チケット販売代行会社の無策

チケット販売代行会社にしてみれば,委託されたチケットをなるべくコストをかけずに短時間で売りさばいてしまえばいいわけです.買い手が誰であろうと.

転売を許すと,転売をする人(反社会的組織が多いことは容易に想像できます)はリスクは負いますが儲かります.チケットを欲しい客は,本来よりも無駄に高い値段で買わされ,しかもその差額が反社会的組織の収入になる(≅反社組織を助長する)可能性があります.興行者の収入は変わりませんが,反社組織の収入を間接的に支えることになります.

チケット販売代行会社は,売上げは変わりませんが,さっさと売れればコストが減って儲かります.転売OKな世界では,チケット販売代行会社も winner なので,余計に金をかけて転売対策をする気にはなりにくいのは解りますが,それで企業としての社会的責任は果たせるんでしょうか.

業界のことは詳しいわけじゃありませんが,大学時代に友人がチケット販売代行会社のことを話題にした頃から,積極的な対策を取ったというニュースは長い間見たことがありません.

反社組織の収入源になるのが明白なのに長年企業責任が問われてこなかったと言うことは,表裏の政界工作をうまく続けてきたということでしょうか.

今日のICT技術を活用して,企業の社会的責任を果たすべく本気で考えれば,転売のできないチケット販売は十分に実現可能だと思います.

日本のインターネット環境の脆弱さが露呈

あいかわらず,「日本すごいぜ」系の番組は一定の支持を得ているようですが,今回の新型コロナウィルス騒ぎで,わが国において,リモートで就労したり,就学したりするための環境の不十分さ(インフラというより利用者側の問題かも)により,通勤・通学という感染リスクを解消できず,大きな懸念材料になっていますね.

なんでもなかったときに,事業継続計画(BCP)の一環として備えておくべきだったと思います.

参考記事

今,中止にしましょう

東京オリンピックはとりあえず1年延期ということになりました.

素人的には1年ありゃ十分かなと思いましたが,感染症の専門家はかなり厳しいといっていますね.まあたしかに,ワクチンを作って人々にあまねく接種させるには,1年じゃ到底無理でしょうし,向こう1年の混乱の中,代表選手の選考(選考をやり直す場合は再選考),選手たちの調整プランの変更と実施,ボランティアの再募集・再研修などをしていかなければなりません.

1年後に完全な形でできるというのはかなり希望的観測でしょう.来年の今頃の時点で,さらにもう1年延ばすか中止とする検討が必要になるんじゃないでしょうか.この間に関係者が疲弊しきってしまいますから,中止や再延期となったら落胆は計り知れないでしょう.

だから,今の時点で中止を決定した方が,関係者やオリンピックを歓迎する人たちはもちろん,開催に反対している人たちもみんな重荷から解放されてしあわせだと思います.

いまこそ医療機関はキャッシュレスにせよ 〜感染防止に非接触決済〜

医療機関は以前から例外なく入り口付近にアルコール消毒液を置いていますが,最近では,待合室で待たせず通院に利用した車の中で待たせる医療機関もあるとのことです.まあ,当然の流れかも知れません

ところが,そんなところでも会計は現金オンリーで,職員との間で(トレイを介するにしても)紙幣や硬貨のやりとりをします.職員は一日何十人(何百人?)と現金のやりとりをします.

いまこそ,感染防止のため医療機関はキャッシュレスにすべきでしょう.それも,カードの受け渡しの要らない非接触式やQRコード式にすべきです.

今回の騒ぎになる少し前に,親族が入院して何度か病院の支払いをしました.支払金額は全く想像できないので,事前にかなりたっぷりの額を金融機関のATMから引き出してから病院の会計に行き,余った額をまたATMから入金するという全くバカバカしい手間が必要でした.もし,それでも引き出した金額が不足でしたら,さらにもう一度金融機関にいかなければなりませんでした.

患者ファーストというなら,支払いの利便性も考えるべきでしょう.

このあたり(地方都市)では,大きな病院はたいていクレジットカード決済できますが,中小病院や個人経営のクリニックは依然例外なく現金オンリーです.

この機に,キャッシュレス決済業界の皆さんには,こうした医療機関に積極的にセールスをかけて欲しいと思います.

「検査をしなければ患者は減るのだ」ってバカボンのパパか

昼のワイドショウ見ていたら,「検査を多くすれば,感染者数が増えてパニックになるから,検査をしない方がいい」なんていう,バカなことを言い出すコメンテーターに出演者が同調していました.

感染者数を増やさないために検査数を抑制するという国の方針の「理解者」を増やすため,大手マスコミを使って世論の誘導をはじめたようです

検査をしようがしまいが,感染者の実数には変わりはありません.

その感染者がどこにいるのか検査をしなければ捕らえようがありませんし,今の日本のようなまばらなサンプルの仕方では,検査をしても大規模なクラスターが発生してからでないととらえられません(実際そういう経緯になってます).

武漢以外での感染者の発生の抑制に成功した中国の手法は,個人の行動の徹底的な追跡と行動制限で,これは日本では人権云々の問題もありますが,それ以前に技術的にできません.ですから,せめて積極的に検査をしてクラスターをあぶり出し,その連鎖を抑制していく必要があります.

検査をしなければ感染者が増えないっていう考え方は,科学的な思考をする人からは到底出てこないと思います.

検査をしないでいつの間にか国中にウィルスが蔓延して,ほとんどの人が一度感染してしまえば症状が出ようが出まいが免疫ができるので,あとは収束に向かいます.しかし一気に重症者が増えることになって,救える命も救えないという悲劇があちこちで起こることにもなります.

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マスコミ側の「忖度」っていうやつかもしれませんが.