今年残念だったこと(2019)

2019年を振り返って一番残念だったことは,SNSの空気が,東日本大震災直後の頃のように悪くなってきたことでしょうか.

大きな志を持ってしっかりしたことを言い,行動する女性や若者に対して,理不尽な攻撃をする人は前からいますが,ずいぶん増えたように思います.

そして,今まで理性的な紳士だと信じていた人が,そういう行動に賛同する様子を見てがっかりしたことがとくに今年は多かったです.大きな志を持った若い人は,本質的でない間違いや勘違いをしても大目に見るべきだと思っていますが,揚げ足を取るような言動を支持する.

自分で揚げ足を取ったり,事実でないことを捏造して非難しだしたら完全にネトウヨですが,信頼していた人たちが,ネトウヨ化しつつあると感じています.

こういう傾向は,国のトップから,それこそトリクルダウンしてきているのでしょう.

根底にあるのは,女性蔑視,若者軽視,そして不寛容です.

こたつでの生産性

昔からこたつが好きです.暖房費が一番かからないとの理由もあって,この10年ほど(いや,もっと長きにわたり),冬の間で自宅にいるときは,ほとんどこたつに当たっています.

部屋をあまり暖かくせずにこたつに当たると,昔から頭脳労働の生産性が高いとされる「頭寒足熱」の状態になりますが,どうもそんなに生産性が上がる気がしません.というか,むしろ下がっていると思います.

たぶん,足の血管が拡張して血液がそちらに回り,脳の血流が低下するからじゃないかと,自分では感じています.足が温まった状態で血圧を測ると,明らかに下がっています.

ぼうっとして,ときどきうとうとして,低い生産性を楽しんでいます.

小松菜奈

俳優は,男性も女性も演技力込みで評価してしまいます.いや,演技力中心に評価しています.といっても,一般の視聴者であり学芸会を含むアマチュア演劇の経験すらありませんから,演技力と行っても「当社基準による」です😓

そんな演技力で最近評価しているのが小松菜奈です.映画を中心に活動していてテレビドラマの出演はあまり多くないというのがちょっと残念ですが,たまにでてくれる方がありがたみは増します.最近ではテレビCMの出演は増えていますね.

小松菜奈が好きなばかりに,小松菜も好きになりました.もともと小松菜はあまり好きではなかったというか,まずい「ほうれん草」という印象だったんですが,あれはほうれん草のようにくたくたに茹でるからまずいんですね.さっと湯通し程度に茹でて食べると,葉も茎もシャキシャキしてうまいです.

同様に演技力で評価しているのが桐谷美玲ですが,たった1人のオジサンが選んでいるという,世界の美しい顔100選の常連にもなっていて(ここ数年は選外で.小松菜奈のほうがランクインしているようですが😓),世の中の評価が容姿先行で演技力に注目してくれないのが残念です.

本サイトでは,性差のない言葉の使用に留意していて,女優という言葉は使わないようにしています.

医療関係のフェイク情報

理系として飯を食ってきた人間としては,科学的根拠のない嘘情報を真に受けないように,できるかぎり根拠となる情報を確認しようとしているつもりです.

たとえば,ワクチンを接種するか否かの議論ですが,これに関しては,いろいろな意味で注意が必要です.例えばあるワクチンを接種しないで,その病気にかかった場合20%が重症化し,ワクチンを接種した場合は,重症化は0.1%にとどまるが,ワクチン接種に伴う副作用が重症化する確率が0.1%あるという科学的に信頼できる統計があったとします.

この場合,行政やほとんどの良心に基づいて活動している医療関係者は,当然ワクチン接種を勧めます.1000人のうち200人が重症化するより,ワクチンの副作用を含めて2人で済めば,医療費は大幅に少なくて済みますし,負わずに済む重荷を198人に負わせないで済み,多くの関係者の良心に沿うわけです.20%が0.2%で済むというのは大きなことです.

マスコミはたいていそうした行政・医療関係者目線から報道します

その(1000人のうちの)2人の重症化した患者やその家族にとってはどうでしょうか.からだの0.2%が重症化するのでなく,その人にとっては100%の重症です.

そして,実際の重症化した患者のTVのレポートなどを見ると,やはり,自分や家族の体をかけての,勝ち目はあるけどリスクがゼロでないギャンブルに消極的になる気持ちも解ります.

では,おまえはどうか,と聞かれたら,信頼に値する統計データが出ているものは受けます(だから,効果が統計的に証明されていないインフルエンザワクチンは受けていません).非常に低い確率の副作用に当たるほど運があるとは思えない平々凡々な人間ですので^^;

それから,接種時の副作用に対する保証がちゃんとしているかも重要です.まあ,副作用で重症になった人にしてみれば,いくら補償してもらっても元の体に戻るわけではない深刻な状況に変わりはないとは思いますが,少なくとも私にとっては受ける大きな要因の一つになります.

あとは,「科学的根拠」に気をつけなければいけないのは,論文になっていない真実というのも世の中には多数あるということです.あの有名なNatureやScience両誌にしてものちに画期的とされる論文を最初の段階でリジェクトしていたというのはよく聞く話です.こうして話に残るのは最終的には論文になったからですが,論文にならぬまま埋もれた真実が多数あるはずといわれて否定できないでしょう.

科学的立場では,論文になっていないものは,「(効果は)確認できない」で終わりです.

この「政策・事業」において,一番儲けているに違いない製薬会社の売上げや利益を伝えないことも,報道の信頼感を損ねています.

いじめ・ハラスメント・差別(ヘイト)

いじめやハラスメントは,する側がどう考えてするか,ということは全く関係なくて,される側がどう感じるか,だけが問題なわけです.これは,その手の研修を受けるまでもなく,良識ある人なら分かる話です.

ヘイトや差別も同じです.する側がどういう経緯に基づいていようが,どういう考えていようかは関係ないです.される側がどう感じるか,それだけです.

さすがに今の世の中いじめやハラスメントについてはどんな人でも解るので実社会では,はばかられるようですが,そういう傾向の人がやりばを求めて匿名SNSにあふれ出ているような気がします.

残念なのはそういう残念な人の残念なつぶやきに,友人・知人が共感するのを目の当たりにすることです.最近そういうことが増えて某匿名SNSにはいづらくて,離れています.