SSDの寿命

SSDには,書き込み回数による寿命があることは知られています.では,今売られているSSDの寿命はどのくらいなのかを,The Tech Reportというサイトが,継続的に取り組んで,報告してくれています.

その結論的な記事が下のリンクです.

一番早くだめになったSSDでも700TB書き込めて,標準的には1PB書き込めるという結論です.

テストでは,240GB前後の容量のSSDを使っています.SSDは,書き込むブロックを分散させるようにできていますから,1TBのHDDの場合,理想的には4PBまで書き込める可能性があります.

で,iostatで,自分の管理するLinux WSを見てみると,1日あたりの書き込みは1〜4GBです.まぁ,ディスクイメージをまるまるコピーするような作業をときどき行うなどして,1日の平均を多めに20GBと見積もって,寿命が1PBならば,137年,4PBまでOKなら,548年と言うことになります^^;

もう一つのSSDの優れた点は,エラーが出て使えなくなるまで,読み書きともスピードの低下がほとんどないことです.

スピードや容量が大幅に改善されたものが出てこない限り,交換不要の一生もんといえそうです.それよりも,経年変化でどこかの部品が先に壊れますね.

64bit化まとめ

なんとか,Slackware 64の自分ナイズについて,全体が見えたので,いったんまとめておきます.

Kernelのbuild

Kernelについては,当初,自分でbuildしたkernel (3.19.0, 3.19.1)がモジュールを自動的にロードしないので困っていましたが,Slackware 64付属の.configを使うことで,解消しました.たぶん,force loadingとかいうオプションがONになることで解消したと思いますが,動けば良いので深くは追求してません.

Slackware 64付属の.configを使うことによる副作用は,ほとんどのモジュールをbuildしてしまうことですが,これも,たいした問題ではないので,放置します^^;

また,kernel のmakeで,build済みのオブジェクトも毎回コンパイルし直すようです.これも,大きな問題ではありません.

まだ,initrdを使う起動はうまくいっていません.が,それも使わなきゃ良いんです^^;;

ソフトのメンテナンス性

ほとんど,Slackware (32bit)と変わりません.Slackwareに付いているソフトについては,SlackBuildでbuildできますし,含まれていないものも,通常のconfigureオプションでたいていbuildできます.

KVM/QEMU

これが,最大の壁でした.いくつかの関連パッケージは,32bitよりもサクッとbuild & installできましたが,最後のvirt-managerがうまくいかず,あきらめました.

手動で,qemu-system_x86_64は起動するのに,virt-managerでは,使用できるエミュレーターがないというメッセージを出してお手上げです.

関連ソフトは,何巡かbuild & installしています.

使わないことに

多少の制約は残っても後々の問題として抱えたまま,できれば64bitに移行したかったのですが,今日では必須となってしまったKVM/QEMU環境が構築できなかったので,Slackware 64への切り替えは見送ることにしました.

もちろん,最初からKVM/QEMUが含まれている64bit distroを使えば良いだけのことなんですが,それじゃぁおもしろくないです.これまで蓄積してきたSlackwareによるserver/routerの運営ノウハウが活かせません.

というか,Slackwareが好きなんでしょうがない^^;

64bit kernelいじり

何を今さら感がありますが^^;

私がLinuxの64bit版をいじり始めたのはかなり昔で,某所に入ったAMDの64bit dual CPUのマシンにSLAMD64をインストールしていじっていました.もう10年も前になると思われます.

いろいろテストして分かったことは,

32bit版と比べて,ほとんどパフォーマンスの向上はなしで,まれに,1.5〜2倍速くなるソフトがある

という,ものでした.まだまだ出来損ないのディストリビューションの不便さに耐えて,たかだか2倍です^^; 特に当時は,CPUのジェネレーションが変われば,2倍以上のパフォーマンスの向上は普通にありましたから,64bit化は封印ということにしました.

ところがどっこい,最近は,CPUのジェネレーションが変わってもパフォーマンスが,格段に向上ということがなくなりました.そこで,その”2倍”が非常に魅力的になりました.

ということで,Slackware 14.1の64bit版をいじり始めました.インストールからX.orgの起動までは,微妙におかしなことがありましたが,大きな問題はなく進みました.

しかし,自分でKernelをbuildするところで,引っかかっています.もう少し苦闘して,体で覚えたいと思います^^;

当時は,64bitでbuildされたソフトがそんなにはなかったから.
64bitに最適化されたソフト.
かつてのSLAMD64がSlackware 64bitになりました.

iCloud Driveがシンクロしない

困ってます.

で,「iCloud Driveがシンクロしない」って検索かけると,フォーラムがいくつかヒットして,中には,いつもの,あの”いやな展開”をしているものがあります^^;

この手の質問をユーザーフォーラムに投げると,”エキスパート”風な人が,「おまえの使い方が悪い」的な視点から,質問者を”攻撃”してくることがあります.あの設定が悪いんじゃないか,この設定が悪いんじゃないかと.

見かねて,同じ症状の人が何人か「私も」,「私も」と書いてきたところで,少し空気が変わってくるのですが,「シンクロしない」人が少数だと,次から次へと,エキスパートからの攻撃が続き,なかなか生産的な方向に向かいません.

長年,公私でRetrospectというバックアップソフトを使っていますが,そのサポートフォーラムのエキスパートが,本当に,嫌らしくて,いやになっちゃいました.

そのエキスパートの素性は分かりません.メーカーの側の人間なのか,いろいろな”特典”で懐柔された人なのか,あるいは単に,崇高なボランティア精神でやっているのか分かりませんが,辟易します.

とにかく,「製品には問題はない,悪いのはおまえだ」っていう立場なんですよね.もちろん,勘違いしたり,実際に設定手が悪い場合もあるんですが,質問者がかなりのエキスパートでも,初心者扱いして”攻撃”してきます.

でも,実際に製品のバグだったりすることもあるんです.

メーカーも,サポートフォーラムを立ち上げている以上,こういう人たちを放置するのは問題あると思います.

Raspberry Piをエミュレートする

まえがき

案外簡単にできると言うことなので,チャレンジしてみました.

結論的には,ほぼ下記リンクのとおりやればうまくいきます.

まずは,armのエミュレーターをbuildします.QEMUのconfigureオプションを,

CFLAGS="-O2 -march=i486 -mtune=i686" \
./configure --prefix=/usr   \
   --target-list="x86_64-softmmu x86_64-linux-user i386-softmmu i386-linux-user \
     arm-softmmu arm-linux-user"  \
   --enable-sdl  \
   --enable-usb-redir --enable-spice --enable-system

としてみました.

それから,kernel-qemuが必要です.

NOOBSから設定したRaspbianのSDから作ったイメージファイルraspbian.imgの起動コマンドは次のとおりでうまくいきました.

qemu-system-arm -kernel kernel-qemu -cpu arm1176 -m 256 -M versatilepb -no-reboot -serial stdio \
-append "root=/dev/sda6 panic=100 rootfstype=ext4 rw init=/bin/bash" -hda raspbian.img

参考ページ

raspberrypi

CPUINFO

cpuinfo

To Do

しかし,コンソールからラインコマンド打ち込むのは便利ではないので,virt-managerから起動できないか,調べてみます.