DOSBoxメモ

自分用メモです.

DOSBoxDOSBox-Xがある.

DOSBoxは,Raspberry Pi OS (RPiOS) 用のパッケージがある.Slackware ARM (32bit) / AArch64でも,sbopkgでbuildできて動作する.

DOSBox-Xをインストールするには,flatpakのインストールが必要.RPiOSにはflatpakの出来上がったパッケージがあり,DOSBox-Xのインストール,起動の確認までできた.

Slackware ARM (32bit) / AArch64では,SlackBuildsflatpakがあるが,必要とするパッケージostreeを先にインストールしてもflatpakのconfigureが “ostree-1がない” と言ってエラーで終わる

DOSBoxもDOSBox-XもDOSが動く基本的な仕組みは同じようだが,後者にはメニューが付いていて設定等がメニューからできる模様(あまり詳しくは試してない).

DOSBoxでFreeDOSを保存しているサブディレクトリーをCドライブとしてマウントすることは成功.そのCドライブからのブートは今のところうまくいっていない.

以上が2024年3月23日現在確認したところ.

後の注: Flatpakを使わないDOSBox-Xのパッケージが用意されているdistroもあります.
SlackBuildsに登録されているbuildスクリプトはほとんどがx86 32bitとAMD64用に書かれたもので,ARM (32bit/64bit)で確認されたものは少ないようだ.

Slackware AArch64でSDDM動く

当社調べ

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V3D instead

これまで,気づいていたことは,同じRaspberry Pi 5 Model B (RPi5)やRaspberry Pi 4 Model B (RPi4)で動かしていても,Slackware ARM/AArch64よりもRaspberry Pi OS (RPiOS)方がデスクトップ環境もアプリも動作がきびきびしているということです.

そして,Slackware ARM (32bit) 15.0やSlackware AArch64 CurrentではSDDMが動かない.

Firmware的な違いとしては,RPiOSではGraphics ProcessorがV3Dなのに対し,Slackware ARM/AAarch64ではllvmpipeであるということです.

そんなものなのかなあと思って使ってきましたが,昨日のことですが,Slackware ARM/AArch64の/boot/config.txtでは,

# Enable DRM VC4 V3D driver
dtoverlay=vc4-kms-v3d
max_framebuffers=2

なのに対して,RPiOSでは,

# Enable DRM VC4 V3D driver
dtoverlay=vc4-kms-v3d-pi5
max_framebuffers=2

となっているのに気が付きました. “-pi5” が必要なのか! ということで,Slackware AArch64にも “-pi5” をつけたところ,ちゃんとKDEのAboutでV3DがGraphics Processorとして使用されていることが確認できました.

同様に,RPi5におけるManjaro ARM(64bit)とRPi4におけるSlackware ARM(32bit) 15.0でもV3DがGraphics Processorになっていることを確認しました.

V3Dだと,Slackware ARM (32bit)およびAArch64でSDDMが動きますし,KDE Plasma DesktopのいくつかのDesktop Effectが利用できるようになります.

そして,Firefoxが付いてないSlackware ARM 15.0のWebブラウザーであるFalconとKonquarorがなんとか耐えられるレスポンスで動くようになりました.

ただし調子に乗ってFalconでhttps://fast.com/を開くとデスクトップが固まります😅

当然ながらRPi4の場合は,
# Enable DRM VC4 V3D driver 
dtoverlay=vc4-kms-v3d-pi4 
max_framebuffers=2

です.

QEMUでDOSアプリを動かす(1)

Windows 10をMac mini (Intel)のVMWareで動かしていますが,その目的は現在ではDOSアプリであるアマチュア無線用ログソフト(以下 “ログソフト”)を動かすためだけです

Windows 10になってDOS窓内での日本語入力ができなくなってしまいました.そこで現在,日本の地名などもローマ字書きしています.そのWindows 10のサポートは既にメインストリームサポート期間を終了して,セキュリティー対策等だけの延長サポート期に入っています.延長サポートも2025年10月15日に終了するそうなので,そろそろ対策を考え始めないといけません.

現在Windows 11が動くハードウエアも仮想マシンも持っていません.11でも多分DOS窓内で日本語入力は保証されていないでしょうから,そのDOS窓を開くだけのためにハードや仮想マシンやWindowsのライセンスへの新たな投資はバカバカしいです.

ずいぶん昔はLinuxマシン上でDOSEMUというi486エミュレーター上に日本語サポートされたFreeDOSを走らせてそこでログソフトを動かしていました.しかし,x86系のCPUを搭載したLinuxマシンを常用しなくなったこともあり,Windows 8.1→10のDOS窓内で動かしていた次第です.

DOSEMUの開発はとっくに終わっていて,今日のGCCでは自力でbuildもできません.

しかし世の中には同じようなことを必要としたりより高いスキルで解決したりする人がいるようで,自分が今日いじっているdistroを確認したところ,Manjaroには正規にパッケージがあります.また,Slackwareは好事家が作ったパッケージをまとめているサイトSlackBuildsbuild用スクリプトがあります.

Debianについては,開発元が開発をやめた関係で,4年前にUnstableからも外されていました

早速試してみたところ,Manjaroはそれこそ,

pacman -S dosemu

だけでインストールが済みました.また,SlackBuildsも,

sbopkg -i gcc5
sbopkg -i dosemu
sbopkg -i dosemu-fonts

で,かつてx86で動かしていたサブディレクトリーをコピーしてからC:, D:にそれぞれ割り付けることで動作確認できました(Manjaroは動作確認してません).

DOSEMUのいいところは,LinuxのファイルシステムのサブディレクトリーをC: D:ドライブに割り当てることができることで,他のエミュレーターのようにディスクイメージが必須ではありません(ディスクイメージも使えます).

これはなかなか塩梅が良く,DOS用ログソフトのデータファイルをLinuxのファイルシステムにおいたまま読み書きし(ログソフトでは新しい交信データを追記していくのがほとんどです),Linux上で自作スクリプトでMariaDBとやりとりできますし,Linux用のバックアップソフトでも更新したデータだけのバックアップで済みます.

ただ問題点としては,DOSEMUはCPUのエミュレートはしないため,x86のシステム上でしか動かず,Raspberry Piでは使えません.前述のように,今日x86のLinuxは常用していないのでできればRaspberry Piで動かしたいです.

いちおう,x86マシン上でDOSEMUを動かすというのは保険としてとっておいて,次はなんとかRaspberry Pi上でQEMUを使ってDOSを動かし,目的のログソフトを動かすことを目指します.

あとがき

呆れたことに,全く同じことを3年半前にやろうとしたようです.その成果が残っていないので頓挫したようです.

数年前までは,2〜3のWindows用アプリも動かしていました.
使いやすさが売りのManjaroがこうしたオタクしか使わないパッケージをサポートしているのは意外なようですが,大もとがオタクなArchLinuxなので普通にあるようです.

Enscriptのトラブル(Courierの字抜)の解決策

今まで動いていた自作のPerlスクリプトによるQSLカード記入面のデータ出力(enscript入力形式) から,enscript により印刷イメージのPS(PostScript)を生成する手順で,それぞれは動くのですが,出力されたPS形式のファイルをGhostscript付属のps2pdfでPDF化すると,どうしても等幅フォントCourierがひどく文字抜けします.アルファベットに関しては,ざっと見て大文字だけ抜けるのかと思えばそうでもなく小文字も多数抜けています.また数字は “1” 以外全部抜けているようです.

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解決策

enscriptに与えるソースファイル内で,フォント名を “Courier”, “Courier-Bold” などから,それぞれ, “Courier-New”, “Courier-New-Bold” などに変更するだけです.

これだけで,enscriptとps2pdfで正しいPDFができます

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動作確認できたdistro

  • Slackware ARM (32bit) 15.0
  • Slackware AArch64 current
  • Raspberry Pi OS (64bit) Bookworm
  • Debian AMD64 Bookworm
  • Debian AArch64
  • Manjaro AMD64
  • Manjaro ARM(64bit)

Desktop環境はすべてKDE Plasma Desktopです.PDFの確認はOkularで行っています.

印刷も問題ありません.
Raspberry Pi OSでなく,UEFIブート用の本家Debian.Raspberry Pi OS (64bit)のもとで動く仮想マシン(KVM/QEMU)で稼働.

RPi3寿命近いか

長いこといわゆる自作パソコンを公私で使ってきました.最後に組み立てた “私” のほうは第4世代のIntel Core i7 4790Sを積んだデスクトップ機で,メモリーは32GB,ビデオカードは今日誰でも知ることになった “NVIDIA社” のGTX-750Tiです.

Core i7 4790SはWikipediaによれば2014年発売ということですから,組み立てたのはその年か翌年くらいなはずで,10年近く経つわけです.

全く元気で,メインのOSはManjaro AMD64にして,Debian aarch64の仮想マシンを含む,多数の仮想マシンのホストにしています

経験からMBの寿命が近づいたサインは,LANポートの故障,ディスクコントローラーの故障,メモリーエラーなどが出ることです.LANポートの故障やディスクコントローラーの故障は,PCIカードを差して代替しますが,その状態では寿命が近いので新しいMBとCPUと,メモリーなどの物色・購入に着手しました.

そうこう考えると,ほぼ毎日電源をONにしているのに,現用の “自作PC” は非常によく動いてくれてます.最近のGaming PCとは格段の差があるとは思いますが,クロックは3.2GHz (最大4.0GHz)で,あとから買ったMac mini (Space Grey, 2018,Intel Core i7 8700B 6-core)と比べて体感速度は遜色ありません

Raspberry Piも最初のものから,2, 3, 3+, 4, 5と買ってきました.Raspberry Pi 3 Model B+ (RPi3+)については,壊れてもう一台発注したと言う記事が当BLOGに残っていて1台は生きていますから,少なくとも都合2台は買ったことになります

今回Raspberry Pi 3 Model B (RPi3)が,不調になってきました.

最初は今年はじめくらいだったと思います.ルーターから数十cmという至近距離に置いて,防犯カメラから送られるRTSP(Real Time Streaming Protocol)による動画を表示させていますが,Wi-Fiでネットに繋がらなくなりました.テレビの裏においてDVIでテレビにつないでいますが,どうしてもテレビの裏はほこりっぽく,気がつけば基板はほこりまみれになっていました.強制空冷のファンがほこりを呼び込んで,この場所に置くにはふさわしくなかったようです.

このときはほこりを吹き飛ばすことで復活しました.そして,ほこりっぽくなりにくい環境で動いていたRPi3+と入れ替えました.RPi3+は熱を金属ケースに逃がすファンレスタイプです.ほこりっぽいところにはこちらのほうが向いているように思います.

RPi3はほこりの少ない方に持ってきましたが,またWi-Fiが繋がらなくなりました.基板を見てもほこりは全然ないので,ソフト的におかしいのかと,RPi3+のSDカードをクローニングして試しましたが同じです.色々悩みましたが,基板をケースから出して,ほこりが付いているようには見えないのですが,ほこりを吹き飛ばすようなことをしたら復活しました.

でも,いままでの経験から寿命は近いと思います.年末年始にかけてRapsberry Pi 5 Model Bを1台購入して,Raspberry Pi 4 Model B (4GB)が1台浮いていますので,RPi3が壊れたら当面はこれを後任に当てることにします.

個人的には,はんだ付けもドリルでの穴あけもせず,ネジを締めてコネクターを差し込むだけで “自作” とはおこがましいと思いますが,世の中そう呼ぶようなのでそうしときます😥
aarch64以外の内訳はAMD64が8,x86 32bitが2で,投げ出したgentooが2 (AMD64とx86 32bit各1)です.
ただし,Mac miniのCPUはモバイル用ですし,OSも違うので厳密な比較は不可能です
たぶん,記事中で発注したものと思われます.
RPiとRPi2も残っていないから故障して捨てたのだと思います.故障しないと捨てない性格なので😅
OSをクローニングしたら/etc/ssh内のkeyを削除して再作成しないと,どこかのレンタルサーバー屋さんみたいに全部のマシンで同じsshの鍵を使うというお間抜けなことになりますので注意が必要です.