免罪符のつもりか

昨夜のNHK「映像発掘バラエティー たけしのその時カメラは回っていた」は,日本の戦時中の国策映像ニュース,「日本ニュース」のうそや,誇張についてやっていました.

冒頭,司会の桑子アナウンサーがビートたけしに,「ニュースを信じていますか」と問い,たけしは「ニュースの裏を読むようにしている」と答えていました.

また,最後に紹介した,学徒出陣のニュース映像に,出陣する学生の一人の姿を写したのが,報道する側の良心の表れだった的な解説を付けました.

戦後の報道は,戦時中の国策ニュースのあり方の反省の上に立って行われているはずなのに,今日のマスコミ,特にNHKの,政権に都合のよい報道ばかり論評も付けずに垂れ流している有り様は,戦時中とどこが違うんでしょうか.

ライブで聞いていると何を言っているか解らない首相の国会答弁や記者会見のやりとりも丹念に編集して,ちゃんとまともに話しているようにニュースに流している.

これは,日本ニュースのやらせ・歪曲・誇張と本質的に同じでしょう.

さすがに,番組を作る上で,そうした自己矛盾に気がつかないほどバカでない製作スタッフが,冒頭,ビートたけしにかような質問をしたり,最後の学徒出陣のニュースに気が効いたような説明を付けて結んだりという姑息な手段をとったんでしょう.

全く免罪符にもなりゃしない

2020年8月22日
しかし,「受信料を払わない」とかいいながら,訴訟を起こされるとすぐに払っちゃうような人たちと同様の主張するつもりはありません.Eテレで,十分元を取ってますから.