インフレ・デフレによる実質的な円安効果

日本の賃金水準はこの30年間変わらず,先進諸国には大きく水をあけられ,韓国にも抜かれてしまいました.

ただし物価も上がらなかったので国内で生活している分には,30年間絶え間なく上がり続けている社会保障の費用以外はあまり影響はありませんでした(というほど社会保障費の値上がりは小さくなかったですが).

仮に社会保障費のことは置いておいたとして,日本の物価も賃金も上がらず,A国の物価と賃金はそれぞれ2倍になったとします.そして為替レートは変わらなかったとすると,日本人がA国を旅行したりA国のものを買う場合2倍の金を払わないといけません.A国の人が日本に来たら,支払う金額は従前と変わらないとしても,自国の賃金水準・物価水準に照らして半分の支出で同じものを買い,同じサービスを受けられると言えます

ということは実質的に為替レートが2倍になったということです.

そう,日本の円の購買力は為替レートはそれほど変わらないのにこの30年間の賃金維持で大きく損なわれたわけです.

からやや下げ.
個人的には,2006年のオーストラリア出張で実感というか痛感しました.

少子化対策の財源は消費税上げとはいかにも日経らしい

昨夜(2023年1月18日)放送のテレビ東京のニュースバラエティーで,日経の編集委員が少子化や若者の経済的状況の改善のために消費税を上げて財源にしろって提言していました.

若い人たちの経済的問題の根幹の1つは格差であるのに,逆進性でより格差を広げる効果のある消費税を上げて少子化の対策に使うなんてまさに愚の骨頂です.

また消費税率を上げて一番儲かるのが輸出企業です.さすが財界の代弁者の新聞だと感じました.

親や本人の.

今年も残すところわずか (11ヶ月半を切りました)

2023年1月も既に半分が終りました

個人的な印象としては,ついこないだ年末年始だったのにと言うような印象はありません.我が家には人間が勝手に付けた時間の目盛りが変わった位で大騒ぎするような習慣がないからかも知れません.年末年始も比較的淡々と日々の生活を積み上げていってます.

だんだん歳をとってくると健康上の不安もありますし, “体力” というか体の柔軟性やバランス感覚が衰えてきた感じがあります.もともと生活に必要以上な無駄な筋力や持久力は無く,今でも必要とも思っていません.しかし,年末年始に知人や,知人の家族等の複数の人が骨に大きなダメージがあるような転倒事故を起こしたと聞き,柔軟性やバランスは大事だなぁと感じています.

経済的には現役時代とは比較にならないほど厳しい状況です.最低限の生活費はなんとかやりくりできますが,それでもやむを得ない事情で大きな出費が必要となることがあり,現役時代に欲しいものも買わず,行きたい旅行にも行かず,何とかやりくりして残した預貯金を取り崩してしのいでいます.

その現役時代でも子供たちが大学、大学院に通ったり,(私費)留学をしている時期に,大きく預貯金を減らしました.この時期の親を大きく助成するか,大学,大学院は当然のことながら無償化して,その上に学生本人の生活を支援するか,そのどちらか,好ましくは両方の支援をしないと,老後に2千万円必要となる親たちが潰れます

現在主流になった定年間近(=子供が高等教育を受ける時期)の勤労者の賃金上昇を抑制したり下げるシステムはこれからの高齢者になる人々の将来の生活と,今後の日本の科学技術の発展の両方を大きく毀損しています.

繰り返しになりますが,財界が日本の労働者の賃金抑制を言い出して,マスコミがそれを無批判に垂れ流して,自民党を中心とした与党の政策の実質的な柱にしたあたりが日本のターニングポイントだったのだと思います.

2023年1月16日(月) 12:01現在.
適正な評価ができもしない “成果主義・実力主義” 導入も.

財界の言うことを聞いて日本がダメになった

その昔、「日本の人件費を上げると国際競争力がなくなる」と大企業を中心とした財界が主張し、それをそのままマスコミが垂れ流し、自民党を中心とする与党がそれに沿う政策を行ってきました。

そして今日、日本の賃金は先進国中最低水準となり当時の財界の意向が見事反映されたわけです。

しかしその結果彼らの言う通りに日本の国際競争力は高まったでしょうか。全く逆で国際競争力も大きく低下してしまいました。

日本の賃金水準が世界に取り残されたことを御用マスコミも報じざるを得なくなって、自公政権も隠せなくなり、慌てて賃金を上げるなんて言い出しましたが今さら手遅れでしょう。今からでも上げないよりはましでしょうが。

では何をしてくればよかったのか。それは簡単です。本気で少子化対策に取り組み、本気で研究・教育に投資をすることです。

これも見事に逆の政策をとり続けてきました。

これらも今さら手遅れな気もしますが、今からでもやらないよりはやった方がはるかにましです。

一昨年亡くなった経済評論家の内橋克人氏が批判していた「今だけ金だけ自分だけ」の3 “だけ” 主義の典型例と言えます.

国産信仰なのか差別意識なのか

先日,生協から購入した牛丼キットに牛肉を追加しようとスーパーに行ったのですが,薄切り肉は国産しかなかったので割高なのですが選択肢がないので買いました.オーストラリア産か,アメリカ産ならもうちょっと多く食べられたのにと悔しく思ったものです.

なんか思うんですけど,国産って書いてあって国産じゃない可能性はあります.これは工業製品や農林水産物で有り得ます.

一方,外国産と書かれていて,国産であることはほとんどないと思われます.外国産ですが国の名前が偽られていることはあるかもしれません.

高い金出して国産のつもりで買ったら外国産でだまされた,となると腹が立ちますが,最初から外国産を買うつもりで買うんだったら何の問題も起こりません.

とはいえ,「北朝鮮産」のしじみが格安で売られたら買うか,と問われると難しいところはあります.

なぜ躊躇するか.建前的には経済制裁を科している国を利することになるからと言えますが,そこに差別的な気持ちはないのか,考えさせられてしまいます.