数日前のニュースで,南海トラフ地震に関する経済損失が1400兆円に上るという推計が発表されましたね.この金額は,現在の日本の国と地方自治体の借金の総額に匹敵する額です.南海トラフ地震が起きれば,日本の借金は2倍に膨れると言うことです.
この巨大地震が発生すると,早いところでわずか数分で津波が到達するようで,普段から避難訓練など地道な減災の努力をしていても,犠牲者がゼロとはいかないでしょう.
少なからぬ犠牲者が出て打ちひしがれているなか,大きな経済的な負担も背負い込むわけです.直接の被災地でない地域にもこの経済的な影響は大きくのしかかり(税負担,年金削減など),今でもじりじりと経済的に後退していくなか再起不能になるでしょう.
多くの「庶民」には,今思い描いている「将来」の生活は大幅に下方修正しなければならないことになるでしょう.
どうすればいいんでしょう.個人でできることと言えば,自分が生きている間に起きないように願うだけ.でもそれは問題先送りに過ぎなくて,これまでも,原発,年金(医療福祉)問題,何でもかんでも子孫へつけ回ししてきた上に,さらに大きな債務を負わせることになります.これでいいんでしょうか.