KVM (5) ネットの設定難航

ネットが実にわかりにくいですね.

ゲストのネットアクセスをどうするか,KVMにはいくつかの方法が用意されていますが,私のところで唯一動いたのは,NATを利用する方法です.ゲストに仮想的なNICを装着させて,ホスト側では,それを仮想的なディバイスで受け止めます.まあ,P-Pのような接続形態になります(ゲスト同士ではlocalnet内としてつながるかもしれませんが,それまでは予定していません^^; ).

外界へはどう出るかとなると,NATなのです.KVM(qemu)を走らせるためのデーモン,libvirtdが,起動時に,iptablesを書き換えてくれます.

ありふれたLANの中に1つだけインターフェースを持ったWSが特にiptablesを使わずに動いているというありふれた場合には,大変ありがたい機能です.

しかし^^; 私の管理しているWSは,どれも,2つ以上のLANアダプターを装着し,別の仮想的なネットワーク用のポートがいくつか装着されています.当然,iptablesを駆使して,かなりいろんな設定をしています^^;

これで,libvirtdに書き換えられてしまうと,なかなか面倒です.ということで,どうすれば,libvirtdが起動するときに,余計なことをしてくれないように設定すれば良いのか,というところにぶち当たってます.

城 繁幸「若者はなぜ3年で会社を辞めるか」

細かい点で言えば,「弱冠25歳」が気になりました.これは,筆者の責任と言うよりは,編集者が「弱冠」は20才(それも男子)の別の言い方ということを知らなかったということでしょう.

年功序列が,今の,そしてこれからの日本にとって,有害であるということを繰り返し主張しています.筆者を含めた若い世代にとっては年金・医療・福祉面で悪いことばかりなので,気持ちはわかりますが,年功序列に基づいた日本的システムが制度疲労を起こしていることは,誰にでも解っていることです.最初から最後まで,年功序列制度の悪い点ばかりを繰り返し述べていますが,さすがに,途中から「もう聞き飽きた」状態になります.

では,どうすればいいのか.それが解らない,知りたいんです.そこのところは,明確に示してくれていません.

いくつかの事例を,ばらばらと紹介していますが,参考情報ですね.本当の話かどうかも解りませんし.

現実に新しい仕組み作りのいろいろな模索は始まっていますが,どれもまだ試行段階です.

そして,世代間の不公平感がないようにする妙策は,誰も考えついていません.

そういう,ブリリアントな策を提案するような書を期待したので,残念でした.まあ,実際そうだったら,もっと有名になっていたはずです^^;

先進国では1人あたりの消費をこれ以上は増やせないのです.人口を増やすしかないんです.

日本人が増えないなら,海外の若い人たちの移民を促進するしかありません.そうしないと,小手先だけの接ぎ当て的施策の繰り返しをしながら,母船は間違いなく沈没します.

私めの言う「気になる」はイコール気に入らないです^^;