ペリリュー島

昨夜(2014年8月13日(水))のNHKスペシャル,「狂気の戦場 ペリリュー~”忘れられた島”の記録~」見ました.言葉にならないひどさですね.アウシュビッツの狂気に勝るとも劣らない,非人道的どころか,完全に地獄そのものです.硫黄島の戦いも,どんなにひどくなっても自決は許さない,ということを何年か前のやはりNHKスペシャルで見たと思いますが,その原点がペリリュー島の戦いなのですね.

政治家や官僚,軍の幹部たちのメンツで始めた戦争の現実っていうのはああいうものなのです.絶対にしてはいけないと感じました.

「敗戦」を「終戦」と置き換えて意味を軽くしたと笑っていた官僚は,これよりひどい地獄に,ちゃんと落ちているんでしょうか.

これも,比較的最近,NHKで映像を見たか音声を期待記憶があります.

責任はオレが取る

テレビドラマなんかでよく聞く台詞です.

ドラマでは,結果的にうまくいくので責任はたいてい知りませんが,もしうまくいかなかったら,「オレ」はどう責任を取るのか.まあ,普通は引責して辞職ってとこですよね.

引責辞職だけでは済まず,懲戒になるような場合,果たして責任は「オレ」だけで取りきれるのか.社内でそれなりの人たちが調査を始めるでしょうが,社内の調査のみで済んで,「オレ」が責任はすべて自分にあると強く主張して,ワンマン経営で浪花節な社長だったらオレの懲戒免職だけで済むこともあるかもしれません.

しかし,もっと現代的な^^; 組織だったり,外部の人を入れた調査委員会なんか立ち上げたら,「オレ」だけにとどまることはないでしょう.警察沙汰,訴訟沙汰になればいうまでもありません.

ということで,ことが大事(おおごと)ならば大事なほど,「オレ」にとどまらないということになります.

教訓

上司の「責任はオレが取る」という言葉にだまされるな!

セールスマンに迷惑してます

ある業界の大手のセールスマンが,今年の2月だかに訪れてきました.近所の得意先を回ったついでだと言います.

全くその会社と取引するつもりはないのですが,とりあえず初回だけ話を聞くことにしました.

観察したところ,

  • 自分はできるセールスマンだと思っている
  • いろんな話ができて,相手の話も受け止められると思っている(いまどきいう「雑談力」)
  • 押しは強いが,えげつないほどではない
  • 私がこのセールスマンの話が気に入っていると思っている

という印象です.悪い印象ばかりですが,特に最後のが気に入りませんね.

しばらくしてまた来ました.このときも話を聞いてやりました.こちらの,だいたいどんな話でも調子を合わせてくるのですが,こと,そのセールスマンの商品の将来性に疑問を呈すると,言下に全否定してきました.

とにかく,こっちには全く買う気がゼロなのに,何度も来ているうちに心変わりさせてやるという,その変な自信が許せません.また,こちらの話もそれなりに聞いて柔軟そうな姿勢を見せますが,一番肝心なところでこの強硬さでは話になりません.セールスって言うのはそういうものと言われればそれまでですが^^;

3度目に来たときは,「私はあなたの商品に全く関心がありません.もう二度と来ないでください」ときっぱり言い渡しました.その場はさっさと引き上げていきました.

最後の訪問から3か月くらいたった一昨日の夕方,また来ました.妻がインターフォン越しに断りました.妻にはとても無礼な印象を与えたようです.

二度と来るなと言ってわずか数か月でまた来るとはけしからんと思い,その夜に,セールスマンの所属する本社の問い合わせ窓口に苦情を書きました.世間的に知名度の高いこの会社のコンプライアンス体制がどうなっているか,はかってみたい気持ちもありました.

案外,ちゃんとした会社なようで,翌日の午後の早い時間に,顧客対応の担当者からメールが来ました.内容的にも,こちらの立場に立ってくれているようで,悪くありません.ただ,こちらの書いたセールスマンの名前に相当する社員はいないとのことです.名刺があったら確認してほしいとのことでしたが,名刺は,初回にもらいましたが,気分が悪いので捨てました.

そういう事情で,詳細な肩書きや詳しい名前はわからないととりあえず返信したら,また返事が来て,こちらを担当する支店に,我が家を訪問しないよう連絡するとのことでした.

しばらく様子を見たいと思います.

 

未来のことはわからない

同じようなことを6月にも書きました^^;

どんなことでも起こってしまえば,因果関係は簡単明瞭,それこそ小学生でも,賢い幼稚園児でも理解できます.防潮堤よりも津波が高かった.建物の耐震強度が実際の地震よりも弱かった.液状化しやすい地盤の上に家が建っていた.

しかし,起こる前にほぼ完全な被害想定をして,十分な備えをすることは難しい,というか,不可能だと思います

未来に起こることはわかりません.せいぜいわかるのは,どこどこ地方で,震度いくつの地震が向こう何十年に起こる確率は何十パーセント,という程度のことです.科学というのはその程度のことです.いえ,科学的だからこそ,未来のことは断定しません.

むしろ科学的でない予言者・占い師のほうが何年何月どこどこで震度いくつ,と言い切ってしまうので科学的でない人たちの信頼を集めてしまいます.

この情報から万全に備えるとしたら,その地域で起こった,過去の事例の最悪ケースを考えることになります.地震・津波・台風・火山噴火などについて.これらの最悪のケースについても,同様に,万全な対策をするのは無理です.だから,何もせずにあきらめている.

遠からず起こることが確実とされている首都直下型地震に対してさえ,備えている組織や人がどれだけあるのか.かといって,私は備えをしていない組織や人たちを責める気にはなれません.自分自身も最低限の心構えくらいしかできていません.

首都直下型地震によるリスクを下げるには,都心に住まない・都心で働かない,しかないでしょうね.仮にそうできても,たまたま用事で何年ぶりに東京に行って大地震に遭遇することだってあります^^;

マスコミって,この後出しの理屈で,鬼の首とったように責めますね.私は「未来のことは解らないってことを解っているかどうか」を馬鹿発見の指標にしています.
それとても過去の地震がすべて調査しつくされているかはわからない.とくに,江戸時代以降に埋め立てられた地盤の液状化に関しては,データが全くないところも多いでしょう.

不誠実

名簿が流出したB社ですが,のべ1億件って,全部のデータを5回とか繰り返し持ち出したんでしょうね.名簿業者も,怪しい情報だし,後半は重複だらけだから,思い切り買いたたいたんでしょう.テレビに出てくる「元名簿業者」は,一人あたりのデータは数百円と言いますから,2000万件の有効なデータは何十億円にもなるはずです.

容疑者とされるSEが手にしたとされる250万円は,人生を棒に振るのに十分な金額でしょうか.そのSEにそれがわからなかったとは思えないです.わかっていても墜ちていく,そこの心理に関心があります.

その件はおいといて,B社の態度は不誠実きわまりないと思います.うちでは長女がほぼ小学校入学時からこの3月の高校卒業までの12年間B社の通信教育を利用してきました.上得意客ですよ.容疑者とされるSEは,今年の6月までの一年間にわたって情報を持ち出していたと報道されていますから,犯行が行われていた9か月の間は長女は現役で,データはしっかり登録されていたはずで,結果的に持ち出されているはずです.

にもかかわらず,詫び状の一通も来ません.世間の噂でも,現役の受講生への割引で済まそうとしているようで,それを裏付ける対応だと思います.

「情報」が社の運営の根幹であるにもかかわらず,その扱いや,後処理でその情報に関わることをないがしろにしたら,その社の明日はないでしょう.