世界で何番目かの大富豪の「日本が消滅する」発言は波紋を広げるかと思いきや,すぐに忘れ去られました.
ざっと調べると,2100年に日本の人口は半分になるようです.こういう重大な件に関しては裏を取らないといけないのでさらに調べてみました.この厚生労働省傘下の国立社会保障・人口問題研究所の報告書が元のようです.
人口の推移は出生と死亡で決まりますね.それぞれ将来のことは確実に解るわけではないので,高位・中位・低位の3パターンで推定しています.しかし死亡についてはよほどのことがなければこれまでの統計データを当てはめることによって中位の推定でかなり正確でしょう.
一方の出生についてはこの報告書(平成29年=2017年)の最新統計(2015年)から合計特殊出生率は低下していて,2020年では1.34となっていて,中位推定の1.44と低位推定の1.25の中間です.
中位推計で2100年の日本の人口は今の半分,低位推計では今の1/3としていますから,今の4割前後ということになるでしょう.
日本の人口が今の4割になる(6割減)として,大都市も地方も等しく今の4割になるでしょうか.まあ,そんなわけはないですよね.たぶん大都市,特に東京ではそんなに人口は減らず,地方都市では7割8割と減り,地方の地方ではさらに厳しい状況になるのは目に見えています.
そうなるともはや地方の都市や地方の地方は自治体の運営は成り立たず,人が人らしく暮らすことはできなくなるでしょう.
今,本気で人口が増えるようにしないと,本当に日本は消滅します.2100年なんてずいぶん先のようではありますが,平均余命を考えれば,今生まれてくる子供たちはその頃まで普通に生存しています.
もっとも,ロシアによるウクライナ侵攻のように,予想外のことも起こりますが😓
それらの値がしばらく続くという推計.