような政策が仮にあるとしたら,とても恐ろしいものであるに違いありません.本当に”さよなら”になってしまう.
4年〜8年,外交・経済などいろいろな面で低迷したら,国民生活にとって辛いことですが,目先の景気ばかり気を取られ,長い目で見ることをしないで,このまま自民党に任せていては,平和に普通に働いて普通のレベルの暮らしをしたい,という普通の人たちの小さな夢が果てしなく遠くなります.戦前の階級社会が復活して,日本は永久に立ち直れなくなります.金持ちと大企業はより豊かに,普通以下の人はより貧乏に,貧しい人は死ぬか身売りでしょう.
ぼくちゃん首相は,戦前の日本に戻したいらしいし^^;
一部のマスコミ,ジャーナリストはここへ来てようやく高額所得者への課税強化を言い出しましたが,日本をむしばんでいる長時間労働,派遣制度については,明確な提言はひとつもしません.長時間労働については,過労死で犠牲になった人の裁判のニュースくらい,派遣制度改悪については,両論併記のスタンスです.
派遣会社が儲かって仕方なく,一方の派遣社員の生活が困窮してどうしようもないという,現実についてのルポは見たことないですね.
心ある評論家たちは,「政府の財政出動による景気浮揚策の効果は限定的」とか,「ほとんど効果がない」と,もうここ20年くらい言い続けていると思うのですが,選挙の前になると,新政権に期待する”人々の声”として「景気浮揚」ばかりマスコミが取り上げるから,選挙民も,景気浮揚に関して調子の良いことばかり言う政党に投票してしまう,と言う構図が続いているように思います.
「景気,景気」,つまり「カネ,カネ」って言うから,弱者への思いやりがない冷たい政治になり,社会になるんですよね.
選挙公約として景気浮揚を言うのは禁止にすれば良いと思います.実際,できないし.
それから,現政権は「地方創生」とかいってますが,今の中央集権ではどう逆立ちしたって地方の経済がよくなるわけないです.中央集権と言うより,資本主義というか貨幣経済というか,とにかく経済の成長は人口の都市集中を加速するのが,古今東西の真実です.
有史以来,人口が集中しすぎて,インフラ整備が追いつかなかったり,自然災害で廃れた都市はいくつかありますし,また,毛沢東の大躍進政策や文化大革命,それにならったポルポト政権のような非人道的な方法で人口を逆流させて,結局失敗した例はいくつかありますが,そうでなくて,経済成長につれて,いい形で人口が都市から地方に流れた事例が1つでもあれば知りたいです.
そう考えたら,首都移転しかないです.それも一度捨てた首都は二度と首都にしないということにして,50年くらいごとに遷都しましょう.日本全国まんべんなく回るようにして.
政治家たちにとって,東京の居心地が良すぎるんでしょうね.
うちは三人子供を育てましたが,一番下が大学生になってしまった今では,もっぱら昔の写真を見て子供のかわいかった頃を振り返って,慰めにしています^^;
男の子はまあ,幼稚園の年中くらいまででしょうか,賞味期限は^^; 女の子は小学校の低学年くらいまではかわいいです.ただし,よその子は同年代でもちっともかわいくないんですが^^;;
そうやって懐古して現実逃避している訳ですが,子供たちの小さくてかわいかった頃を懐かしんでいると,ふと,幼い子供が巻き込まれた痛ましい事故や事件,海外の子供たちの悲惨な状況などが思い出されてしまい,かえって心が痛んでしまうことがあります.
中でも,一番辛いのは,小さい子供が転んで割り箸が口から脳に刺さって,救急医がそれを見つけられず,その子は翌日かなんかに亡くなった事故を思い出すことです.なぜか,次男が二歳くらいのある写真を見るたびにその事故を思い出します.完全に頭の中で関連づけられてしまっているようです.あの頃の次男がもし,そんな事故にあい,しかも,医師が見過ごして亡くなるようなことが起きていたら,たぶん生きる希望をなくしていたかもしれません.
そういうことを事件が報じられた頃,当該の写真を見ながら何度か思ったんでしょうね.
それから,最近,バングラデシュの児童労働の実態のドキュメンタリーと,イスラム国の少女の人身売買のニュースを見て,また,心を痛めています.
経済アナリスト森永卓郎さん2014年10月24日NHKラジオ ラジオあさいちばん ビジネス展望「ピケティ教授の『21世紀の資本論』を考える」から(要旨)
「高額所得者の税率を高くすると,国外に逃げ出す人が多くなるという人がいるが,実際にはそういう人はほとんどいない.高額所得者や資産家たちが巧みに世論を誘導しているだけだ」