アナウンサーは半分は消えるだろう

今NHKでAIの発展普及で不要になる職業について議論していました12023年6月11日(日) ニュースなるほどゼミ.解説委員が「ホワイトカラー」と言っていましたが,多分それはないと思います.

その根拠は,日本のホワイトカラーの仕事のかなりの部分が,手書き,もしくはFAXやプリンターが印刷したデータをシステムに入力すること,あるいは,システムAが出力したデータを手で整形する2場合によってはプリントしてから手入力し直す.などしてシステムBに入力するような仕事だからです.特に地方自治体の仕事の大半がこういう作業だと,何年か前の政府の諮問委員会の報告にあったように記憶しています.

また,最近ではマイナンバーと健康保険の情報の紐づけが手作業で行われていたことも報道されていました.

ということで,デジタル化を推進すればするほど,複数のシステム間をマンパワーでつなぐデータ土方の需要は増えこそしても減ることはないでしょう3「IT土方」という言葉は存在するので,データをシステム間で媒介する人たちをあえて「データ土方」と表現してみました.

プロのアナウンサーは残念ながら,友人知人親類縁者には存在しないので,テレビで見る表の顔と,フリーランスへ転身したり本業以外の活動などから推測するしかないですが,大きく分けて2つのタイプに分かれる様に思います.

アナウンサーは日々膨大な情報に触れ,多くは文字で見て音声に変換します.本人の中をそうした情報が大量に通過していくわけです.そうしてそれらの情報を理解し蓄積し自分でも考えて知性を成長させていく人が一つのタイプです.

もう一つのタイプは,大量の情報をその本人の目から口に抜けていくだけの人です.もちろん音声による情報表現の技能は向上していきますがそれに満足し,中身の成長はあまりないタイプです4しかも,本人は中身も成長していると勘違いしている人が多いように思います.

そんなわけで,たぶん後者は完全にAIに置き換えられると思います.

自動ブレーキで救われたであろう命

車が暴走して歩行者をはね,重傷を負わせたり,ときには命を奪ったりとのいたましいニュースがあとを絶ちません.

暴走はたいてい運転者が引き起こしているわけですが,もしその車に今どきの自動ブレーキシステムが着いていたら,はねられて命を奪われることはなかったというケースが多いのではないでしょうか.

そこらへんをちゃんと検証するような報道を期待します.

ジャニーズ事務所に変われという前にメディア自身が変われ

いつも見ないミヤネ屋をちらっと見てます.ジャニーズ事務所の問題を取り上げています.

この問題,大手メディアがもっと早い時期に真剣に取り上げていれば被害は拡大しなかったはずです.そして,ジャニー喜多川氏が亡くなったので事実関係がどうのこうのいってますが,それこそ生きているうちに追求すべきだったんじゃないですか.

番組開始から20分弱でこの問題終わりにして,しかもメディアとして責任が果たせなかったことに関しての検証や反省は一言もありませんでした.

今後ジャニーズ事務所で同じことは起こらないでしょうけど,メディアの反省がなければ同じような事件は今後も起こり,放置されかねません.

やっぱりミヤネ屋見るんじゃなかった😔

ウェスト

そう言えば,現役時代というかまだ若手の頃,職場内の英語研修がありました1たしか,3週間か4週間の合宿でした..いくつか印象に残っていることがあり,そのうちいくつかは後の英語の実践に役立ちました.

そのひとつが,「 “w”の発音を強めにする」というアドバイスです.日替わりで5人の講師から授業を受け,講師は皆さん個性的だったのですがそのうちどの講師からこのアドバイスを受けたかは記憶があいまいです.

受講生が順番にテキスト(たぶんロールプレーのようなもの)を読まされることはよくありましたが,一人の受講生の読みに対して講師が “w”の音が弱すぎると指摘しました.概して日本人の英語では “w”が弱いことがあるから意識的に唇をすぼめて強め(英語の “強め” は “長め” でもあります)に発音すると良いというアドバイスでした.

以後心がけていますが,逆に他の(日本)人が発音する “w” の弱い(=短い)発音が気になります.

特にNHKのアナウンサーです.彼らの「ウェスト」 (“west”) には心をかき乱されます.

原稿に「ウェスト」と書いてあれば,たぶん彼らは “ワ,ウィ,ウ,ウェ,ウォ” は皆同じ長さで読む2必然的に “ウ”が短くなるし,唇をすぼめる音は日本語にはない.と訓練を受けてきたからだと思います.だったら「ウェスト」と書くのをやめて「ウエスト」と表記した方が,日本で教えている英語講師やその講師から受けたアドバイスを守る(元)受講生の心の平穏が少しは取り戻せるのにと思います.

円安ではなくて所得格差

CBC制作の午後のワイドショーをときどき見ています.

今日は行動制限が解除され,海外からも観光客が多く来ているというニュースをやっていました.オーストラリア人観光客に聞いたら「(オーストラリアだと外食は)一食2,500円くらいはするのに日本だと3食たべられる」といっていました.それを受けて,海外観光客増加の要因の一つに「円安」を挙げていました.

しかし,このオーストラリア人のインタビューを受けて「円安」というのは浅はかにもほどがあります.この記事を執筆している2023年5月2日(火) 14:18現在1AUD=92JPYです.これはここ十年で見て少し高め(円安)ではありますが,1回分の食費で3回も食事ができるほどの高さではありません.

筆者がシドニーにいたころ,わずか一年の間でしたが,1AUDは85JPY(1996年3月)から100JPY(1997年6月)までほとんど単調に増加しました11年3か月で17%円安(豪ドル高)になったわけです..しかし国内の物価に大きな変化はありませんでした.また,当時のオーストラリア国内の物価は日本と比較して少し安いくらいでした(日用品,食料品や外食).

その後26年経ってもオーストラリアドルの水準は日本円に対して大きく増減していません.ところが食費が3倍と言うことは物価が上がったということでしょう.オーストラリア国内にも格差はあると思いますが,賃金水準もそれに近いくらい上がっているということになります.

そう言えば,少し前NHKで,海外で短期間働いて稼ぐ日本人の若者たちについてのレポートがありました.いくつかの例のうちの一つはオーストラリアのサーフィンで有名なビーチ(ゴールドコーストではなかったと思う)近くの農園でパートタイマーとして働いて,勤務時間外はサーフィンを楽しむというものでした.パートとは言え日本国内の正規労働よりも賃金水準が高くて,しかも時間外労働は一切ないのが魅力ということでした.

ですから,冒頭のニュースのインタビューを受けた解説は,オーストラリアなどからの海外観光客の増加は「円安」ではなくて「所得格差(物価の格差)」とすべきでした2欧米の先進国からの観光客についても,円安より所得格差の方が大きな要因と思います.