自分が何をやりたい,何になりたいなんて高校生のうちから皆わかるのかな

ニュースを見ていたら塾の講師が「目標とする大学は,将来何をやりたいかから逆算して選択すれば良い」的なことを言っていました.

もっともだと思いますが,高校の時点でみんな将来自分がなりたいものがわかっているとはとても思えません.

もちろん,親が医師だったり弁護士だったりして,自分もそういう仕事が嫌いでなけれは早いうちに具体的な目標ができるかもしれませんが,むしろ例外でしょう.

筆者自身は高校生の頃は,大学を出て理工系のそれも理よりも工の方の何らかの仕事につくくらいな程度の漠然とした目標しかありませんでした.

まあ,周りにそのへんのアドバイスができるような気の利いた大人がいなかったということもあります.

結局,そんな漠然とした方向性のまま,ほぼその方向にあった仕事に付き,定年まで働きましたが,自分が何になりたかったかはっきりしていませんでしたから,自分がなりたいものになったわけではなく,また自分の適性に合っていたのかもわからないままです.

親を含めて.

アナウンサーは半分は消えるだろう

今NHKでAIの発展普及で不要になる職業について議論していました.解説委員が「ホワイトカラー」と言っていましたが,多分それはないと思います.

その根拠は,日本のホワイトカラーの仕事のかなりの部分が,手書き,もしくはFAXやプリンターが印刷したデータをシステムに入力すること,あるいは,システムAが出力したデータを手で整形するなどしてシステムBに入力するような仕事だからです.特に地方自治体の仕事の大半がこういう作業だと,何年か前の政府の諮問委員会の報告にあったように記憶しています.

また,最近ではマイナンバーと健康保険の情報の紐づけが手作業で行われていたことも報道されていました.

ということで,デジタル化を推進すればするほど,複数のシステム間をマンパワーでつなぐデータ土方の需要は増えこそしても減ることはないでしょう

プロのアナウンサーは残念ながら,友人知人親類縁者には存在しないので,テレビで見る表の顔と,フリーランスへ転身したり本業以外の活動などから推測するしかないですが,大きく分けて2つのタイプに分かれる様に思います.

アナウンサーは日々膨大な情報に触れ,多くは文字で見て音声に変換します.本人の中をそうした情報が大量に通過していくわけです.そうしてそれらの情報を理解し蓄積し自分でも考えて知性を成長させていく人が一つのタイプです.

もう一つのタイプは,大量の情報をその本人の目から口に抜けていくだけの人です.もちろん音声による情報表現の技能は向上していきますがそれに満足し,中身の成長はあまりないタイプです

そんなわけで,たぶん後者は完全にAIに置き換えられると思います.

2023年6月11日(日) ニュースなるほどゼミ
場合によってはプリントしてから手入力し直す.
「IT土方」という言葉は存在するので,データをシステム間で媒介する人たちをあえて「データ土方」と表現してみました.
しかも,本人は中身も成長していると勘違いしている人が多いように思います.

自動ブレーキで救われたであろう命

車が暴走して歩行者をはね,重傷を負わせたり,ときには命を奪ったりとのいたましいニュースがあとを絶ちません.

暴走はたいてい運転者が引き起こしているわけですが,もしその車に今どきの自動ブレーキシステムが着いていたら,はねられて命を奪われることはなかったというケースが多いのではないでしょうか.

そこらへんをちゃんと検証するような報道を期待します.

ジャニーズ事務所に変われという前にメディア自身が変われ

いつも見ないミヤネ屋をちらっと見てます.ジャニーズ事務所の問題を取り上げています.

この問題,大手メディアがもっと早い時期に真剣に取り上げていれば被害は拡大しなかったはずです.そして,ジャニー喜多川氏が亡くなったので事実関係がどうのこうのいってますが,それこそ生きているうちに追求すべきだったんじゃないですか.

番組開始から20分弱でこの問題終わりにして,しかもメディアとして責任が果たせなかったことに関しての検証や反省は一言もありませんでした.

今後ジャニーズ事務所で同じことは起こらないでしょうけど,メディアの反省がなければ同じような事件は今後も起こり,放置されかねません.

やっぱりミヤネ屋見るんじゃなかった😔

ウェスト

そう言えば,現役時代というかまだ若手の頃,職場内の英語研修がありました.いくつか印象に残っていることがあり,そのうちいくつかは後の英語の実践に役立ちました.

そのひとつが,「 “w”の発音を強めにする」というアドバイスです.日替わりで5人の講師から授業を受け,講師は皆さん個性的だったのですがそのうちどの講師からこのアドバイスを受けたかは記憶があいまいです.

受講生が順番にテキスト(たぶんロールプレーのようなもの)を読まされることはよくありましたが,一人の受講生の読みに対して講師が “w”の音が弱すぎると指摘しました.概して日本人の英語では “w”が弱いことがあるから意識的に唇をすぼめて強め(英語の “強め” は “長め” でもあります)に発音すると良いというアドバイスでした.

以後心がけていますが,逆に他の(日本)人が発音する “w” の弱い(=短い)発音が気になります.

特にNHKのアナウンサーです.彼らの「ウェスト」 (“west”) には心をかき乱されます.

原稿に「ウェスト」と書いてあれば,たぶん彼らは “ワ,ウィ,ウ,ウェ,ウォ” は皆同じ長さで読むと訓練を受けてきたからだと思います.だったら「ウェスト」と書くのをやめて「ウエスト」と表記した方が,日本で教えている英語講師やその講師から受けたアドバイスを守る(元)受講生の心の平穏が少しは取り戻せるのにと思います.

たしか,3週間か4週間の合宿でした.
必然的に “ウ”が短くなるし,唇をすぼめる音は日本語にはない.