COVID-19: 感染の様相が違ってきた

人口当たりの感染者数を関東地方だけ見ると,これまでは,東京が圧倒的に多く,ついで,埼玉,神奈川,千葉という,東京に隣接する3県,そして,北関東はまばらな感染という,3つのレイヤーに分かれている状況でした.

しかし,第三波と言われる現在は,東京に隣接する3県も東京化してしまい,北関東で従来の隣接3県同様に感染者が増えています.

東京はこれまでも感染経路が追えない,「市中感染」が半数以上で,想定される感染経路は無症状の若年層によるとされてきました.今それが,隣接する3県で起きていることでしょう.

それでも専門家は,症状のない人が検査を受ける必要はないという,矛盾しているとしか思えないことを言い続けています.

また,イベントの感染対策といえば,なんとかの一つ覚えで検温です.大半の無症状の感染者はフリーパスです.COCOAの義務化くらいできないんでしょうか.

こんな科学的知見に裏付けされないザルのような対策のままでいいんでしょうか.医療崩壊にまっしぐらのような気がします.

スポーツ選手は感染しやすい

専門家や有識者が,スポーツ選手は免疫力が高そうだが,練習や試合で疲労したあとは免疫力が落ち,全体として考えても普通の人よりもよく風邪をひく(自然免疫力が低い)ってしばしば語っていますね.

今回島根県の高校サッカー部がクラスターとなり,寮生を中心に,90余名の感染者が出たとのことです.たしか,サッカー部の寮生は百数十名とどこかのニュースで聞いた記憶がある(今,探して見ましたが,なかなかサッカー部の寮生の数を記した記事が見つかりません)ので,その記憶が正しいとすれば,いくら共同生活をしているにしても,ものすごい率です.これも,スポーツ選手は免疫力が低いことの傍証となるでしょう.

本件もそうですが,日本のマスコミはなぜ,数ばかり挙げて,率を気にしないんでしょう.

ポビドンヨードうがい薬の話は肯けるところがある

昨日(2020年8月5日(水))TBSに,件のうがい薬で新コロナウイルスが減る研究をした,大阪はびきの病院の松山医師がリモート出演して,説明・質問への回答をしていました.

松山医師の説明や質問への回答は明快で感心しました.また,新型コロナ感染患者の治療をしながらという困難な状況下でこうした研究をされていることに敬意を表します.

特に重症化の防止に関しては,

  1. 新型コロナウイルスは口や喉,鼻で増殖する.
  2. それが誤嚥のような形で肺に入って肺炎を起こす(最近の知見).
  3. 口や喉,鼻のウイルスを減らせれば肺炎のリスクが減らせる.

ということで,有効性は素人にもよく解ります.

2番については,なんでマスコミがもっと早く報道してくれなかったんだよと恨みます.

誤嚥がきっかけとなると言うことで歳を取るほど重症化のリスクが高くなることも理解できます.

口腔内の衛生状態を向上させること,いろいろな病気の予防になることは知っていましたが,それが新型コロナウイルスにも有効なら,マスク,手洗いに加えて,うがい,歯磨きを推奨することで,感染拡大のリスクに加えて,もし無症状・軽症で感染している場合の重症化予防にもなります.

誤嚥に関する情報はこちらを参考にしました.

新型コロナウイルス肺炎は誤嚥性肺炎だった? (川崎高津診療所)

さらに元の論文はこれらしいです(よく読んでいません😓).

Cell: SARS-CoV-2 Reverse Genetics Reveals a Variable Infection Gradient in the Respiratory Tract, Y. J. Hou et al.

また,脳卒中を経験した人が誤嚥を起こすリスクは高く,そのため新型コロナウイルスの重症化リスクも高くなることが理解できます.

脳卒中(脳梗塞・脳出血)を経験した方へ 新型コロナウイルスについて医師が伝えたいこと (NHK)

確率 ~2~

どんなに対策をしても感染リスクはゼロにはならない.これが真実です.

ではどのくらい感染リスクが下がっているかに関連して,興味深いデータが発表されました.

今シーズンの手足口病の患者数が昨年同期の1/100だそうで,プール熱などこの時期に流行る感染症も大幅に少なくなり,この10年間で最小だそうです.

この患者数の比較から,接触機会がどれだけ減っているかは,素人じゃとてもじゃないけど導き出せません.京大の西浦教授のような専門家がいろいろやってようやく出てくるのだと思います.

それにしても,明らかに接触機会が大幅に減っているのだと言うことが解ります.

せっかく接触機会がこのように減っても,GoToトラベルで,人数が増えたのでは,感染リスクは高まるわけで,この時期の施行は,天下の大愚策だと思います.

そもそも “Go to travel”って英語的におかしくないか

英語に通じてる人たちが既にいろいろ解説しているようですね😓

確率

なんか,テレビのワイドショーを見てると,コメンテーターとかが,「マスクをすれば感染を防げる」っていい放ってますが,これはとんでもない話です.

もちろん,医療用のマスクならばかなり防げるでしょうけど,市販の不織布マスクでは,「マスクをした人の飛沫が飛ぶのを高い確率で防げる」であって,空中に飛散しているマイクロ飛沫(エアゾル)などの吸入を防げる確率は低いです.

また,医療用のマスクだって100%防げるわけではありません.

ましてやあごも隠れない布マスクでは😓

どうすれば,自分から飛ばす,自分が吸い込む,粘膜に届く確率を減らすかが重要です.反対の言い方をすればどんな対策をとっても感染する確率がゼロにはなりませんから,「感染した人=対策をしてない人」という決めつけはいけません.

なぜ,メディア,というか特にテレビでは,確率でものをかたらないのか.確率も解らないようなバカが見ているから,と考えて番組作っているんでしょう.

場面場面で感染させるされる確率を下げるか考えて生活したいと思います.