運が良いだけ

成功した人は運が良いだけだというのは間違いないですが,多くの “成功者” たちは自分の努力の結果だと勘違いしています.

先日見た100分de名著ル・ボンの「群集心理」の最終回で伊集院光氏が「自分に人気が出たのは幸運な偶然」「努力した結果と思いたいけどそうではない」と述べていました.たぶん誰しもが成功者と認める著名人が謙そんでなくそう語るのを聞いたのは初めてです(本心である保証はないですが,本心で語ったと信じたい).

たいして成功してないけど普通の生活が送れるのも幸運な偶然でしょう.宮部みゆき原作のテレビドラマ「名もなき毒」で,元警察官の探偵(演大杉漣)が「(現代では)普通に生きられるというのは立派です」と語ったように,普通の人が普通に生きることさえ難しい状況になってしまいました.

昨年9月放送の再放送.

底なしの五輪疑獄

東京地検特捜部は電通が主導して多くの企業が関わった談合まで見据えて,高橋元理事の汚職を端緒に捜査を展開して来たのですね.

電通に関しては,過労死やその原因になった企業風土,政府からの発注案件の中抜きなど,ここ数年スキャンダルまみれです.たいていの企業だったら経営不振から経営危機に陥っても不思議ではありません.にもかかわらず,びくともしないどころか増収増益となっています.

日本の多くのメディアが “世話” になっているから強く(弱くも😓)批判できず,批判的な世論がなかなか醸成されないのでしょう.2位の博報堂に大きく水を開けて寡占状態を続け,メディアも逆らえないプーチン状態です.

もはや解体するしかないと思います.

峰打ち

そう言えば,50代くらいから朝早く目が覚めることがあり,時間をつぶすのに早朝の時代劇を見たり,あるいは早朝ではなくても千葉テレビやMX-TVでやってる古い時代劇を見ることがあります.

暴れん坊将軍などの偉い人がヒーローの話に共通するのは,敵を倒すのに “峰打ち” を使う事です.

いつも思うんですが,自分のほうに刃を向けてやったらとっても危険じゃないかと言うことです.いろんな弾みで自分の頭や体を切りますよね.まちがいなく大怪我しますよね.

そもそも将軍が身分を隠して市中で立ち回りするなんてことはあり得ない話ですから,架空の中でのリアリティーの議論は意味がないかも知れません.

また他にも「突っ込みどころ」はいくらでもあります😓

しかし,連続ドラマの時代劇の多くで何の迷いもなく “峰打ち” にするところが納得いかないです.

いやもっと前からかもです.

サッカーばっかりで困るな

サッカーは好きでも嫌いでもないです.とはいえ,カネまみれのオリンピックの直後ですから,どれだけ利権まみれなのか知りたいところですが,日本はオリンピックばかりでなくFIFA World Cup TMもNHKと民放相乗りの組織が受注していて,闇に切り込める大手メディアはないわけです.

中継もたいがいにして欲しいと思います.個人的にはその日の結果とゴールシーンくらい見せてくれれば十分です.

「日本を応援しましょう」なんて上から言われると,好きでも嫌いでもないから嫌いな方に傾きそうです.

ダブル・ビー・シー

またこの憂うつな季節がやってきました.民放のスポーツアナの知性の感じられないしゃべりは基本的に嫌なんですが,まあ全般としてはがまんしましょう.

それでもどうしてもがまんできないのが, “WBC” を「ダブル・ビー・シー」と言うアナウンサーです.民放のスポーツアナの数人に一人が, “W” を「ダブル」といいます(当社調べ).

困ったもんです.

例について枚挙にいとまはないですが,一番強烈だったのは,就任直後にロンドンオリンピックの柔道会場に現れたフランスのオランド大統領(当時)を国際映像がズームアップするんですが,実況アナウンサーがその人が誰だか解らず,一切触れなかったことです.
二人に一人という観測もあります.