高度1000km

北朝鮮のミサイルが青森県上空を通過した件ですが,なんかNHKも民放もその高度が1000kmであるということについて,詳しい話をしない,というか少しも踏み込まないのが理解できないです.

マスコミの理科音痴については当サイトではこれまでも再三指摘してきましたが,この「高度」に関しては理科以前の生活力というか普通に生きている間に経験して得るものの範疇だと思います.

ジェット旅客機の巡航高度は10,000m前後ですから,kmで言えば10kmです.そして国際宇宙ステーションはちょっと調べればわかりますが高度408kmです.つまり,1000kmはまぎれもない「宇宙空間」です.そこを飛んでくるというのは非常に特殊な状況です.

そうした特殊性を踏まえた上で,日本の上空の宇宙空間をミサイルが通過すると我々国民にどういう危険があるのか,あればどのように気をつければよいのか,論理的科学的(あるいは統計学的)に解説してほしいものですが,そうした解説はメディア専属の解説員からも,専門家とされる防衛省OBたちからも聞いたことがありません.

一つだけ自分で考えてみました.政府は「丈夫な建物内に避難しろ」といいますが,それで本当によいのか.ロシアによるウクライナ侵略の生々しい映像を見て,ちょっとやそっと丈夫な建物にいてもミサイルに直撃されたらひとたまりもないことを学習しました.

仮に小さい破片が高速で真上から落ちてきた場合当たる確率は上から見た面積に比例します.建物に破片が当たって建物が壊れて人的被害が出る(壊れた建物で怪我をする,火事になり巻き込まれる)確率と,屋外にいる人に直接当たる場合は,前者のほうが的になる面積が広い分確率は高いですが,致命的なダメージを受ける確率は後者のほうが高いでしょう.ということで,「命」を考えたらやはり丈夫な建物内にいるほうが良いように思います.

弾道ミサイルが頭上で爆発して真下に破片が落ちてくる,というのは,頭上で迎撃した場合しかたぶんあり得ないでしょう.

Miles Davis 聴いてます

新しいiPhoneを買ったら,Apple Musicの6か月無料試用ができるという「通知」が「設定」に出てきます.

Mac miniを買ったときAppleTVの無料試用も3か月だか1年だか着いてきて,一つ二つアメリカ製のドラマを見てみましたが,どうもからだが日本のテレビの自主規制枠を越える様な映像表現に着いていけないことが解り,残りの期間をずいぶん残して解約してしまいました.

ということで,Apple Musicもあまり期待はしていませんが,とりあえず試してみることにしました.

そうだ,この際Miles Davisを聴いてみよう,ということにしました. “In a Silent Way” (1969)は自分が買った最初のLPかもしれません(後にCD版を買いました).その後,”The Man With The Horn”あたりから,だいたい発売される毎にCDを買ってきました.

あんまりさかのぼりすぎても聴ききれないし,昔のジャズはそんなに面白くないので😓 “In a Silent Way” の少し前の, “Miles Smiles” (1967)から発売順に聴いて,今その “In a Silent Way” で6枚目です.

年数もそんなにさかのぼっていないし(1967〜1969の3年間で,6枚のアルバムを発表してます),Wayne Shorter, Herbie Hancockら不動のメンバーなので,あんまり違いは感じません😓 たぶんMiles自身もマンネリを感じていたに違いありませんが,どれも評価・評論誌は,ほとんど満点を付けています.

このあとのアルバムについて見てみるとCompilationとLiveが多いので耐えて聞き続けることができるか心配です.

成果の期待できない弔問外交まで事前によいしょするNHK

今朝のNHKニュースのトップは,国葬での弔問外交についてでした.

ある「専門家」が報道バラエティーで「弔問外交で成果があったためしはない」といっていました.たしかに,弔問外交がきっかけとか,決め手になって伸展した外交的案件があった記憶はありませんし,あればそれこそNHKがよいしょの材料として取り上げていないはずはないです.

2022年9月26日(月).

嘆きのウクライナ

昨日,Wowow製作の “Railway Story ウクライナ周遊2000キロ” のPart 1 (2部構成)の後半部分だけたまたま見ました.製作の年月が解りませんが,初回放送が2012年だったようなので,撮影はその1〜2年前だったでしょう.

映像にはのどかな田園風景,西欧や日本ほど人も多くなく,きらびやかではない落ち着いた雰囲気の観光地の様子が映っています.またカメラを向けられた,たまたま取材陣と列車に乗り合わせた旅人たちもウクライナ国内の人が多いです.平和の中で穏やかに暮らしていることが感じ取れます.

小さい子も,大人も写る毎にこの子・この人たちは,今無事に暮らしているだろうかと案じられます.

平和で美しい町や田園の映像を見るほど,現在ニュース映像で見る破壊し尽くされた町の様子や平和な日常を奪われた人々の様子との違いに心が痛みます.

Part 1はウクライナ東部のポルタバで終わります.ここは,ウクライナの悲劇の地であり,2012年当時はモスクワ行きの国際列車が運行されるなど鉄道の要衝です.

次週放送予定のPart 2はクリミア半島へ向かうそうです.録画予約しました.

ロシアがクリミアを併合したのがこの番組の初回放送のわずか2年後の2014年,そしてその8年後にロシアはウクライナ全土を戦場にしました.

チバテレ.

イギリス人はみんなmonarchistなのか

NHKや民放が多くの時間を割いて今回の英女王の国葬について報道してます.それらの番組を見ていると,イギリス国民はみんなmonarchist (辞書を引くと, “君主主義を擁護する人” と書いてありますが,ニュアンスが少し違う気もするので,本稿では敢えて “monarchist” と記します)なのかと思ってしまいます.

自分の心から自然に生じた王室・女王に対する親しみや尊敬を成長につれて醸成してきた本当に純粋な人もいるにはいると思いますが,多くはないでしょう.

教育によって誘導されたり,強要されたりして国民が君主を崇拝するように仕向けられているとしたら,個人が尊重されない状況であり,国民にとって不幸です

しかし,現在のNHKその他の批判なしの王室関連報道からは,イギリス国民の多くがどういう状況にあるのか知ることができません.

そこは英語で検索して英語のニュースなど視聴すれば良いのですが,英語を読む・聞くのがますますめんどくさくなってきてしまいました.

ざっと調べて,それっぽい記事をひとつだけ斜め読みしてみました.思った以上に王室の人気が高い気がしますが,それがエリザベス2世の人柄によったのか,国民への教育によるのか,強制なのか,その辺りは知りようがありません.

上記はアメリカのメディアなので,イギリスのも少し探してあとで読んでみます.

記事を読んでも読まなくても,チャールズ3世の時代は,王室にとって前途多難と推測されます.

君主ばかりでなく,強権的な指導者の場合も同じです.