Catalinaにしました

Catalinaにするか迷ったその日からほどなく(たぶん翌日^^; ),メインのWSもCatalinaにupgrade (UG)しました.これまでオレ様流でいくつかのデータをルートに置いていましたが,CatalinaにUGすると,そうしたファイルが,ホームディレクトリー下の訳の分からないディレクトリーに移されることも知っていたので,修正してからUGしたので,行方不明になるファイルもなく,VMWare Fusion 10.5も起動しました.

しかし,known problemで,VMWare Fusionは11.5にUGしないと,画面が表示されません.ただで済ます方法もあちこちにありますが,有料UGしました.

他にもかなりのmacOS用アプリが,今回のmacOS CatalinaへのUGで,使えなくなりました.たいていはまあなくても済むものですが,一番困ったのは,WSJT-Xです.これがCatalinaで動かないのもknown problemのようです.何年も前から,近い将来のmacOSでは,動かなくなることが解っているのに,なぜ開発チームは古いtool chainに固執したのかという批判もネットで散見しますが,まあ,他力本願なので,私は文句は言いません^^;

そこで,せっかく有料UGしたVMWare Fusion 11.5でWindows版を動かしてみました.最初,設定の問題で,全くデコードされず,ずいぶん時間を無駄にしてしまいましたが,なんとか,送受信できるようになりました.

しかし,Mac版WSJT-X 2.1.0をmacOS Mojaveで動かすのに比べて,どうにもデコードの能力が劣ります.強い信号がいくつも入っているのに,一つもデコードできないこともありますし,デコードできるときも,S/Nの下限がmacOS版に比べてかなり悪い(強い信号でないとデコードできない)です.

VMWare Fusionには,昔からオーディオのlatencyの問題があるようです.VMWare Fusionの度々のUGで改善されてきてはいるのですが,まだWSJT-Xの能力を完全に発揮するには不十分のようです.

あるいは,2core 4taskのCore i5で動かしていて,VMWare Fusion下のWindows 8.1には,2taskを割り与えていますが,マシンパワーが足りないのかも知れません

そんなこんなで,一応予備に持っている,Windowsの実機を試してみました.通常の運用(主にN1MM+, MMTTY, CW Skimmer/Skimmer Server, Log200を使用)では,引き続き,VMWare Fusionを使用したいので,兼用するオーディオ入出力IFとメインリグのCATは運用の度に差し替えなければならないです.これは,誤操作や故障の元です(コネクターを日に何回も抜き差しして,寿命になったことはけっこうあります).

次に考えついたのは,私はMacintoshと,Raspberry Pi 4 Model Bと,core i7のLinux WSと,そのWindowsの実機をKVM Switchで切り替えて使ってるのでした.このKVM Swichには,USB 2.0ながら,USBの切り替え機能も付いているので,CATのUSB-serialコンバーターとUSB-audioアダプターもこのKVM Switchにつなげば,スマートに切り替えて運用できるではないかな,ということです.

さっそく手持ちのUSB 3.0 HUBをKVM Switchの下につないでみましたが,認識してくれません.そもそもUSB HUBってものすごく相性の問題がありますが,親が2.0で子が3.0では困難さが増大するようです.

ということで,USB2.0 HUBを注文しました.届いたはいいんですが,手持ちのUSB2.0 HUBが一つ見つかりました^^; まあ,予備として取っておきます.

KVM Switch下にUSB2.0 HUBをつなぎ,その下にFTDX5000MPのCATにつながるUSB-serial変換器と,デジタルモードのオーディオ入出力に使用しているUSB-audioアダプターをつないでさっそく試してみました.

あきません^^; MacからWindows実機に1度切り替えて戻ってくる,VMWare Fusionの側で,切り替えていないUSBポートにつながっているものも含めて,全てのUSB機器が見えなくなります(VMWare Fusion本体を再起動することで見えるようになります).これはバグに間違いないですが,どうしようもないです.

もう一あがきしてみます.

最新の2.1.0でNG.
VMWare Fusionにfamiliarではない方への注釈ですが,VMWare Fusionの仮想マシンの時計は,ntpで同期しているMacintoshの時計そのままを使っているので時計が狂っていることはありません.
2taskを割り与えても,ホストの管理下で動くので,ゲストOSはフルに2task分のパワーを使えるわけではないです.

miniVNA

前稿で,miniVNAについて触れましたが,当サイトのBLOGをWordPressに移行してから,一度も紹介したことがなかったことが,後で解りましたので,簡単に説明します.

miniVNAでネット検索すれば概要は解ると思いますが,私が持っているのは,miniVNA Pro BTという,Bluetoothにより,PCと接続できるタイプのものです.いつ買ったのか忘却の彼方ですが,小遣い帳^^; によれば,2012年に,4万円弱で個人輸入しています.

miniVNA

本体にディスプレーや操作ボタンがなく,必ずPCと接続して使います.Bluetoothもしくは,USBケーブルで接続して,Macintoshはもちろん,LinuxやWindowsでも使用できます.また,ちょっと使い勝手は違いますがAndroid用のappもあります.

PCで使いますから,周波数のプリセットや,測定データの保存などは楽々できます.

ただ,日頃使っていれば良いのですが,たまに使うと,Bluetoothでの接続や,ソフトのアップデートに伴う校正のし直しが必要で,測定しようと思い立ってから,実際の測定まではすんなりたどり着けないことが多いです^^;

その点,今回購入したnanoVNAは,スタンドアロンで,フィールドでの使用には断然便利と思います.スイッチを入れて2秒ほどで測定可能になります.本格的なVNAはたいていWindowsで動いているので,電源を入れてから測定ができるようになるまで何分も待たされると思います.

もう一つのminiVNAの欠点は,測定周波数が200MHzまでということです.430MHzのアンテナの調整には使えません.後のモデルは,1.2GHz帯も測定できるようになったのではないかと記憶していますが,430MHzや1.2GHzのアンテナを自作するわけでもないので,買い換えは全く考えませんでした.

その点,nanoVNAは900MHzまで測定可能で,430MHz帯のアンテナの調整にも使えます.とはいえ,市販のアンテナでは特に調整することもないので,ちゃんとつながっている,故障していない,等の確認にとどまりますが^^;

nanoVNA

私の出入りしているSNS界隈で,標記nanoVNAが話題となっています.

先日の6m and Downコンテストに,miniVNAを持っていきましたが,校正キットを持っていくのを忘れて使えずじまいでした.

久しぶりに使うには,事前にソフトウェアを最新版にupdateしたうえで,校正・試用を十分済ませておくべきだったと反省して,後日,最新版のJAVA版のソフトをダウンロードしたのですが,なぜかMacBookで動いてくれなくなりました.Android版は動くので次回は事前にソフトのupdateをした上で,校正・試用してから,コンテストに臨みたいと思いました.

そうこうしているとき,nanoVNAのことを知り,5000〜6000円で買えて,モニターが着いたスタンドアロンであるということで,これを買えば,PCやスマホとの接続とそれに伴う再校正も必要なくなりますので,購入を決めて,Aliexpressから最安値のものを買いました.

前後して買われた方々の情報をまとめると,価格は前述の通り,日本円で送料込みで5000〜6000円程度のようです(筆者の購入価格は4,944円).

また,CH0, CH1のコネクタからフロンドエンド付近にシールドが施されているもの(JE6LVE/JP3AEL HP & Blog)と,省略されているものがあります(残念ながら筆者のは後者).

さらに,USBコネクターが,USB-Cのものと,USB-microのものがあるようです(筆者のは前者).

出荷時にインストールされているfirmwareは,4tracksの標準版(50kHz〜900MHz)の場合と,2tracks (Antenna Analyzer)版の場合があります(筆者のは後者).

2つのファームウェアの大きな違いは,文字通り表示されるトラックが4か2かですが,この他,フォントのサイズが異なり,2tracks版の方が少し大きくて,何とか読めるサイズです(4tracks版の小さいフォントは筆者には無理^^;).

ファームウェアは公開されていて,今日現在最新の2019年8月2日版では,50kHz〜900MHzの4tracks版と2tracks版,50kHz〜800MHzの4tracks版と2tracks版, 50kHz〜300MHzの4tracks版の5種類があります.50kHz〜800MHzのファームウェアは,8月2日 7月5日版から出現したようで,付属のupgradeマニュアルにも詳細は書かれていません.試したところでは,測定の帯域が50kHz〜800MHzになっていることは確認できましたが,そのほかに違いがあるか不明です.

ファームウェアや,Windows用ソフトはGoogle Driveのここにあります.

https://drive.google.com/drive/folders/1-JViWLBOIzaHTdwdONX2RP8S4EgWxoND

50kHz〜800MHzの2tracksのファームウェアをインストール
50kHz〜900MHz 2tracksのファームウェアをインストール.800MHzまでものと,周波数範囲以外違いがあるのかどうか不明です.
“更新记录.txt”による.

コンテストで個人コールを言い当てられた^^;

6m and downコンテストは,地元の地域クラブの一員として,ほとんど毎年参加しています.

例年,自称総監督(実体は,雑用,後方支援=ロジ担)として,事前の機材の割り振り,当日の設営,事後のログとりまとめと提出,経費の出納等が主な仕事で,コンテスト時の運用はあまりしません.メンバーの中で,自宅からコンテスト参加ができる数少ないものの1人であるということもあります.

運用するとしても,深夜組が寝ている2日目の早朝ということが多いのですが,今年は運用者が少なく,22時半頃に2mのオペをしました.前のオペが,全部SSBだったので,CWで呼び回り(S&P)から始めました.2, 3局目で,”JG1YGH/1″とコールしたはずなのに,”JE1SGH 5NN xxx”と返ってきました.

オペレーターの個人コールを言い当てられ,びっくりしました.もう一度,”JG1YGH/1″とコールして,コンテストナンバーの交換をして無事終了です.

なぜだろうと,考えたのですが,手打ちだったので,クラブのコールサインと自分のコールサインを打ち間違えたかと一瞬思いましたが,思い返してそんなことは確かにありません.

その後考えて至ったありそうな話としては,何局かが同時に呼び,当方の”GH”だけが取れ,パーシャルチェックで,私の個人コールが候補に出たということではないでしょうか.

コンテストの前の場所取りand/or飛びのチェックで,その局と個人コールで交信していました.それで,最有力の候補になった,あるいはOPの方がその時のコールサインを覚えていて,採用した,あたりでしょうか.

クラブ局がOPの名前を付す義務はない

記念局を含むクラブ局が,連続して呼ばれているのをさばいていたり,あるいはコンテストで運用しているとき,少しでも短い時間で交信を終わらせたいのに,しつこく運用者(オペレーター)の名前を聞いてくる人がいます.

SSBやFMに限らず,CWでも記念局やクラブ局に対して, “OP ?”を執拗に打ってくる人がいます.

ときどきSNSでも話題になるのでご存じの方は,またあの話かと思われると思いますが,JJ1WTL本林さんのサイトによれば,昭和34年に郵政省(当時)から,クラブ局運用の際に呼出符号に運用者名を付すよう「通達」が出されていたのです.

詳しくは,上記の本林さんのサイトを読んでいただくとして,この通達は今日効力がない(=運用者名を付す義務はない)ことを,本林さんが総務大臣から確認をとられています.

ということで,未だにクラブ局の運用者名を執拗に聞いてくる人には,

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」

©NHK, 2018, 2019

という5歳児の言葉を捧げます.でも,きっと,そういう人は,「NHKは見ていない」とか「インターネットやってない」と,更に高次元な攻撃をしてくるんでしょうね^^;

ついでに言えば,というか,上記の記事ではメインの話なのですが,移動する局が常置場所でないところから運用するときに付す “/1” なども,今日,法令的には根拠がなく,移動する局,例えば “JE1SGH”が日本全国どこで運用しても “JE1SGH”だけでいいわけです.

ただし,JARL主催のコンテストや各種アワード等ではそのルールで移動している局かどうか分けるために “/1” 等を付すことを要求していますので,コンテストに参加したりアワードを申請するためにはそれに従うしかなさそうです.

ちなみに,WWFF(JAFF)では,移動して公園内から運用する場合は,日本では使用例が少ない “/P” を付すようですが,ざっと調べただけでは「根拠」は見つかりませんでした.

いずれにしても,日本国内での運用においては, “/” 以降は何の意味もありませんから,コンテスト,アワードのルールに従ったり,従わなかったり,気分で何を付けても良いことになりますが,ある程度慣例に従わないと,頭の硬い人に,またなんだかんだ言われそうです.