KVM

クラブのサーバーのディスクが飛び,修復はしない方針にして,会員サービスの受け皿をどうするか相談したり,考えたりしました.

無料でそこそこのレベルのサービスが受けられる,会員ホームページやMLについては,Googleのサービスを使用することになりました.クラウドでもあり,アウトソーシングでもありますね.

では,会員限定の情報やファイルの蓄積をどうするか.これについては,ながねん,便利に利用してきたWikiをどうしても立ち上げたいです.そのためには,自前のサーバーを立ち上げるか,安いレンタルサーバーを利用するかのどちらかにするかということになります.

前のサーバーを置いていた施設の責任者から,そこで運用しているサーバーでKVMを走らせているが,CPUロードやディスク容量がそれほど大きくなければ,クラブのサーバーもひとつの仮想マシンとして動かしてもいい,という話があったので,うまくいくかどうか解りませんが,とりあえずそっちの方向で行ってみることにしました.

私の方で,ディスクイメージを準備して,大家さんに送り,走らせてもらう,という段取りです.

KVMはこれまでやったことがなくて,あちこちで情報を集めて,必要と思われるソフトは準備できました.

そしてKernelモジュールも用意したんですが,

modprobe kvm-amd

とやっても,エラーが出てしまいます.

結論から言えば,BIOSのVirtualizationをEnableにしなければいけないのです.BIOSにVirtualizationなんてスイッチがあったことを知りませんでした.まあ,見てはいたんでしょうが,これが自分にとって必要になるとは思わず,目に入らなかったんでしょうね.

これで,めでたく,

virt-host-validate
  QEMU: Checking for hardware virtualization              : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/kvm                      : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/vhost-net                : PASS
  QEMU: Checking for device /dev/net/tun                  : PASS
   LXC: Checking for Linux >= 2.6.26                      : PASS

となりました.アウトソーシング,クラウドに加えて仮想化です.実現すれば,他の無線クラブにはない,ICTの先端技術がすべて導入されます^^;

いよいよ,ディスクイメージ作ってSlackwareをインストールしてみます.

失われて知る蓄積したデータの大切さ

無線クラブのサーバーのディスクが飛んでしまいました.

置いてある施設のメンテのための停電に備えて,前夜に停止し,メンテ後に再起動させましたが,起動してくれませんでした.

ディスクを取り出して,USBアダプターをつけて,何十回と起動を試みましたが,USBのディスクとして認識されますが,パーティションマップが読み込まれません.

vid, pidがきて,

scsi host18: usb-storage 1-1.1:1.0

までは来るのですが,次に来るべき,

Direct-Access     HDS72251 6VLSA80          V34O PQ: 0 ANSI: 5

のような情報や,それにつづくパーティションの情報が来ません.

停止させる前まで動いていたし,ディスクに関するエラーは吐きませんでしたので,起動時に一度だけ読み込むパーティションテーブルかそれよりももっと前の部分が壊れているのでしょう.

全体が壊れているわけではないので,専門業者に頼めばかなりのデータは読み出せると思います.ただし費用は5〜10万円かかりそうです.

このサーバーは,クラブのサーバーとしては3代目で,初代,2代目のデータや仕組みをいろいろ引き継いできました.

3代目へのリプレースに当たっては,RAIDにしようかと思いはしたのですが,仮にディスクがトラブってもびた1 byte読み出せないことにはならないだろうと,RAID化は見送りました.結果的に甘かったと言わざるを得ません.

あのデータも,このデータも,苦労して作ったあの仕組みも,二度と帰りません^^;

smartdも走らせていて時々ログも見ていました.

GIMPのbuildに成功

ということで,アンテナも下ろしたままなので,無線の運用はせず,土曜日,日曜日とほとんどGIMPのbuildに挑んでいました.

最初に引っかかった,というか,最初につまずいたうえに一番時間を使ったのは,pangoのbuildです.configureでフロントエンドが見つからないと主張してエラーになります.ここで引っかかることはよくあることなんですが,これまでやってきた対処法で,glibなど関連パッケージの古いバージョンを削除しながら,全部最新の安定版(ものによっては開発版)をbuildしてインストールしたのに,症状は同じです.

結論から言うと,harfbuzzという,新しいパッケージのインストールが必要だったということです

また,gobject-introspectionを最新のものにしたら,すべて,”–enable-introspection”オプション付きで大丈夫でした.

この他は,gnome-vfsが新しいパッケージ名,gvfsになっていたとか,手順はかかりますが,特にわかりにくいトラブルはありませんでした.

一番肝心なgtk+の最新安定版3.14.xは,残念ながらbuildできませんでした.ただ,2年前にインストールした,2.24.12がGIMPの要件の2.24.10以上を満たしているので,先にGIMPをbuildすることにしました

ここまでくればいつものように,GIMP本体は,autosh.shもconfigureもmakeもすんなりいきます

最初,git pullしたままmasterをbuildしてしまったので,2.9.1と言う開発版が出来上がってしまいました.

GIMP291

git checkout gimp-2-8として,最新の安定版2.8.15を無事buildできました.

gimp2815

さらにharfbuzzにはいくつか必要なパッケージがあります.
Make時にerrorが出ます.ネット検索すると,同じエラーを出している人もいるので,少し待つことにします.
Gtk+ Version 2の最終版安定は,2.24.25です.あとで,この2.24.12を2.24.25にあげておきました.また,Version 3については,これもあとで,3.12.3がbuildできたのでインストールしておきました.
ただ,gettextがちょっと古いと警告が出たので,最新版にしておきました.

サーバー兼ルーター兼WSをどうするか

で,もう一つの問題は,そもそも,サーバー兼ルーター(兼WS)もそろそろ更新しないといけないということです.今のマザーボードとCPUは,2010年3月から使用しているものです.あと半年弱でまる5年となります.電源,HDDやビデオカードの交換はしていますが,MBとCPUは元気です.CPUは,AMD Athlon II X4 605e 2.3GHzという,TDPが45Wの省電力タイプだから長持ちしているのかも知れません.

次のは,もうCore i7しか選択肢はないと思いますが,省電力のものにしたいと思います.

なお,わが家のサーバー兼ルーター(兼WS)で,5年もったのは,初代ルーター兼サーバーだったPowerMac 7600/200があります(2000〜2005年).このPowerMacは,サーバー兼ルーターになる前に2〜3年はメインWSとして使用していました.

サーバー兼ルーター時代は,PowerPC Linuxという,今は廃れてしまったdistroを使ってました.

20000208pm

それ以前も,当時DOS/Vなどと呼ばれたPCで,ダイアルアップの接続はしていました.2000年の初めに,10Mbpsの光ファイバーで,常時接続となり,以後の正式な”サーバー兼ルーター(兼WS)”として,カウントしています.ちなみに,現在のサーバー兼ルーター(兼WS)は,5代目にあたります

GIMPをどうしたものか

今のLinux Workstation (Slackware 13.1がベース^^;)は,自分でKDE 4.10.xにして,Firefox, Thunderbird, LibreOffice, GIMPが入っています.まあ,これだけあれば,今の世の中,十分ではあります.

いずれも,かつては自分でbuildしてきました^^; 暇だったんですね.今もそんなに変わらない気もしますが^^;

現在はというと,LibreOfficeは,rpmを使用し,FirefoxとThunderbirdも出来合いのバイナリーを使っています.

で,GIMPをどうしたものか.現在は,一昨年の今ごろbuildした,2.8.2が動いています.

GIMP282

まあ,問題はないのですが,この台風が襲来する三連休の暇つぶしにupdateしてみようかと思います.

いちおう,手でbuildしてみます.手で^^;;

当時は,LibreOfficeではなく,OpenOfficeでした.
Slackwareは本当によくできたdistroで,rpmも使えるんです.