ETV特集「パンデミックが変える世界~ブラック・ライブズ・マターの衝撃~」

8月22日に放送された,標記の番組,今日見ました.

トランプ大統領により,もたらされた,不寛容,利己主義,差別主義,ファシズム,分断は,アメリカ人の2/3は,それを良しとしない人たちなので,全体がそちらに行ってしまう心配はないけれど,今後長くしこりが残ると,政治学者のフランシス・フクヤマ氏が語っていました

奇しくも同じ時期にこちらの国でも同じ政治手法がとられましたが,それが今回のトップの交代で終わったとしても,長くしこりが残ると思うと,ため息しか出ません.

こちらの国にも,オパール・トメディさんのような若くて聡明で活動的で,利他主義の人たちが多く出てくれることを期待します.

2020年8月22日
2020年9月2日
たぶん😓

ストレスから解放される

この7年あまり続いた暗黒時代がようやく終わるようです.どう暗黒だったかは,いろんな人が書いているので省略しますが,私が1番感じていたストレスは,滑舌が悪すぎて,字幕を見ないと何言っているか解らない発声による,国会答弁,演説などを聞かされ続けたことです

引き続き,大企業と大金持ちのための政党から首相が選ばれるので,無産階級の私にとっては「暗黒」自体は続くわけですが,次期総理(与党第一党党首)の有力候補とされる人たちは,皆言っていることは聞いて解りそうなので,7年あまり続いたストレスからは解放されそうです.

ちまたには,詐病説なども流れていますが,どうなんでしょう.まあ,「息を吐くように嘘をつく」と言われた人が,最後だけ本当のことを言う,といっても,人の良い私😓でさえどうかなと考えてしまいます.

政治家の資質として,勉強する,本を読む,漢字が読める,台本を棒読みしない,などを挙げる人がいますが,私は,「発声」(発音,滑舌)が最低条件だと思っています.
一部発音が怪しい人もいるようないないような😓

実質-27.8%ってバカか

今年4〜6月の実質GDPが,年率-27.8%って過日報道されましたが,バカでしょうか.

前期比7.8%を1から引いて4回かけてまた1からひくという簡単な計算をすると,このような数字になります(複利計算と同じ.ただし,金利の計算では,一年以下は通常複利計算はしません).

一時的な現象を一年間続くと仮定して計算し直す,しかもリニアでなくて,べき乗で.

大地震で起きた地盤沈下や台風接近による気圧の低下を,そのままの率で一年続くと仮定して計算するようなもんです.

発表した人たちがバカなのか,発表をそのまま伝えるマスコミが大ばかなのか.

米大統領選ニュースを見て腹が立つ

アメリカの大統領選挙,野党の候補が正式に決まり,NHKのニュースでも大きな時間を割いています.

その中で,トランプ大統領を大富豪で異質な人格,バイデン候補を妻や子を事故や病気で亡くして人の痛みが分かると評していました.

海の向こうの指導者の人格はこのように客観的に評価するのに,腰抜けNHKめ.

NHKスペシャル「忘れられた戦後補償」

2020年8月15日(土)夜放送された,標記の番組見ました.

私が生まれたのは戦後十数年経ってからで,子供の頃,周りの大人の多くは,いろいろな形での戦争経験者たちでした.

何人かの伯父たちは,軍人として戦地に赴き,負傷しながらも生き延びることができたそうです(詳細は聞いたかも知れませんが忘れました).

幸いなことに,空襲や機銃掃射などで負傷したり命を失った近い親戚はいなかったようですが,栄養失調で亡くなったり,薬品や栄養不足で病死した,間接的な犠牲者はいたようです.

子供のころからずっと抱き続けていた違和感があります.旧軍人は,戦死したら旧国営の神社に神としてまつられ,また軍人恩給があり,多くの政治家たちが,旧軍人・遺族に向き合っている.その一方,民間人として,直接・間接的に戦争で命を落としたり,怪我をしたり,財産を失った人々やその遺族は政治家たちには完全に無視され,なんの保証も受けていなくて,今で言う「自己責任」扱いされていたことです.

もちろん子供のころにはこんな一言でまとめられるような気持ちではなく,漠然としていましたが.

このNHKスペシャルを見て,民間人に保証をし始めたら際限なくなる,という漠然とそんなところだろうと思っていた理由が,政府の姿勢の根本であることが,資料や当事者の証言から裏付けられました.それでも,民間人への保証の運動もある程度の規模であった中,それらが完全に黙殺されたことはまだ納得できませんでした.しかし,戦後の厚生省の官僚の多くが,旧軍の官僚たちだったという事実を聞いて腑に落ちました.

文民だったとはいえ,旧軍の官僚たちを公職に戻したことで,戦後の厚生行政が,戦後保証に関しては軍人恩給を復活された一方で民間人は完全無視というようにゆがんだり,石井部隊の流れをくむ企業が存続し得たりしたことにつながったんでしょう.

憲法の保障する,健康で文化的な最低限の生活を守るべき官庁の官僚たちが,その精神の真逆のことをしてきた軍出身だったとは.これは大きな間違いだったと思います.

今日の社会の病理である不寛容の原点は(不条理をそのまま押し通す姿勢という点で)ここにあると感じました.