内容
適用範囲
以下の情報は,当社調べではありますが,Slackwareのオリジナル(x86 32bit)および,Slackware64 (AMD64)に有効です.
Slackware ARMに関しても,2020年11月に成功しました.
Google DriveをSlacwareにマウントしたい
Linux用のGoogle Drive マウントツールについて検索すると,google-drive-ocamlfuseという,普通の人には意味不明な名前のソフトがヒットします.私も普通の人なので意味がさっぱり分かりませんが,Ubuntuで試したら楽々使えました.
さて,Slackwareではどうすればいいか.google-drive-ocamlfuseのサイトを見ると,輪をかけて意味不明なソフトをいくつも先にインストールせよというので,途方に暮れそうになりました.しかし,これらは,OCamlのパッケージマネージャー,OPAMを使うことで簡単にインストールできる,というか,google-drive-ocamlfuseの依存性を調べて勝手にインストールしてくれることが追々解り,結果的には楽ちんでした.
OCamlとOPAMのインストール
なるべく,Slackware的に行きたいのですが,Slackware的(といってもsbopkgを使う,「広義のSlackware的」^^; )に収まるのはこの2つのパッケージまででした.当然,root権限で,
sbopkg -r sbopkg -i ocaml sbopkg -i opam
とします.間違っても一般ユーザーからsudoで実行するなんていう,非道を行ってはいけません.
Slackware64 14.2ではなんの問題もなくインストールできました.
google-drive-ocamlfuseのインストール
ここからはrootではなく,Google Driveをマウントする一般ユーザーになり,非道を行います^^;
opam init
opam update
opam install google-drive-ocamlfuse
とすると,いろんな依存ファイルが表示されますので,”y”を押します.
1回ログアウトして,ログインし直します.
初回のマウント
これは,あちこちに書いてあるとおりです.同じ一般ユーザーのまま,
google-drive-ocamlfuse
を実行すると,デフォルトのブラウザが起動して,Googleからの認証を取り付けます.
うまくいったら,
cd mkdir GoogleDrive google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive
で,完了です(GoogleDriveの部分は好きな名前でかまいません).
自動マウント
Slackware的には,.xprofileに,
google-drive-ocamlfuse ~/GoogleDrive
を追加するのが良さそうです(もちろんGoogleDriveの部分は初回マウントした名前です).KDMからログインすると,Google Driveがマウントされます.
では,1度ログアウトしてもう一度ログインしたらどうなるか.まあ,同じマウントポイントに同じリモートドライブを2回マウントするような間抜けではないでしょう^^;
他のdistro
上記,ざっと見て解るように,ocamlとopamをインストールさえすれば,あとはdistroによらずgoogle-drive-ocamlfuseを使えますね.
Xにログインしたとき実行される個人設定のスクリプトなど(Slackwareでは.xprofile)はdistroに依存しますので,修正する必要はあります.
2016年1月