Kernel 4.8.0でvirtioグラフィック動かず(2)

他のマシンでも試してみました.

  1. ホストマシンの,QEMU, libvirt, libvirt-glibを最新のものにして,Kernelは4.7.6のままにする
  2. ここで,ゲストマシンのKernelは4.7.xのまま再起動して,virtioドライバーでグラフィックが正常(X.orgがちゃんと起動する)であることを確認
  3. ゲストマシンのKernelを4.8.0にして,再起動

という手順で,ゲストマシンのビデオドライバーをこれまで使ってきたvirtioのままにすると,X.orgが起動しません.

QXL, cirrus, VMVGAでX.orgは起動しますが,cirrusとVMVGAでは,1024×768が最大の解像度です.QXLは,1920×1200までの各種解像度に設定ができますが,ドラッグしたウィンドーの跡が途中に残るとか,汚らしいです.

ということで,高解像まで各種の解像度設定ができて,跡が残るなどのバグのないvirtioドライバーがまた使えるようになってほしいです.

どこかの設定が変わった(新しい設定が必要になった)ってだけの話なのかなぁ

2016/10/10追記: 4.8.1でも同じ

バグならば改善されているかなと期待しましたが,何の変化もありません.やはり何か設定の変更(モジュールや機能の追加)が必要なのかな.

2016/10/24追記

Kernel 4.8.4で解消しました.

Ubuntuのゲストでは,VMVGAで,2560×1600までの多種の解像度が利用できます.当該のSlackware 13.xのゲストはX.orgが古いので,1024×768までに限定されるものと推測しています.

Kernel 4.8.0でvirtioグラフィック動かず

ゲストOSである,Slackware 32bitのKernelを4.8.0にしたら,virtioのgraphicドライバーをXorgが認識しなくなってしまいました.仕方ないので当分QXLを使うことにしました.

なんか,仕様が変わったんでしょうか.情報も全然ないので,様子をしばらく見るしかありません.ちなみに,32bitのSlackwareはGUIが目的ではなく,古いPloneのデータにアクセスするためだけに動かしていますから,GUIはなくてもいいんですが,ないと寂しいです^^;

2016/10/24追記

Kernel 4.8.4で解消しました.

ARMサーバーはこれかな

その後も,SATAインターフェースがついていて,そこそこ売れていて,SlackwareARMがインストールできそうなハードウェアを探していました.これがいいのかなと思います.

日本の総代理店があり,Amazonから買えますが,AliExpressやeBayからも買えます.

SlackwareARMのインストールの可否についてもう少し情報収集&テストしながら最終的に決めたいと思います.

クロスコンパイルなど.

Raspberry Pi 3をどう使おうかな

NoobsからRaspbianをインストールするという基本と,Slackware ARMをインストールするというやや亜流による,両Linux distroのインストールはまあ一段落です.

Workstationとしての機能,即ちGUIを動かしての,メールの読み書き,Webの閲覧,Web-UIによるサイトの管理,文書の作成・編集は,できなくはないけども,ずっと継続して使うのはストレスかかるのでやめといたほうがいい,というレベルであるという判定です.

サーバー機能のテストとして,今,Plone 5を動かしていて,メインのサーバー経由で繋がるようにしています.Zope/PloneのVirtual Host機能は一部怪しいところがありますが,読み出す(閲覧する)分には問題ないようです.

当面,試験的に動かします.といっても,動いていないほうが多いと思いますが.

(上記どちらかに繋がる場合があります^^; )

これも,まあ,正直なところ,本WordPressを含むWebサーバー機能を全部移し替えるならともかく,いくら省電力サーバーといえ,余計に動かすのでは省電力どころか,その分増電力になりますから,意味はないんです^^;

やはり,Raspberry Pi活用の本筋は,I/Oに何か繋いでセンシングしたり制御したりということなんでしょう.

Wacom設定のカスタマイズ

Wacomの小さいタブレットをマウスの代わりに使うようになってもう10年以上になります.

img_4437

現用のIntuosですが,5代目くらいになると思います.

絵を描くのではなくて,主にマウス代わりに使う場合,小さいタブレットでも全面を操作範囲にすると,ペンを広範に動かさなくてはならず,かえって楽ではありません.

また,自宅でも職場でもメインのWSでは,モニターを二台並べています.必然的に横方向はタブレットの操作範囲全部を使いますが,縦もデフォルトのままにして,全部の範囲を使うようにすると,ペンの縦と横の動きに対するモニター上のポインター動きに大きな差が出てしまいます.これでは操作感が非常に不自然な感じになります.

Raspbian (Rasberry Pi 3)では,Wacom Tabletをつなげばとりあえず使えますが,ペンの操作範囲はタブレット全面となってしまい広すぎるので,どうしても設定をカスタマイズしたいのです.

特にKVMで切り替えて使っているWSと同じ設定ファイルを使えば,複数台のWSで,ペンとポインターの関係を完全に同じにできます.

そこで,Raspbian Jessieに,メインWSのWacomタブレットの設定をコピーします.

あちこちに嘘が書かれていますが,自分の設定を

/usr/share/X11/xorg.conf.d

に置いてはいけません.ここは,vendor specificな設定を置くところです.ユーザーの設定を置くのは,

/etc/X11/xorg.conf.d

の中です.ここに,50-wacom.confというファイルを置いています

しかし,このように設定ファイルを置いても,思うようにペンとポインターの関係がカスタマイズできません.調べながらなんだかんだと試行錯誤をやった結果,xserver-xorg-input-wacomが必要ということが解りました.

sudo apt-get install xserver-xorg-input-wacom

 

Dual head.
ペンで円を描くと,ポインターは縦横比1:2くらいの楕円を描きます.
Raspbian Jessieでは,このディレクトリーがなく,自分で作る必要があります.
sudo mkdir /etc/X11/xorg.conf.d

自己完結するように,いちおうご紹介します.Wacom Intuos CTH-480で,X, Yとも60%くらいが操作範囲となります.

/etc/X11/xorg.conf.d/50-wacom.conf

Section "InputClass"
    Identifier  "WacomStylus2"
    # MatchProduct "Wacom Bamboo 16FG 4x5"
    MatchProduct "Wacom Intuos PT S Pen"
    MatchDevicePath "/dev/input/event*"

    Option        "TopX" "1001"
    Option        "TopY" "1511"
    Option        "BottomX" "9000"
    Option        "BottomY" "6510"
EndSection

TopX(Y), BottomX(Y)を適当に調整してください.