箱庭遊び3: Manjaro実機の仮想化も成功

Debian実機の仮想化の次は,第2workstation (WS)の第1OSであるManjaroの仮想化に取り組みました.

Debianでまっ更な仮想ディスクイメージへのコピーがうまく行かなかったので,今回はその成功を目指しました.

Manjaro WSは,Raspberry Piのバックアップなどを含むのでデータの占有量は160GBを少し超えるので,200GBのまっ更な仮想ディスクイメージを作成し,100MBをBIOS bootに,残りをLinux用にGPTでパーティショニングしました.

qemu-nbdを使って,ブロックディバイス化して,フォーマットしてLinuxのパーティションをマウントして,既に動いているManjaroの仮想マシン(これもかなり前に実マシンから仮想化したもの)の第2ドライブとしてつないで,chrootしてgrubをインストールしました.このあと既に動いているManjaroの第2ドライブからその新しい仮想ディスクイメージを外し,VMmanagerで新しい仮想ディスクイメージをメインディスクにした仮想マシンをでっち上げます.

しかしブートしませんでした.GRUBの画面は出てデフォルトのまま先に進みますが,UUIDで指定したドライブが見つからないと文句を言います.

おそらく仮想ディスクをVirtIOで接続したのが良くなかったのですが,このときは気づかず,Manjaroの仮想マシンでchrootはあきらめ,DebianのインストールDVDイメージから起動して,新しく作った仮想ディスクのLinuxパーティションをルートにして,grub-installとupdate-grubを実行して,仮想イメージからブートしたら,今度は起動に成功しました.

先に書きましたが,DebianのDVDイメージで作業したから成功したのではなく,仮想マシンにVirtIOでなくSATAとして接続したのが良かったのだと思います.

箱庭遊び2: 実Debianの仮想化は成功

うまく行かなかった,Debianの実マシンの仮想化はその後成功しました.

まっさらなqcow2の仮想ディスクイメージに実マシンのディスクの内容をコピーするという正攻法がうまく行かなかったので,Plan Bとして,仮想マシンとして動いているDebianの仮想ディスクイメージを複製し,

rsync -artlvd --sparse --inplace --delete /実マシンの/ディスクの/マウントポイント/ /仮想ディスクの/マウントポイント/

を実行しました.

--sparseオプションは,いくつか仮想ディスクイメージがあるから指定しています.また,ないとは思いますが,ディスクがオーバーフローしないように,--inplaceも指定しています

このコピーの後,コピー先の/etc/fstabの内容を,実情に合うようにします.とはいえ,ルートだけで,UUIDなり,/dev/sda3なり,/dev/vda3と指定します

そして,VMmanagerで,コピーしてできたqcow2を含んだ仮想マシンをでっちあげます.

さて,これでもまだコピーしてできた仮想ディスクイメージからブートはできませんので,DebianのインストールDVDイメージから新しく作った仮想マシン起動して,Rescueモードでなんやかんやしたらgrubで無事起動するようになりました.

結局どこが悪かったかわからないままですが,動けばいいんです.

ちなみに,この方法では一つだけ問題があります.それは,同じUUIDを持つパーティションがこの世に2つ存在することです.2つのディスクイメージを同じ仮想マシンに同時に装着して,UUIDを指定してパーティションをマウントしなければ問題になりませんが.

これも元をたどれば実マシンのDebian.ただし,いつ頃コピーしたかは不明.
UUIDの場合はもうひと手間必要ですが省略します😓
新規に作ったqcow2のパーティショニングかフォーマットあたりでしょうが.
今後同じ方法で複製をすれば,さらに増える😓

箱庭遊び1: Debianの実マシンが仮想化できない

そういう訳で久しぶりに始めた箱庭遊びですが,まず少しでも実用性のある遊びにしようと,実マシンのバックアップを取る意味で仮想マシン化する作業をしてみました.

先日ファイルシステムがぶっ壊れたDebianの実マシンを仮想化しようとはじめましたが,うまくいきません.

全部作業がエラーなく完了したはずなのですが,ブートしてもgrubが, “unknown filesystem” エラーを出して先に進みません.DVDイメージのレスキューモードからgrubを再三再四インストールし直しましたが,NGです.

もう一度一からやり直します.

MacBookもそれなりに使えたり使えなかったり

わが人生で結果として最悪のパソコン選びとなってしまった,Intel Macの最後のMacbookですが,最近諸々の事情があって夏の間はメインWSとなっています.

もう廃棄寸前の17インチ1280×1024の液晶モニターを繋いでみたところ,案外使えます.

ただ,最近復活した箱庭遊び(仮想マシン遊び)では,CPUが自然空冷のCore i7-7Y75 Kaby Lakeという非力な2-core 4-threadのためちょっと頑張るとすぐにクロックが下がりかなりストレスになります.

Macbook Retina 12-inch 2017, Core i7+16GB RAM+512GB SSDなどと,ほぼ全部盛りなのにCore i7-7Y75 Kaby Lakeのパフォーマンスが悪すぎ.

箱庭遊び

ホスティングサービスなどでは仮想マシンは実用的な技術ですが,個人では作っては崩しを繰り返す箱庭遊びみたいなもんです.それでも実マシンから仮想マシンへ,あるいはその反対方向へ,またはKVM/QEMUからVMWareといった具合に違うシステムのホストの間で,と移転させるのには若干のノウハウが必要です.

時々思い出しては遊びますが,じきに飽きます.

しかし今回実マシンを破壊してしまって仮想マシンから “復元” することになりました.その際1年間のブランクのため,無駄な試行錯誤が必要でした.

これからは時々は箱庭遊びをして勘所を忘れないようにしたいと思います.

定期的に実マシンを仮想マシンに移転するのがバックアップの意義があって良さそうですが,新しく移転したら “かわいがってきた” 古い仮想マシンを未練なく消せるのか,という問題もあってちょっと考えなければなりません.

最終的には実マシンのbackupから本当の復元ができました.
仮想マシンの仮想ディスクは数十GBの実ディスク容量を専有しますから,無制限には残せません.