林修氏の弱点?

年末に見ていたテレビの情報バラエティー番組の中で,タレントの一日の行動で,どのくらいCO2が排出されることになるのか,というコーナーがありました.

林修氏も主なゲストとして出ていました.彼の番組は一時期よく見ていました.よくまああんなことからそんなことまでよく知っているなあと感心してます.さすがに最近は少々飽きましたが^^;

で,そのタレントの一時間の休憩時間で一番CO2を発生した行動は何か,ということになって,解説していた「専門家」が,スマホの充電だ,と言ったのです.しかも,スマホの充電は500Wも電力を消費する,と.

これ,まあ,理系的なセンスのある人なら直感的に指摘できるエラーですね.500Wって,どれくらいのパワーなのか,熱を発生させたらどのくらいになるか,たいてい経験的に知ってます

実際スマホの充電はだいたい,5V 1A〜2.5Aくらいで,最大で12.5Wというところです.

USB Type-Cでは,100Wまで可能だそうです.それでも100Wです.

林氏はなぜそんなでたらめな解説に黙っていたのか.その番組を見た直後に思ったのは,案外林氏は,理系的センスがかけているのかな,ということです.

しかし,この記事を書きながら思ったのは,もし,あそこで,「専門家」の指摘が根本的に間違っていると林氏が指摘したら,そのコーナーは台無しになってしまいます.で,敢えて黙っていたのではないかと.

ということで,敢えて弱点としてあげるならば,根本的に間違っていると気がついても,受け流してしまう,あるいは「長いものに巻かれる」というところでしょうか^^;

たぶん,このCO2のコーナーの監修も.
ただし,化け系を除く(当社調べ)

なぜ旅行会社を規制しない

痛ましいスキーバス事故から1年が経ちました.こうした貸し切りバスの事故があるたびに,バス会社の厳しい経営環境が問題になります.

この1年の間に,規定の料金以下でバス会社がバスの運行を受注することが法律で規制されました.

NHKによれば,名目上は法定料金を支払う形にするが,10〜50%を手数料と称して,減額して渡す旅行会社が少なくないそうです.これらは,明確な法律違反であるとのことです.

下請けいじめという言葉があるように,旅行会社とバス会社の力関係を考えれば,だれだって,バス会社のほうを規制しても意味のないことが解ります.

関係当局はバカなんでしょうか.それに触れないマスコミもバカなんでしょうか.

旅行会社の献金・ロビー活動が奏功しているってことでしょうね.関係当局が献金やロビー活動の対象にはならないわけですから,当然政権与党が,誰が考えても当たり前の旅行会社のほうの規制を阻んでいるってことですね.

NAVERを批判するけどLINEに依存^^;

今回のDeNAのまとめサイト問題で,何気なく利用していたそれらのサイトが,素人に近い人を多数動員した力仕事で,大量の粗悪かつ著作権上問題のあるページを生産して,検索エンジンはもとよりニュースのポータルサイトにまで食い込ませているという現実を,初めて認識しました.

今回はDeNAだけが問題視され,他のまとめサイトについてまで疑問を呈するメディアは,少なくとも在京テレビ局にはないようです.

しかし,草の根レベルからは,もういっぽうでかなり派手にまとめサイトの運営をしているNAVERについても,具体的な事実を示した批判が多く上がっています.

Googleの検索技術が進歩した今日,まとめサイトってそもそも必要なんでしょうか.検索をする手間もめんどくさがっていては,ようやくテレビの一方的な垂れ流し情報から解放されつつあるところなのに,まとめサイトの垂れ流し情報に洗脳されることになります.

ということで,当サイトは,営利企業が運営するまとめサイト全般について,反対宣言いたします.

しかし,LINEには頼らざるを得ない事情があります^^;

基本的に何か違う(子育て女性の就労問題の番組)

昨日(2016年11月20日(日))のNHKのなんかの番組で,子育て期の女性の就労についてのいろいろな問題について取り上げていました.

「うまくいっている例」として,大手食品会社(カルビー)の子育て中の女性管理職の仕事と家庭の様子が紹介されていました.

これを見て思ったのは,

  • 子育て中は短い時間の勤務って言っているのに,残業しないだけで,定時まで働いている
  • 勤務時間が短くても成果をあげればいいというけど,成果には量的な要素もある.実際定時で帰ってさばききれない仕事は家に帰ってから行っている
  • 旦那は何もしないのか.大手メーカーの管理職よりもずっとえらい人なんでしょうか.それにしても,当然のように子供の夕食の時間に帰って来ず,全く家事・育児にタッチしていない様に見えるのに大いに違和感ある
  • こんな状態で女性の登用に成功していると威張っている会長に最大級の違和感

成功例を見たというより,日本における長時間労働のまんえんしている状況,女性の働きにくい問題の縮図を見たように思います.

しくじり先生 俺みたいになるな!!

この番組は結構面白いです.

成功者の話は面白い場合もあるけど,鼻につくこともあります.同じかそれ以上努力や工夫をしても成功しなかった人は多数いて,客観的に言えば,その差は,運・不運に過ぎないわけです.しかし,展開としては,努力・工夫で成功したことを強調します.

そして,成功者の話はさっぱり役に立たない^^;

とはいえ,この番組に出演すると言うことは,失敗してどん底にいるわけではなく,ある程度立ち直っているので,成功者には違いないんですが.

だから,話は面白いけど,やっぱり役には立たない^^;

成功・失敗というこの番組の本筋とは直接関係しませんが,昨日の放送の高橋ジョージ氏が,若い頃放火犯と間違えられ,後に真犯人逮捕後もかつて疑った人たちは,「あいつならやりかねないから」と,自己を正当化した,というエピソードは,人間の自己中心的な本性をよく現していると感じました.

普通の人から見たら十分なレベル.