若者に起業は勧めない

若い人に,起業はお勧めしません.

あくまで,日本においての話です.

マスコミは政権の尻馬に乗って,無責任に若者に起業を勧めていますが,ベンチャー企業っていったって,最初は零細企業です.

日本の銀行は,リスクを取りません.零細企業に金を貸す時は,不動産などの担保を求めて,経営者たちに個人保証を求めます.旧態依然たるものです

もちろん,一部では,ベンチャーの知財や将来性に融資するなんて動きもありますが,ニュースになるくらいですからまだまだ珍しいことです.

日本では,基本的に1度失敗すると再起はまず無理です.会社を立ち上げては失敗して,ようやく最後に成功なんて言うアメリカの話は通用しません.そもそもの仕組みが違うからです.

TPPは悪魔の契約だと思っていましたが,このあたりの融資の商習慣があらためられるならばそれは唯一の救いかなと思っていましたが,永遠に発効しなくなりました^^;

少なくとも個人保証を求めることがなくならない限り,若い人に起業を勧める気はしません.地獄を天国だと偽るようなもんです.

不動産の担保だって,普通の人が知らない,とても恐ろしい仕組みです.私も普通の人なのでつい最近まで知らなかったですが^^;

人口減少は過疎地で特に深刻

これから進む日本の人口減少に危機感を覚えて,ときどきいろんな人の見解などを見聞してます.

人口が減少しても大丈夫だって言う経済学者が少なくないのに驚きます.東京の混雑が緩和されて,通勤も楽になり生産性が上がるなんて楽観論もあります.

日本は全体は既に人口減少が始まっています.しかし,東京23区で人口が減少するのは2020年からということです.そりゃそうですよね.最近でも東京への移り住む人(社会増)は減っていません.

人口が減り始めても,他の地域よりはその減少率は低いと考えられます.東京の人口が減れば,そこに移り住もうという人はさらに増えるだろうということは容易に想像できます.

日本全体としての人口減少は,今でも深刻な地方の状況を,これまで以上のスピードで限界の向こうに押しやることになります.

日本のiPhoneではApple Payを海外で使うことはできない (gaika.net)

元記事を読めば解りますが,このタイトルは厳密には間違いです.海外のクレジットカードを登録すれば使えるようです.

しかし,残念な話です.クレジットカードの大きなメリットは,国境を越え,違う通貨の国に行っても,1枚のカードで,国内と同じように買い物やキャッシングができるということなのに,ハイテク決済方式は国境を越えられないのです^^;

追々改善していくことを期待したいと思います.

海外で使えます

その後,MasterCard Contactless, JCB ContactlessおよびAmericanExpress Contactlessで,使えるようになりました.

なぜ旅行会社を規制しない

痛ましいスキーバス事故から1年が経ちました.こうした貸し切りバスの事故があるたびに,バス会社の厳しい経営環境が問題になります.

この1年の間に,規定の料金以下でバス会社がバスの運行を受注することが法律で規制されました.

NHKによれば,名目上は法定料金を支払う形にするが,10〜50%を手数料と称して,減額して渡す旅行会社が少なくないそうです.これらは,明確な法律違反であるとのことです.

下請けいじめという言葉があるように,旅行会社とバス会社の力関係を考えれば,だれだって,バス会社のほうを規制しても意味のないことが解ります.

関係当局はバカなんでしょうか.それに触れないマスコミもバカなんでしょうか.

旅行会社の献金・ロビー活動が奏功しているってことでしょうね.関係当局が献金やロビー活動の対象にはならないわけですから,当然政権与党が,誰が考えても当たり前の旅行会社のほうの規制を阻んでいるってことですね.

バカにバカと言ってはいけない

よく,政治のことをいろいろ言う人の中で,野党の批判ばかりする人がいます.それも,得意げに^^;

野党にだめだって言うのは簡単なことで,実際だめじゃなかったら与党になっているんだから,野党はだめに決まってます.バカにおまえはバカだと言っているのと同じで,そんなことを続けても事態は一つも好転しません.

バカはバカなりに使い方はあるわけです^^;

経済評論家の内橋克人さんの評論は,いつも弱者・生活者の視点に立っていて,私は昔から評価しているのですが,前回の民主党政権の末期,もう政権を失うことが明らかになった頃,他の識者たちと一緒になって,民主党の批判に転じたことは残念に思っています.結局,強者のための政権が復活しました.

学生の頃から,日本人の選択肢に,現状が嫌なら野党に投票する,っていうのがないのをとても不思議に思っています.現在の与党に投票しておけば,急激に悪くはなりませんが,少しもよくはなりません.まあ,選挙民としての判断はせずに,与党に丸投げってことですね.

リスク取らなきゃ何にも変わりません.巨大与党のやりたい放題が続きます.

結局,与党が長期政権を握っている間に,少しずつ,やりたい方向に変えられて,結局は取り返しのつかないところまで行くんじゃないかと思います.

戦前は,軍や権力者たちが,民意を無視して,暴力的に軍事独裁国家に仕立てたのではなくて,民意があったわけです.その民意を醸成するマスコミ報道があったわけです.

昔好きだった,Exposéの歌に, “Point of No Return” というのがありました.もう,過ぎてしまっているのかも.

邦楽にも同じ題名の曲があるらしいですが,知りません^^;