こたつでの生産性

昔からこたつが好きです.暖房費が一番かからないとの理由もあって,この10年ほど(いや,もっと長きにわたり),冬の間で自宅にいるときは,ほとんどこたつに当たっています.

部屋をあまり暖かくせずにこたつに当たると,昔から頭脳労働の生産性が高いとされる「頭寒足熱」の状態になりますが,どうもそんなに生産性が上がる気がしません.というか,むしろ下がっていると思います.

たぶん,足の血管が拡張して血液がそちらに回り,脳の血流が低下するからじゃないかと,自分では感じています.足が温まった状態で血圧を測ると,明らかに下がっています.

ぼうっとして,ときどきうとうとして,低い生産性を楽しんでいます.

医療関係のフェイク情報

理系として飯を食ってきた人間としては,科学的根拠のない嘘情報を真に受けないように,できるかぎり根拠となる情報を確認しようとしているつもりです.

たとえば,ワクチンを接種するか否かの議論ですが,これに関しては,いろいろな意味で注意が必要です.例えばあるワクチンを接種しないで,その病気にかかった場合20%が重症化し,ワクチンを接種した場合は,重症化は0.1%にとどまるが,ワクチン接種に伴う副作用が重症化する確率が0.1%あるという科学的に信頼できる統計があったとします.

この場合,行政やほとんどの良心に基づいて活動している医療関係者は,当然ワクチン接種を勧めます.1000人のうち200人が重症化するより,ワクチンの副作用を含めて2人で済めば,医療費は大幅に少なくて済みますし,負わずに済む重荷を198人に負わせないで済み,多くの関係者の良心に沿うわけです.20%が0.2%で済むというのは大きなことです.

マスコミはたいていそうした行政・医療関係者目線から報道します

その(1000人のうちの)2人の重症化した患者やその家族にとってはどうでしょうか.からだの0.2%が重症化するのでなく,その人にとっては100%の重症です.

そして,実際の重症化した患者のTVのレポートなどを見ると,やはり,自分や家族の体をかけての,勝ち目はあるけどリスクがゼロでないギャンブルに消極的になる気持ちも解ります.

では,おまえはどうか,と聞かれたら,信頼に値する統計データが出ているものは受けます(だから,効果が統計的に証明されていないインフルエンザワクチンは受けていません).非常に低い確率の副作用に当たるほど運があるとは思えない平々凡々な人間ですので^^;

それから,接種時の副作用に対する保証がちゃんとしているかも重要です.まあ,副作用で重症になった人にしてみれば,いくら補償してもらっても元の体に戻るわけではない深刻な状況に変わりはないとは思いますが,少なくとも私にとっては受ける大きな要因の一つになります.

あとは,「科学的根拠」に気をつけなければいけないのは,論文になっていない真実というのも世の中には多数あるということです.あの有名なNatureやScience両誌にしてものちに画期的とされる論文を最初の段階でリジェクトしていたというのはよく聞く話です.こうして話に残るのは最終的には論文になったからですが,論文にならぬまま埋もれた真実が多数あるはずといわれて否定できないでしょう.

科学的立場では,論文になっていないものは,「(効果は)確認できない」で終わりです.

この「政策・事業」において,一番儲けているに違いない製薬会社の売上げや利益を伝えないことも,報道の信頼感を損ねています.

強いシダキュアに

今朝で,導入用の弱いシダキュア(2000単位)の服用が終わりました.明日朝は,今後2年間(見込み)飲み続ける,強いシダキュア(5000単位)の服用を開始します.

2000単位ではなんともなくても,5000単位で湿疹が出るなど変調を来すことがあるそうなのでちょっと心配です.注意して服用したいと思います.

舌下免疫療法開始(続)

続きです.

これまでさんざん待ちましたが,アレルギー外来は毎月第1, 3月曜日ということで初診のわずか3日後の21日(月)となりました.

この日の予約は15:30でしたが,診察室に呼ばれたのは16:00でした.

医師から説明を受けた後,さっそく最初の一錠を舌下に置いて,そのあと診察室内の待合席で30分待機しました.別の患者1人のあとまた呼ばれて,問題ないので,次は2週間後ということになりました.その時が,大学病院の最後の診察と言うことになります.

19日の朝から弱い方のシダキュアを服用しはじめました.

今のところ特に問題はありません.

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「営業日」的には翌営業日.
ちょうど2週間後の11月4日は振替休日なので,繰り上げて11月1日となりました.

舌下免疫療法開始

受ける気になる

錠剤による舌下免疫療法が数年前に承認されて,既に治療を受けた患者・施した医師などからはBLOG・SNSでポジティブな評価が多く出ています.

私は高校生の時にスギ花粉症の正式診断を受け,以来40年以上,その時点で自分に最適と思われる点鼻薬と服用薬を使用してきました(アレルギーを抑える薬です).それらの薬もだいぶ進化して,この10年ほどは若い頃に比べるとずいぶん楽になりましたが,それでも2月末から5月初めまでのシーズン中は辛く,そのうちの数日は何もできないほど体調が悪くなります.

そんなわけで,この舌下免疫療法に大いに期待していたのですが,まだ当該の薬を処方してくれる医療機関が多くありません.まずは,長年かかっていて,今のベストの組み合わせであるザイザルとエリザスを勧めてくれた,耳鼻科クリニックに問い合わせてみましたが,やっていないとのことで,残念ですが他を調べてみました.

制約条件としては,自転車で通える範囲です.わが家では,わたし専用の車だけはないのです^^; 真夏でも真冬でも通えるとなれば,片道5kmくらいまでが限界と思います.ネット検索で見つけた,3kmほどにあるクリニックは,日に5名ほどしか診ないという独特な方針のところで,直接医師に電話連絡して予約を取るらしいのですが,3日間,頃合いをみては電話したもののつながらないのであきらめました.

次に見つけたところは,5km強で,厳しい気候の時期には限界と思われるのですが,行ってみることにしました.最初に行ったのは,9月初旬のまだ暑い日でした.

クリニック

こちらの事情(病歴)を説明したところ,リスクがゼロではないので当医院ではできないので,どうしてもやりたければ,大学病院に紹介状を書くので,行ってきてください,ということで,何かあまり勧めたくないような雰囲気でちょっとがっかりしました.それでも,抗体検査のため採血され,1週間後に来てくれとのことでした.

1週間後に行くと,検査の結果,スギとヒノキの花粉に抗体があるので,スギ花粉の舌下免疫療法を希望であれば,大学病院に紹介状を書きますとのことで,このときは前回とは違って勧めてくれる印象でしたので,書いてもらうことにしました.

帰宅後に大学病院の予約センターに電話をしたところ,耳鼻咽喉科は非常に混んでいると言うことで,約1か月先の10月18日の予約になりました.

それでもまだ大学病院では,治療を勧められないのではないかという不安がありました.

大学病院

紹介先の大学病院には,家族の付き添いで何十年も前に行ったことがあるのですが,自分がかかるのは初めてでした.予約の30分前までに初診受付に行ってくださいと予約センターの人から聞いていましたが,まあ,様子も分からないので余裕を持って1時間ちょっと前に病院に着きました.

初診受付で30分待って順番が来て,保険証と紹介状と記入した用紙を渡し,さらに電子カルテと診察券などができあがるのに30分待って受け取り,耳鼻咽喉科の受付に提出してさらに30分待って,予約時間の30分遅れで診察室に呼び込まれました.

完全に治療を開始する前提で説明を受け,喉と鼻と舌の下の様子を診察され,今回処方する薬を次回持ってきてください,ということで終わりました.

いろいろ不安もありましたが,これで間違いなく治療に入れると一安心しました.

会計でさらに30分待ち,この日の待ち時間は合計2時間となりました😓 待ち時間以外は非常に順調にいきました.

処方せん薬局

いったん帰宅して,他の買い物のついでもあるので,出直していつも処方薬を買う,近所のドラッグストアに行きました.今回処方されたのは,最初の一週間使用する弱い薬と,その後使用する強い薬8日分です.

どこの処方せん薬局にもあると医師から聞いてきましたが,最初の7日分の薬は,需要が少ないためか,この薬局に在庫がなく,薬剤師から近所の別の店舗から持ってくるので30分くらいかかりますと言われ,この日5度目の30分待ちとなりました.まあ,今どきスマホをいじっていれば30分くらいはなんとか持ちます.

話通りに30分くらいで薬がそろい,楽天Payで支払って,買い物のあるスーパーに行きました.

処方された舌下錠.最初の7日間服用する分(2日分は使用済み)

(つづく)

ヒノキの花粉の治療薬はまだ存在しないそうです.