Raspberry Piで暮らせるか (4) HDDはブートせず

予備の1TBのHDDに試しに,SSDと同じようにパーティションを施し,内容をコピーして,Raspberry Pi 4 mode Bにつないで起動させようとしましたが,ブートしませんでした.

HDDに供給するUSB経由の電源容量不足かもしれません.だとすると,セルフパワーのUSB HUBを介してHDDをつなげは起動する可能性はありますが,既にその段階で実用性が損なわれるのでやめときます.

Chromiumのbuildは手強い

alienさんのディレクトリーに,ChromiumのSlackBuildスクリプトやパッチ一式があります.そこで,Google-Drive-OCamlFuseをSlackware ARMで動かした余勢をかって,buildに挑戦しました.

とりあえず,chromium.SlackBuildスクリプトを走らせたら,なんかエラーが出たので,エラーメッセージを手がかりに,Google-Drive-OCamlFuseのときと同様に,-gnueabihfを付けたら,そこは通りました.

--- chromium.SlackBuild-org 2020-11-12 12:55:07.023680300 +0900
+++ chromium.SlackBuild 2020-11-12 12:55:54.442478873 +0900
@@ -893,9 +893,9 @@
   # Take care of Debian/Ubuntu related linker issues:
   echo "/usr/lib/${SYSROOT_TARGET}-linux-gnu/nss" >> \
-    build/linux/${SYSROOTDIR}/etc/ld.so.conf.d/${SYSROOT_TARGET}-linux-gnu.conf
+    build/linux/${SYSROOTDIR}/etc/ld.so.conf.d/${SYSROOT_TARGET}-linux-gnueabihf.conf
   ln -s libsqlite3.so.0 \
-    build/linux/${SYSROOTDIR}/usr/lib/${SYSROOT_TARGET}-linux-gnu/libsqlite3.so
+    build/linux/${SYSROOTDIR}/usr/lib/${SYSROOT_TARGET}-linux-gnueabihf/libsqlite3.so
 fi
 --- Compile ---

しかし,その後,config-third-party-ffmpegとやらで,エラーが出てしまい,手がかりがないのでお手上げです.

しばらくこのまま放置します.

2020年11月13日(金): diffの内容が,ちゃんとペーストできていなかったので手で修正しました.

Google-Drive-OCamlFuseのときは,gnueabiにしましたが,やはりgnueabihfが正しかったのかも知れません.

Raspberry Piで暮らせるか (3) SSDで解決

プチフリーズ的な問題は,SDカードをルートドライブにしているからに違いないと解っていたので,SSDに替えることにしました.

もともと32GBのSDカードで動かしていたので,128GBもあればいいのですが,今SSDが値崩れ状態のようで,960GBで,USB3.0エンクロージャーに入ったものが,1万円しないので,大きすぎな嫌いはありますが,先々の使い回しもできるので購入しました.

今日(2020年11月10日)届いたので,早速セットアップしました.すでにブートローダーがUSBドライブ起動に対応しているので,最初のmsdos(vfat)のパーティションにSDカードの最初のパーティションを,残る適当なパーティションをLinux(ext4)にして,残るSDカードのLinux部分をコピーということで大体作業は終わりです.

ターゲットマシンをSDカードでブートさせて,その上でコピーもできますが,/devなど,生きているときと死んでいるときで中身が違うのがありますから,別のLinuxマシンにSDカードとSSDをマウントして,rsyncなどでコピーするほうが楽です.

コピーした内容のうち,2つのファイルだけ変更しなければなりません./etc/fstabと,/boot/cmdline.txtです.今回どちらも,/dev/sdaなんとかでなく,UUIDを入れてみました.blkidで表示される長ったらしいやつです.

SSDをつなぎ,SDカードを差し込まないで,あとは,無事起動することを祈って電源を入れたらあっさり起動しました.

ほとんど問題なく使えます.プチフリーズ的なことは一切起きません.ただ,今どきのパソコンに比べれば,同等とまでは言えず,ほんの少し遅いノートパソコンくらいかなという感じです.しばらく様子を見てみたいと思います.

Slackware ARMが走るサーバー(左: Raspberry Pi 4 Model B RAM 4GB)と今回購入したRaspberry Pi OSの走るWS (同8GB).撮影のため無理やり寄せています😥

Slackware ARMでGoogle Driveを使う(成功!)

手順をまとめました.

四苦八苦していた,Slackware ARMへのGoogle Driveのマウントですが,成功しました.

まず,失敗のページのopamを使ったgoogle-drive-ocamlfuseまでのインストールは正しかったです.

にもかかわらず,認証のために引数なしでgoogle-drive-ocamlfuseを立ち上げてもエラーが出てします.

結論的にはこのエラーの原因は,このマシンのホームディレクトリーに,大昔のx86 32bit時代にいじった .gdfuse ディレクトリーが継承されていたことによります.

エラーが出たら,Google Driveを使いたい人のホームディレクトリーで,

rm -rv .gdfuse

として,古い設定ファイルを消します.

そして,以降の手順は,前のページでも参照した,

のほぼその通りです.ただし,もともとSlackware ARMにはFirefoxはないので,Firefoxのかわりに,www-browserという名前の以下の内容のファイルを実行可能にして,PATHの通るところに置きます.

#! /bin/sh
echo $* > /dev/stderr

上記Qiitaの例では,ホームディレクトリーに置いて,そこにパスを通していますが,筆者の場合はもともと$HOME/binにPATHを通しているのでそこに置きました.

.gdfuseのない状態で,google-drive-ocamlfuseを起動すると,長ったらしいURLが表示されますから,それを手元のブラウザにコピペして認証すればOKです.

Slackware ARMでGoogle Driveを使う(失敗)

手順をまとめました.

Raspberry Pi OSにGoogle Driveをインストールする方法は,あちこちに書かれていますね.例えば,

です.以前,Slackware64でうまくいったので,次にSlackwere ARM 14.2でなんとかならないか試みました.基本的なインストール手順は,

  1. ocamlをインストールする
  2. opamをインストールする
  3. google-drive-ocamlfuseをインストールする

ですが,sbopkgでocamlをインストールしようとしても,エラーが出て先に進めません.それを最初に確認したのは,もう3年近い昔なのですが,ほったらかしていました.

最近,Raspberry Pi 4 Model Bを追加購入して,Raspberry Pi OSにGoogle Driveをマウントできるようにしたら,もう一度Slackware ARMでやってみようと思ってネット検索してみました.すると,ocamlをSlackware ARMでbuildするための解決法がありました.

リンク切れも起こりえるので,要点を書きますと,ocaml.SlackBuildの,

--host $ARCH-slackware-linux

を,

--host $ARCH-slackware-linux-gnueabi

に書き換えれば(あるいは-gnueabiを追加すれば)良いのです

ocaml.SlackBuildや,ソース類は,SlackBuild.orgからダウンロードできます.

できた/tmpにあるバイナリーをinstallpkgしたら,次はopamです.

sbopkg -i opam

であっさりいきました.あとでbubblewrapとやらも必要となるので,

sbopkg -i bubblewrap

とします.

いよいよ,opamでの作業ですが,opamはroot権限非推奨とのことなので,Google Driveを使いたい一般ユーザーでログインして,冒頭のQiitaの記事を参考に以下のコマンドを実行します.

opam init
eval $(opam env)
opam update
opam install depext 
opam depext google-drive-ocamlfuse 
opam install google-drive-ocamlfuse

質問にはいずれもデフォルト(リターンのみ)で回答してます.最後の本体のインストールは時間がかかります.

エラーもなく,google-drive-ocamlfuseがインストールできましたが,認証のため,GUI (KDE)のKonsoleからgoogle-drive-ocamlfuseを引数なしで起動したところ,

Fatal error: exception Invalid_argument("index out of bounds")

というエラーが出てしまい,頓挫です.またしばらく棚上げします😓

追記

成功しました → Slackware ARMでGoogle Driveを使う(成功!)

-gnueabihfかも知れませんが,調べる予定はありません😓