その後も,SATAインターフェースがついていて,そこそこ売れていて,SlackwareARMがインストールできそうなハードウェアを探していました.これがいいのかなと思います.
日本の総代理店があり,Amazonから買えますが,AliExpressやeBayからも買えます.
SlackwareARMのインストールの可否についてもう少し情報収集&テストしながら最終的に決めたいと思います.
横断歩道での一時停止は善意ではなく義務 (Powered by WordPress)
NoobsからRaspbianをインストールするという基本と,Slackware ARMをインストールするというやや亜流による,両Linux distroのインストールはまあ一段落です.
Workstationとしての機能,即ちGUIを動かしての,メールの読み書き,Webの閲覧,Web-UIによるサイトの管理,文書の作成・編集は,できなくはないけども,ずっと継続して使うのはストレスかかるのでやめといたほうがいい,というレベルであるという判定です.
サーバー機能のテストとして,今,Plone 5を動かしていて,メインのサーバー経由で繋がるようにしています.Zope/PloneのVirtual Host機能は一部怪しいところがありますが,読み出す(閲覧する)分には問題ないようです.
当面,試験的に動かします.といっても,動いていないほうが多いと思いますが.
(上記どちらかに繋がる場合があります^^; )
これも,まあ,正直なところ,本WordPressを含むWebサーバー機能を全部移し替えるならともかく,いくら省電力サーバーといえ,余計に動かすのでは省電力どころか,その分増電力になりますから,意味はないんです^^;
やはり,Raspberry Pi活用の本筋は,I/Oに何か繋いでセンシングしたり制御したりということなんでしょう.
Wacomの小さいタブレットをマウスの代わりに使うようになってもう10年以上になります.
現用のIntuosですが,5代目くらいになると思います.
絵を描くのではなくて,主にマウス代わりに使う場合,小さいタブレットでも全面を操作範囲にすると,ペンを広範に動かさなくてはならず,かえって楽ではありません.
また,自宅でも職場でもメインのWSでは,モニターを二台並べています.必然的に横方向はタブレットの操作範囲全部を使いますが,縦もデフォルトのままにして,全部の範囲を使うようにすると,ペンの縦と横の動きに対するモニター上のポインター動きに大きな差が出てしまいます.これでは操作感が非常に不自然な感じになります.
Raspbian (Rasberry Pi 3)では,Wacom Tabletをつなげばとりあえず使えますが,ペンの操作範囲はタブレット全面となってしまい広すぎるので,どうしても設定をカスタマイズしたいのです.
特にKVMで切り替えて使っているWSと同じ設定ファイルを使えば,複数台のWSで,ペンとポインターの関係を完全に同じにできます.
そこで,Raspbian Jessieに,メインWSのWacomタブレットの設定をコピーします.
あちこちに嘘が書かれていますが,自分の設定を
/usr/share/X11/xorg.conf.d
に置いてはいけません.ここは,vendor specificな設定を置くところです.ユーザーの設定を置くのは,
/etc/X11/xorg.conf.d
の中です.ここに,50-wacom.confというファイルを置いています.
しかし,このように設定ファイルを置いても,思うようにペンとポインターの関係がカスタマイズできません.調べながらなんだかんだと試行錯誤をやった結果,xserver-xorg-input-wacomが必要ということが解りました.
sudo apt-get install xserver-xorg-input-wacom
sudo mkdir /etc/X11/xorg.conf.d
/etc/X11/xorg.conf.d/50-wacom.conf
Section "InputClass" Identifier "WacomStylus2" # MatchProduct "Wacom Bamboo 16FG 4x5" MatchProduct "Wacom Intuos PT S Pen" MatchDevicePath "/dev/input/event*" Option "TopX" "1001" Option "TopY" "1511" Option "BottomX" "9000" Option "BottomY" "6510" EndSection
TopX(Y), BottomX(Y)を適当に調整してください.
余勢を駆って^^; SlackwareARM 14.2に,Sbopkgをインストールして,Mozcのインストールを試みました.
だめでした^^; 最後のfcitx-mozcのbuildでエラーが出てしまいます.
Raspberry Pi 3で,Mozcを使いたい場合,Raspbianでfcitx-mozcをインストールすれば行けます.
Raspberry Pi Model Bでは,RaspbianでもMozcはNGでした.インストールはできますが,GUIにログインできなくなります(すべての情報は当社調べです).
この記事は,2016年9月4日に書いたもので,内容は陳腐化しています.
Slackware ARM 14.xに限った話です.
また,Raspberry Pi 3 Model B, 同 Model B+で可能なSDカードなしのブートについては,一切触れていません.
Raspberry Pi 3(RPi3)が,各種サーバーに使えないか,という試みですが,結論的には,「使えないことはないけどUSB2接続のSSD(HDD)がボトルネックになり,それをがまんできるかどうか」と言えます .
前提条件である,SlackwareARM 14.2をRPi3のSDカードにインストールして動かす方法は,ちゃんと手引きしてくれるサイトがあるので,順を追って実行すれば,問題なくできます.
次の段階として,USBドライブをルートドライブにしたいという,本題に入ります.手順はいくつかありますが,おおざっぱに言うと,
でおしまいです.おまけとして,32GBのSDカードを起動だけのために使うのがもったいなければ,/boot部分(vfat)だけを小さいSDカードにコピーして,起動用に使っても良いと思います.
私の場合は,とりあえず,手持ちの1TB SSDをUSB3のケースに入れたものを用意しました.パーティションを切ってこんなふうになっています.
fdisk -l /dev/sda Disk /dev/sda: 953.9 GiB, 1024209543168 bytes, 2000409264 sectors Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Sector size (logical/physical): 512 bytes / 512 bytes I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes Disklabel type: dos Disk identifier: 0x324275f7 Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sda1 2048 4018175 4016128 1.9G 83 Linux /dev/sda2 4018176 8034303 4016128 1.9G 82 Linux swap /dev/sda3 8034304 2000409263 1992374960 950G 83 Linux
いろいろ,流儀はあるでしょうが,システムが壊れかかっているような時に/boot用のsda1とswap用のsda2を合わせると,そこにちょっとしたディストリビューションをインストールできますので,それで,システムの回復を図るために,2GBくらいずつ切ってきました.今となっては,そんな方法を取らなくてもUSBメモリーから起動するなどして,レスキューはできるので,bootとswapが使い回せるくらいの意味しかありません .
今回は,sda2をswapにして,sda3をrootドライブ(ext4)にします.mkswap, mkfsで準備します.
コピーの仕方も山ほどあります.大別するとRPi3でコピーする方法と,他のLinuxマシンでコピーする方法に分けられます.前者だと,/tmpや/devについて,もう一手間必要となるので,今回は,他のLinuxマシンを使用しました.
sdカードと,USBドライブの両方をマウントして,cpなり,cpio等でコピーします.筆者はこういう場合もrsyncでコピーします.
rsync -artlvd /path/to/sd/ /path/to/usb_drive/
rsyncを使い慣れた方には言うまでもありませんが,それぞれのpathの最後の”/”は必要です(後のほうのは必要ないかも^^; ).
/dev/sda2 swap swap defaults 0 0 /dev/sda3 / ext4 defaults 1 1 /dev/mmcblk0p1 /boot vfat fmask=177,dmask=077 1 0
としました(それぞれの行が複数行として表示される場合がありますが,それぞれ一行ずつです).
次は,ブートのおまじないの変更です.sdカードのブートパーティション(vfat)にあるcmdline.txtを,次のようにします(ここも,複数行として表示される場合がありますが,改行なしの1行です).
dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 nofont root=/dev/sda3 rootfstype=ext4 rootwait ro
変更したところは,root=/dev/sda3のところのみです.これで,sdカードとUSBドライブをRPi3に接続して起動すれば,USBドライブがルートになって起動します.
このあと,mariaDB(MySQLの互換サーバー),Apache, PHP, WordPressについて,それぞれデータを稼働中のSlackware64 (x86_64)のマシンから,まるまるコピーしただけで,どれも問題なく(あっけないくらい^^; )起動しました(ただし,コピーの際には,それぞれのデーモンを止めた方が無難と思います).また, Netatalk 3.1.9については,ソースからbuildしてインストールしてこちらも問題なく動きました.
唯一の問題は,クライアントからのリクエストに対するレスポンスの悪さ(データの送信の遅さ)です.SDカードをルートにするよりは断然速いものの,USB2.0のスピードがボトルネックになります.もし,RPi3のUSBが3.0だったとしたら,十分使用に耐えるサーバーに仕上がったと思います.それだけに,とても残念です.
加筆・修正多数