一昨年末に,石油ファンヒーターとエアコンの燃費を比較しました.それから1シーズン経ち,エネルギー価格がかなり上昇したので,計算し直してみます.
内容
前提条件
変わらない条件としては,まず石油ファンヒーターもエアコンも前回の計算時と同じものを使用しています.
石油ファンヒーターの灯油の消費は燃焼時の熱エネルギーに換算して,
- 3.19kW (0.310L/h) 最大
- 0.66kW (0.064L/h) 最小
- 8.5kW (2930W) 定格
- 0.6kW (195W) 最小
- 9.8kW (3730W) 最大
です.また,発生している熱と消費電力の比,いわゆる “効率” はそれぞれ2.9, 3.07, 2.62です.
石油ファンヒーターの燃費
普段灯油を購入しているガススタの灯油価格は,2025年1月26日(日)現在,116円/Lです.ずいぶん上がりました.数年前は60円台だったのでその “2倍” という印象です.
最大出力時の一時間あたりに消費する灯油の価格は,
0.310 x 116=35.96円/h (最大出力時)
です.最大出力時の一時間あたりに発生する熱(=燃焼により灯油が発生した熱エネルギー)は3.19kWhなので,1kWhあたりの価格=燃費は,
35.96 / 3.19= 11.23円/kWh
となります.
エアコンの燃費
前回と同じく従量3段料金を採用します.従量3段料金は,直近の1月10日付けの請求書によると,36.90円/kWhです.消費税込みで,40.59円/kWhです.従って定格出力時の一時間あたりの料金は,
2.930 x 40.59= 118.9円/h (定格出力時)
となります.定格出力時に発生する熱は取り扱い説明書から8.5kWなので,
118.9 / 8.5 = 13.99円/kWh
となります.
比較とまとめ
まだ電気の方が割高ではあるものの,灯油が値上がりし,従量3段料金はほとんど変わらない(ほんの少し下がった)ため,2023年12月と比較すると,+41%から+25%へと差は縮まりました.
ただし,石油ファンヒーターは,熱出力が3.19kWで頭打ちとなりますが,エアコンの方は最大で3倍以上の9.8kW(消費電力は3.73kW)まで出せて,使い過ぎになりかねないので気をつけないといけません.
それこれ加味して,今後も石油ファンヒーターを主に,エアコンを補助用にという使い分けを続けようと思います.